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2022年2月のポートフォリオレビュー。個別銘柄のコメント付き。

🌸 始めに

この記録は私自身の記録としてまとめています。まとめることは投資を考える上で非常に役立ちますし、それを公開することで個人投資家の方々に多少なりともヒントになればと思っています。

毎月ポートフォリオを残すという作業は、すでに10年近くになります。しばらくはローカルで残していただけでしたが、数年前に別ブログで公開を始めて、今はこのnoteで記録を残しています。

10年の間にパフォーマンスが良いときもあれば悪いときもあり、時には30%程度下落した月もありました。当時の記録を読み返すと、相場はいつでも勝てるわけではないし、間違いなく今後も同じ事が起こるということを再認識させてくれます。

さて、2022年2月はプラスで終わることが出来ました。1月の醜いパフォーマンスをすべて取り戻すには至っていませんが悪くない月でした。
2月は久しぶりに新規ポジションとして BILL をポートフォリオに組み入れました。
逆に Zoominfo と Amplitude を売却しています。その他、保有銘柄も諸々買い増しています。

このままグロース株が復調するかどうかは分かりませんが、2022年も今のところ投資の旅を楽しめています。

3月もFRB議事録やインフレデータ、そしてウクライナとロシアの緊張など、消化すべきニュースがまだまだありそうですが、淡々と素晴らしい高成長企業を見つけて、ストーリーに変化があるまで保有し続けるという戦略を取るだけです。

相場に大きな動きがあると、必ずマウントを取ってくる人が現れます。「ハイグロは底なし沼。まだまだ底は見えないよ。」「まだハイグロに投資してるの?」「ハイグロは売却してディフェンシブETFを買いましょう」などなど。

市場は面白いことに恐怖心が最大になったときに底を打つものです。こういったマウントを取る人達が増えてくるタイミングが恐怖のピークだったりします。

私の投資戦略は一時的な株価の変動を気にするのではなく、最高の企業に固執しています。半年後、1年後に市場がどうなるかは分かりませんが、保有企業の業績は問題ないことは明かなので、安心して眠ることができます。

特にハイグロ中心に投資をするのであれば、この程度の乱高下は正常運転です。日々の株価に一喜一憂せず、狼狽売りをすることなく、自身が信じた銘柄を抱いてリラックスすることが大事です。

🌸 2022年2月末時点のポートフォリオ

🌸 2月の取引

BILL をポートフォリオに組み入れました。Zoominfo と Amplitude は残念決算だったため、2月に全て売却しています。その他、保有銘柄も諸々買い増しています。

🌸 Upstart(UPST)

2月に好決算で株価はようやく上昇トレンド入りしました。

決算の結果は堅実でしたし、ガイダンスも良かったですね。UPSTは保有銘柄の中で、今後数年間で最も大きな成長が期待出来る可能性を秘めていえます。
ただし、様々なリスクがあるのも事実であり、SaaSではないため四半期毎の成長も凸凹になることが予想できるため、引き続き現在のポジションで保有していく予定。


🌸 Tesla(TSLA)

1月に続いて2月も下落トレンド。2月は安いところで買い増ししています。

ロシアのウクライナ侵攻においても、イーロン・マスクはスターリンクを無償開放したインターネットのインフラを提供したり、スーパーチャージャーを難民のために無料開放しています。

こういう活動は中長期で見れば株価に反映されてくると思います。
引き続きガチホールドで。

🌸 Monday(MNDY)

MNDYはノーコード/ローコードのソフトウェアサービスを提供する会社です。

個人的に期待値が高い会社で、決算も良かったんですが決算発表後に大きく売られました。
売られた理由がよく分からなかったので、ここぞとばかりに買い増しています。(その後、株価上昇のタイミングで少しトリミング)

決算は文句なしでした。

  • 売上高成長率は+91%

  • 5万ドル以上の企業顧客数は793社(前年同期比+200%)

  • NRRは135%(9月の130%から上昇)

  • 売上総利益率は90%

  • 営業利益率は-10%(前年同期比-47%から大きく改善)

この結果でも株価が下落する不思議🙃

🌸 Cloudflare(NET)

NET の業績の安定感が本当に好きです。四半期毎に発表する数字は着実で予測可能かつ、収益は徐々に増加し続けています。さらに徐々に加速していることも⭕️

直近決算のハイライトは次の通り。

  • 10万ドル以上の顧客は4四半期連続で前年同期比70%以上増加し、合計で1416社。

  • 大口顧客は、FY20の46%に対してFY21は54%を占め、企業向けサービスの強さが増している。

  • NRRは過去最高の125%を達成。

  • 営業キャッシュフロー4,060万ドル、FCFは860万ドルと上場以来初のプラスとなった。

  • 初の2四半期連続黒字。

Earnings CallでもCEOが強気の発言をしていました。

「2021年は最も素晴らしい年となり、第4四半期の売上は前年比54%増となりました。通年では、収益成長率は前年比52%増、大口顧客の成長率は前年比71%増となりました。また、5年連続で50%以上の複合成長率を達成しました」
「当社の継続的な成功は、拡張性の高いプラットフォームの上に絶え間ないイノベーションを行う企業文化によって支えられています。だからこそ、私たちはネットワークを拡張し、新しいゼロ・トラスト機能を導入し、アドレス可能な総市場を拡大するための独自の立場にあるのです。企業ネットワークがクラウドに移行し、開発者が当社のエッジを構築するために並ぶ中、この大きなチャンスに挑む意欲はかつてないほど高まっています」


