見出し画像

2021年3月のポートフォリオ。個別銘柄のコメント付き。

始めに

この記録は私自身の記録としてまとめています。まとめることで投資を考える上で非常に役立ちますし、それを公開することで個人投資家の方々に多少なりともヒントになればと思っています。

毎月ポートフォリオを残すという作業は、すでに10年近くになります。しばらくはローカルで残していただけでしたが、3年前ぐらいに別ブログで公開を始めて、今はこのnoteで記録を残しています。

10年の間にパフォーマンスが良いときもあれば悪いときもあり、時には30%程度下落した月もありました。当時の記録を読み返すと、相場はいつでも勝てるわけではないし、間違いなく今後も同じ事が起こるということを再認識させてくれます。

3月も2月に続いてボラの激しい月でした。3月1週目に落ち込んだ後、持ち直し、3月後半に再度落ち込んだものの、再度持ち直して結果的にプラスで終わることが出来ました。
2月にも書きましたが、2020年は米国株投資家にとって夢のような1年でしたが、2021年はそんな夢のような期待は忘れた方が良さそうです。

特にハイグロ中心に投資をするのであれば、この程度の乱高下は正常運転です。日々の株価に一喜一憂せず、狼狽売りをすることなく、自身が信じた銘柄を抱いてリラックスことが大事です。

🌸2021年3月末時点のポートフォリオ

保有比率 (3)

時価総額 (3)

画像4

セクター比率 (3)

3月は引き続きハイグロ銘柄に投資するとともに、小型株への投資を行っています。保有銘柄数が増えていますが、小型株はリスクが大きいのである程度の分散投資はやむを得ないと思っています。

3月の取引

・新規買い
 CELH、FUTU、MWK、DMTK、UPST
・買い増し
 3月は相場が下げたタイミングで多くの売買をしているので割愛します
・売却
 TTD、SE、LPRO、ZM

CrowdStrike(CRWD)

引き続きMy PFで最大の割合を占める、最高の信頼性を誇るポジションです。CrowdStrikeは世界有数のセキュリティ企業になるポテンシャルを持っていると思っており、売却する理由はまったく見当たりません。

CrowdStrikeクラウド上に構築されたセキュリティサービスを提供する企業で、当初はエンドポイントのセキュリティだけを提供していましたが、最近の攻撃手法の変化からセキュリティはエンドポイントデバイスだけでは防ぐことができなくなり、PreemptとHumioを買収し、オブザーバビリティ、ワークロードプロテクション、さらにはアイデンティティ管理へと急速にビジネスを拡大しています。

また、この会社の大きな強みはAIです。ある顧客で攻撃を検知すると、即座にその顧客の侵入を阻止すると同時に、すべての顧客でその侵入が発生するのを瞬時に阻止します。
全顧客のセキュリティログは日々蓄え、さらにその情報を使って、AIの知識ベースを強化しています。

3月にはサブスクリプションの顧客数が前年同期比70%増、サブスクリプション収益が77%増という素晴らしい決算発表がありました。さらに、AWS MarketplaceからのARRが今年650%増加し、取引量が300%以上増加とAWSパートナーでも傑出した数字で、今後のグローバル展開でも大きな成果が期待出来そうです。

世界中のすべての企業や政府でセキュリティの重要性が増していることを考えると、引き続き期待するしかないですね。

Tesla(TSLA)

3月も$600割れのタイミングで買い増しを実施しています。

Teslaは単なる電気自動車の会社ではなく、電力ビジネスに大きな変革を企業だと思っています。

電気自動車だけでなく、太陽光パネルや蓄電池ビジネスなど、ハードウェアを売るだけでなく、ソフトウェアで電力市場で新たなイノベーションを起こそうとしています。単なる電気自動車を作る会社と捉えてしまうと、Teslaという会社を見誤ってしまうと思います。

Magnite(MGNI)

Huluの無料ストリーミングサービスの驚異的な成長と、コネクテッドTV事業広告の活況で、今年のMagniteは大きく加速すると期待しています。

直近の決算発表でも、ディズニーとの契約を18ヶ月延長したという発表もありましたし、Earnings CallでもCEOが強気な発言をしていたのが印象的でした。

CTVの成長トレンドは、成長予測の増加、レガシーTVからCTVへの移行、RokuやTTDの最近の結果など、非常に良好な状態が続いています。すべての兆候が、非常に健全な市場成長のダイナミクスを支えています。第4四半期のCTVの売上は53%増加し、e-marketerによる業界の成長予測を上回っています。

また、SpotX社の買収案を発表できたことを嬉しく思います。SpotXの買収は、Magnite、顧客、株主にとって戦略的に大きな勝利となります。
SpotXは、優れた技術、優秀な人材、強固な顧客関係、急速に成長する収益、そして高い収益性を備えています。この取引は、第2四半期に完了する予定です。

今回の買収により、エンジニアリングとセールスの2つの優れたチームが統合されることになり、CTVのお客様に向けた新機能のリリースが加速されることになります。スーパーチャージされた開発ロードマップの目的は、クライアントが成功するために必要なツールを提供することで、広告サポート付きプログラマティックCTVに、より多くのリニアTV広告費を引き寄せることです。

CTVの成長は、当分の間、当社にとって最も魅力的な機会であり続けると思いますが、SpotXが加わることでさらに加速します。

と良いことばかり書いていますが、少しリスクも出てきています。
主要顧客のディズニーが独自のアドテクノロジー・プラットフォームを構築するというニュースがありました。実際に運用スタートするまでには時間がかかると思うので、それまでにディズニーに依存しない収益の確保が必要になりそうです。

