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PayPal(PYPL)FY20 Q2決算レポート。まさに今がPaypalの時代か。パンデミックによるオンライン決済の大幅上昇で、前年比22%増。ガイダンスも引き上げ。

PayPal(PYPL)がFY20 Q2決算を発表しました。新型コロナの恩恵を受けた形で、PayPalの歴史の中で最強の四半期パフォーマンスを発表しています。併せてQ3および2020年通期のガイダンスについても引き上げられています。

Paypalとは

会社名: PayPal Holdings Inc.
ティッカー: PYPL
Marketcap: $231,527,285,000.00
業種: Credit Services
Webサイト: http://www.paypal.com
会社概要:
電子決済サービス企業。事業者と顧客を代行して売買決済をインターネット上で行う。事業者はウェブサイトや店舗からも決済サービスの利用が可能。

FY20 Q2決算概要

売上高と収益性 (59)

利益 (57)

EPS(non-GAAPベース) (33)

キャッシュフロー (52)

・売上は53億ドルとなり、事前のコンセンサス予想の49億ドルを上回った
・売上高成長率は22.2%増
・EPSは1.01ドルとなり、事前のコンセンサス予想の0.86ドルを上回った
・フリーキャッシュフローは22億ドルで112%増
・営業キャッシュフローは24億ドルで103%増

Paypalの決算発表資料も見てみましょう。

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・新規アクティブアカウントはQ2で2,130万件増加で、これは四半期としては過去最高記録
・デイリーアクティブアカウントは前年比37%増

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・総支払額(TPV)は2220億ドルで29%増

EPS/売上の予想と実績

これまでのEPSと売上の事前予想と実績も見てみましょう。

EPS(実績) と EPS(予想) (14)

売上(実績) と 売上(予想) (15)

FY20 Q1が、コンセンサス予想を下回る報告になっていますが、それ以外はコンセンサス予想を上回る報告になっています。

ガイダンス

Q3の売上を約53.9億ドル、EPSを0.76ドルと報告しています。以前のコンセンサス予想が売上50.6億ドルで、EPSが0.86ドルでしたので、今回の決算でガイダンスの引き上げを行っています。

2020年通期の売上は約213.2億ドル、EPSを3.88ドルと報告しています。以前のコンセンサス予想が売上203.5億ドルで、EPSが3.38ドルでしたので、通期のガイダンスも引き上げを行っています。

今後の見通し

FY20 Q2の決算、さらにガイダンスの引き上げと文句の無い決算だったと思います。今回の決算を見て私もPaypal株を購入しています。

また、今回の決算発表では新たな投資と業務提携を発表しています。

・28のグローバル市場でQRコードでのタッチレス決済サービスを展開
・アジアのモバイルeコマースプロバイダーであるGojekと商業関係を締結
・MercadoLibre(NASDAQ: MELI)との提携で、ブラジルとメキシコに支払いオプションを提供

コロナの影響がPaypalにとって完全に追い風になっています。ダン・シュルマン CEOを決算発表で以下のように語っています。

COVIDの大流行の中で、私たちは、当社のビジネスに永続的かつ深遠なプラスの影響を与えると信じている実質的なマクロ的変化を目の当たりにしてきました。世界は、小売を含む複数の業界において、物理的なものからデジタルへと加速しています。加盟店はデジタルファーストの戦略を採用しており、これらの傾向はデジタル決済の急速な台頭を後押ししています。これらは持続的で意味のある追い風であり、当社は幸運にも、これらのトレンドの恩恵を受けてお客様に提供できる規模、サービスの範囲、ブランドの評判を持っています。消費者の行動は非連続的に変化しており、PayPalには、日常的に必要とされるサービスになるまでの道のりを加速させるユニークな機会があることは明らかです。

一度、デジタル決済が生活の一部になると、ユーザーが以前の状態に戻る可能性は低いと考えると、今回のパンデミックがPaypalが次のステップに成長する機会だったと後に思うかもしれません。


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