トレードデスク(The Trade Desk:TTD)の株価が好調だけど、長期的にはまだまだ期待出来る6つの理由
いや保有してないんですけどね。下げるタイミングを見計らっていたんですが、一向に下げないので。。やはりグロース株は買いたいときが買うタイミングですねー。
ただ、ここに来てグロース株、特にSaaS銘柄に少し調整が入ってきてますので、買うかどうか考え中です。決算を見てから買うかも。
ここでは、「Trade Deskの株価が上がり続けているけど、長期的にはまだまだ期待出来る6つの理由」について書いておきます。
6つの理由を説明する前に、現在の株価と業績についてまとめておきます。
株価
新型コロナショックで下げた後から切り返して、そのまま右肩上がり継続中です。
通期業績
四半期業績
1.Trade Deskの創業者Jeff Greenが投資家からも従業員からも非常に評価されている
Trade Deskの創業者Jeff Green CEOは投資家からも従業員からも評価されています。
スピーチが明快で、Trade Deskのビジネス市場がどこに向かっているのか、そのためにTrade Deskのビジネスモデルをどのように構築するのかを明確に語ってくれている点が投資家から評価されています。
従業員からも評価されているようで、従業員からの評価ランキングで米国企業の上位5%にランクインしている模様。
また、Trade Deskの従業員の95%がTrade Deskで働くことに幸福感を感じているそうです。(アメリカ企業の平均値は59%)
2019年の中堅企業のテック業界の働きたい会社ランキングで2位でした。
このことは優秀な従業員を引きつけている証拠であり、長期的に大きなアドバンテージだと思います。
2.高い収益性
75%を超える高い粗利率とGAAPベースでも2013年以降毎年利益をあげています。
3.予想EPSと予想売上を常に上回る決算
決算時に事前の収益予想を超えてくることは、投資家にとって非常に好感されます。Trade Deskはここ10四半期で常に事前予想を上回る決算を発表しています。
4.巨大な市場と積極投資
Trade Deskがビジネスを行っている市場は、巨大な成長余地があり、その中で積極的な投資を行っています。
FY19 Q4 のEarnings Callで、Jeff Green CEOは次のようなコメントをしています。
私たちの希望は、今のところ可能な限りの再投資をすることであり、私たちはまだこの市場がランドグラブの段階にあると信じています。
世界の広告はすぐに1兆ドル規模の産業になりますが、私たちはそのうちの多くを可能な限り獲得したいと考えており、そのためにはできるだけ早く成長する必要があります。しかし、無責任にそれを行うつもりはありません。そのため、可能な限り積極的に投資を行い、間違った人材を採用したり、当社の企業文化に悪影響を及ぼすような率で採用したりすることは絶対に避けてきました。
可能な限りの積極的な投資を行い、EBITDAマージンが30%に近い水準になる可能性が高いと考えています。そうやってここにたどり着くわけです。これが何を表しているのか、私は本当にワクワクしています。
5.今のところ中国からの収益を考慮していない
Trade Deskは、中国へのビジネス進出を目指して中国大手メディアとビジネス提携しています。
にも関わらず、決算ガイダンスには中国からの収益を全く考慮していません。
FY19 Q4 のEarnings Callで、Jeff Green CEOは次のようなコメントをしています。
中国の重要性という点では、中国からの今年の予測では重要なものは何も予測していません。
中国は、私たちが上向きに驚くことができる場所の一つです。私たちはこれまでに多くの下地を作ってきたので、そこで何が起こるのか非常に期待しています。
つまり、中国からの収益があった場合はサプライズになりますし、長期的に見れば大きな成長の原動力になります。
6.新型コロナにより、CTVへの移行が加速
Trade Deskのビジネスで大きな市場であるconnected TV(CTV)市場が、新型コロナの影響で急速に拡大しているようです。
FY19 Q4 のEarnings Callで、Jeff Green CEOは次のようなコメントをしています。
私たちは今、一生に一度の消費者のコネクテッドデバイスやストリーミングコンテンツへのシフトの真っ最中にいます。CTVの支出は2019年に137%増加し、現在のトレンドでは2020年には再び2倍に増加すると予測されています。今年のCESに参加された方は、この変革の規模の大きさに感銘を受けたことでしょうが、私たちがまだ初期段階にあることもご存知でしょう。
Trade Deskは米国だけでなく、ヨーロッパ、アジアとワールドワイドでビジネスをしており、新型コロナの影響で世界的にCTVへの移行が起きている現状は、大きなビジネスポテンシャルを秘めていると思います。
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