チャートも12月から始まった下落も一段落といったところか。

🌸 Celsius Holdings(CELH)

2月は好調で1月から50%以上上昇しています。
3/2に決算が発表されますので、引き続き好調を維持出来ているかがポイント。


🌸 ZoomInfo(ZI)

2月に決算発表したんですが、ガイダンスが弱すぎました。
Earnings Callも聞きましたが、残念ながら成長が減速していると感じで売却しました。

🌸 SoFi Technologies(SOFI)

SOFIはフィンテック企業で、当初は借り手に個人ローンや学生ローンを提供することに特化していましたが、今ではビジネスを拡大し幅広い金融サービスを提供しています。

1月に待ちに待ったNational Bankの認可を取得しましたが、株価は下降トレンド。3/2に決算発表予定。

🌸 Amplitude(AMPL)

決算しくじって-40%と大暴落しました。
Earnings Callを聞く限り、企業への販売に非常にコストがかかること、さらに製品のライフサイクルがとても長いことから、株価が少し戻ったタイミングで全株損切りしました。

🌸 DataDog($DDOG)

Datadogは、インフラ監視、アプリケーションパフォーマンス監視、ログ管理を統合・自動化し、可視化するプラットフォームを提供しています。

素晴らしい決算で、売上高成長率が前年同期比84%増、前四半期比21%増で、過去の成長率と比較しても堅実に成長しています。経営陣からも全面的に良いニュースと前向きな発言がありました。


🌸 Snowflake($SNOW)

Snowflakeは、AWS、Azure、GCPの3大クラウドサービス上でデータウェアハウスプラットフォームを提供しています。一度セットアップすれば、マルチクラウド環境でシームレスにシステム拡張することが可能となります。
クラウド上でデータを管理するために必要な運用オーバーヘッドを最小にできるという点だけでも、SNOWのサービスを利用する価値は大きいです。

企業データの爆発的増加において、それに対応できる素晴らしいポジションにいます。今のところFY29までには年間売上高100億ドルを達成しそうな勢いです。

3/2に決算発表を控えています。個人的には3億6,500万ドルから3億7,000万ドルを期待したいところ。前年比100%以上の成長をぜひ見せて欲しい。

🌸 SentinelOne($S)

SentinelOneはまだ上場企業としてはまだ2四半期しか経っていない若い企業で、前四半期比の売上高成長率は他のSaaS銘柄と比べても圧倒的な成長率を誇っています。

  • 売上は5600万ドル、前年同期の2460万ドルから128%増

  • 過去6四半期の収益成長率は、前年同期比96%、103%、97%、108%、121%、127%とリニアに成長。

  • ARRは、前年同期の1億300万ドルから131%増の2億3,700万ドル

  • 総顧客数は、前年同期の3350社から75%以上増加し、6000社超

  • ARR10万ドル以上の顧客は、前年同期の173社から416社へと140%増加

  • ドルベースの純収益維持率は、前年同期の115%から130%となり、過去最高を更新

株価はMA50を抜けそうで抜けない状態。


🌸 Zscaler($ZS)

2月の決算は良かったにも関わらず売られたので買い増ししています。


ここ2〜3年、非常に安定したペースで加速しており、ようやく成長軌道に乗ってきたように見えます。FY20には40%台、FY21には50%台、FY22Q1には60%台の成長を遂げており、すべての指標が加速しています。

🌸 Bill.com($BILL)

宣言通り、決算発表後に新規で購入しました。
オーガニックの成長率は85%、前四半期比は22%で、ガイダンスも素晴らしい。
Divvyの買収も単体で前年同期比188%増と収益拡大に大きく貢献しています。

Earnings Callでは、バンク・オブ・アメリカと共同で新しい買掛金/売掛債権ソリューションをリリースしたと発表していました。このソリューションは、第2四半期中にいくつかの市場で展開をスタートさせ、年内には全国展開される予定とのこと。

Earnings Callを聞く限り、まだTAMの初期段階にいるので、しばらくの間は高成長を続けることができると思いました。

🌸最後に

相場が荒れるとTwitter上でレバナスやらVTIやら個別株やら、投資スタイルのマウントの取り合いが始まるのは毎度のことですが、そんなものはどうでもよくて「あなたの投資スタイルがあなた自身を反映しているかどうか」が重要なんじゃないかと思っています。

最近は相場がつまらないので、こんな時期だからこそ自分の投資スタイルを改めて整理してみても良いんじゃないかと。

私のポートフォリオが今後どうなるかは全くわかりませんし、株価の予測も苦手です。
ただ一つ言えるのは、力強く成長していて自身が信念を持って保有できる企業に投資することは、私にとって安心して眠ることができる投資法だということだけです。

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