そのため、これ以上ポジションを増やすつもりは今のところありません。

Cloudflare(NET)

3月に「Cloudflare Security Week」があり、様々な発表がありました。

発表内容をまとめてみました。

✅ 月曜日
Cloudflare Oneプラットフォームのパートナープログラム発表
Magic WAN & Magic Firewallサービス発表

✅ 火曜日
Cloudflare Gatewayのウイルス対策とマルウェア対策のアップデート
Cloudflare for Teamsのユーザー向けWebブラウジング保護を提供
CrowdStrikeやSentinelOneを含む複数のプロバイダーとのデバイスセキュリティパートナーシップを発表

✅ 水曜日
データ損失の防止
APIのセキュリティ強化

✅ 木曜日
ネットワークのルーティング保護
インターネット取引に使用されるクレジットカードやパスワードなどの個人情報の保護

✅ 金曜日
自動化されたボットからの防御
さらに強化されたAPI保護

✅ 土曜日
暗号化キー(HSM)のサポート
インターネットを安全に閲覧したり、オンラインで安全に送金したり、パスワードを秘密にしたりするための電子証明書に関するアップデート

いや、多すぎだろ!

Roku (ROKU)

引き続きコネクテッドTVに強気です。
2021年は広告の回復と、レガシーTVからデジタルへの大規模な移行が行われると考えています。

最近、Googleがターゲティング広告向けCookie利用を廃止するというニュースがありました。これは、Googleが自社のエコシステムをさらに強化することで、サードパーティの広告技術が発展する機会を増やすことを意味しています。Rokuにとっては恩恵を受ける側だと思っています。

Inari Medical(NARI)

3月の決算は好決算で株価もぶっ飛びました。

その後、地合に負けて下げたところを買い増ししています。
Inari Medicalは静脈血栓症の深部静脈血栓症に関する製品を扱っています。
直近の決算も素晴らしく、売上は前年同期比144%増、売上総利益は92%!
1Qガイダンスの売上高は104%増を見込んでいます。

Snowflake(SNOW)

他銘柄への投資のために、3月頭にトリミングを実施。決算は素晴らしかったのでタイミングを見て買い増すかも。

数字もそれを物語っています。第4四半期のRPOは205%増の13億ドルという驚異的な数字を記録しました。私が見つけた唯一のマイナス要因は、第4四半期の売上総利益率が、第1四半期と前年同期の61%から57%に下がったことです。

Celsius Holdings(CELH)

Celsius Holdingsはエナジードリンクを製造・販売している企業。
Red BullやMonsterなどの競合との違いは、「健康」と「フィットネス」に焦点を当てている点。Celsius Holdingsのドリンクには、ビタミンやサプリメントが入っていて、代謝を促進し、体脂肪を燃焼させると謳っています。

業績も順調に伸ばしている点と、世界のエナジードリンク市場は2020年で600億円、今後も成長を続けていることから、Red BullやMonsterと肩を並べるまではいかないにしても、まだまだ成長の余地がありそうです。

DermTech(DMTK)

DermTechは生検を必要としない皮膚がん検査法を開発・販売しています。パンデミック後に、ビジネスが回復すると期待しています。

FY20の売上は前年同期比74%増の590万ドルと、まだまだ小さいですが安定に成長しています。ただし、ガイダンスの提供をしていないので、ハイリスクな銘柄でもあるので要注意。

Upstart(UPST)

UpstartはGoogleの元社員によって設立された、従来のクレジットスコアベースの融資モデルよりも正確にリスクを特定し、より多くの申請者を承認する ことを目的とした、AIを活用した融資プラットフォームです。

デフォルトリスクの他に、ID詐欺や所得の虚偽表示、ローンスタッキング、プリペイメントリスク、手数料の最適化などにも対応可能なのも素晴らしい。

直近の決算も素晴らしかったです。詳細な内容は以下のツイート参照のこと。

決算発表後に株価が爆上げしたタイミングで利確し、下落したタイミングで再度買い直しています。
この会社の実力なら、$200ぐらいはいくんじゃないかと思っています。

画像5

Mohawk(MWK)

MohawkはAIを活用した、マルチプラットフォームのeコマースに焦点を当てたビジネスをしています。Mohawkのビジネスモデルは、大量のデータとサプライチェーン、マーケティングを利用して、アマゾンやウォルマートなどのマーケットプレイスで消費者向け製品を効率的に発売・管理するというモデルです。
プロクター・アンド・ギャンブルの進化版と言えば分かりやすいかも。

アクレッシブなM&Aを行うので、ハイリスクではあるものの、爆発的な成長につながる可能性もあります。

年間成長率は60%程度を見込んでいるようですが、個人的にはかなり低めに見積もっている印象で、80%ぐらいは普通にいくんじゃないかと思っています。

Futu(FUTU)

中国版ロビンフッドです。中国への投資は避けてきたのですが、FUTUはトップラインとボトムラインの両方で非常に大きな成長を遂げています。
過去4四半期の収益成長率は240%、327%、1,826%、1,111%と爆発していて、FY20の収益は212%増でした。
ハイリスクではありますが、我慢できずに購入してみました。

Sea(SE)、Skillz(SKLZ)、Zoom(ZM)

他銘柄購入資金のために売却しました。特に業績懸念があるわけではなかったのですが。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?