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テスラ(TSLA)FY20 Q2決算レポート。4四半期連続黒字達成でいよいよ世界一の自動車メーカーへ。

テスラがFY20 Q2決算を発表しました。自動車業界が新型コロナの影響で業績が落ちている中で、4四半期連続で黒字を達成しました。

また、売上、EPSともに事前のコンセンサス予想を大きく上回る決算となっていましす。

株価はしばらく高騰を続けていましたが、決算後は横ばいとなっています。

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テスラとは

会社名:Tesla Inc.
ティッカー:TSLA
Marketcap: $273,851,990,000.00
業種: Auto Manufacturers
Webサイト: http://www.tesla.com
会社概要:
電気自動車と関連製品の開発・製造・販売を行う。同社初の電気自動車はスポーツカーの「ロードスター」、続いてセダンの「モデルS」、SUVの「モデルX」、新型セダンの「モデル3」を展開する。

FY20 Q2決算概要

売上高と収益性 (38)

利益 (37)

EPS(non-GAAPベース) (13)

キャッシュフロー (34)

自動車業界にとって非常に厳しい事態にも関わらず、素晴らしい決算となりました。

・収益は60億ドル(事前予想は47億ドル)
・EPSは2.14ドル(事前予想は-0.23ドル)
・フリー・キャッシュ・フローは4億1800万ドルの黒字
・営業利益率は5%を死守

EPS/売上の予想と実績

これまでのEPSと売上の事前予想と実績も見てみましょう。

EPS(実績) と EPS(予想) (7)

売上(実績) と 売上(予想) (7)

直近の4四半期は安定して事前予想を上回る結果を残しています。特にEPSのサプライズ率が半端ない!

主力工場閉鎖の影響は限定的

売上高のうち自動車の販売によるものは、前年同期比の51億3200万ドルから51億7900万ドルへと微増でした。新型コロナの影響でカリフォルニア州フリーモントの工場が長期間閉鎖したものの、納車台数が前期並みを維持していたため、売上高への影響は限定的でした。

自動車部門の利益率も25.4%を確保していて、工場の閉鎖などによる収益性の悪化は、2020年3月に販売を開始したモデルYのコスト削減、自動運転ソフトウエアのリリースによる利益などにより相殺されています。

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個人投資家がテスラの株価を支えている?

個人投資家に人気のネット証券「Robinhood」では、テスラ株が大人気で、6月に20万人以上がテスラ株を購入し合計で約50万人がテスラ株を保有している状況です。

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さすがに個人投資家がテスラ株を支えているというのは言い過ぎですが、個人投資家の保有数が増えるのに比例して株価も上昇しています。

ついにS&P500指数採用か?

4四半期連続で黒字になったことで、S&P500指数に採用されるという話も出てきています。

S&P 500指数に採用される条件は複数あり、最終的にはStandard & Poor's委員会が決定するので、まだ採用されるかどうかは分かりません。

自動車だけではない。エネルギー部門にも期待

テスラは自動車だけではなく、エネルギー部門も持っています。

テスラはエネルギー蓄積システムの開発・販売も行っており、2019年に発表した「Megapack」がFY20 Q2で初めて黒字になっています。
決算発表資料によると、PowerwallとMegapackの容量は、419MWhに達したとのこと。

決算発表でもイーロン・マスクCEOはエネルギー部門の将来について以下の様に語っています。

長期的には、テスラエナジーはテスラオートモーティブとほぼ同じ規模になると思います。つまり、エネルギー事業の方が自動車事業よりも大きいということです。
エネルギー部門はどのくらいの規模になるか?それは自動車よりも大きい。持続可能なエネルギーの未来を実現するためには、持続可能なエネルギー発電が必要です。風は常に吹くわけではありませんし、太陽は常に輝いているわけではありませんから、太陽エネルギーを蓄えるための大量のバッテリーが必要です。持続可能なエネルギーの未来には3つの要素があります。風力と太陽光による持続可能なエネルギー生成、バッテリーの貯蔵、そして電気輸送です。
テスラの使命は持続可能なエネルギーを加速させることです。バッテリーとソーラーは両方とも巨大なものになりますが、持続可能な未来を実現するためにはそうでなければなりません。その点でも、私たちは素晴らしい製品ロードマップを持っています。メガパックでの出荷を予定しています。

ガイダンスの発表は無し

ガイダンスは新型コロナの影響が不明なため、見通しを発表していません。ただし、生産目標としている50万台については変えませんでした。

また今度の工場の計画については、ベルリンと上海のギガファクトリーでモデルYを生産し、2021年に出荷を予定しています。さらに米国に新たなギガファクトリーを建設して、2021年にはテスラ・セミを出荷するとのこと。

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今後の見通し

数年前のテスラは会社の存続すら危ぶまれていましたが、4四半期連続黒字達成でいよいよ世界一の自動車メーカーになる準備が整ったように思います。

特にテスラは今までの自動車業界には考えられなかったソフトウェアを競争優位の源泉ととらえて、積極的に自社開発を進めている点が特徴的です。

個人的にテスラに対しては、かつてのAppleがiPhoneを販売したときのワクワク感を感じています。テスラ株は以前保有していましたが、株価の暴騰にビビって売却してしまったことが悔やまれます。

最後に

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