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【TTO通信】#016 TradingViewの限界と工夫、そしてExcelやPythonへ・・

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こんばんは、
しゅん@Trade Techです。

週末オンライン勉強会の
映像やサンプルコードはご覧いただけましたか?

「株式投資を”システム化”する」シリーズ
全3回オンライン勉強会のコンテンツ置き場
https://online.trade-tech.jp/p/kabusystem/


さて今週と来週のオンライン勉強会では、
TradingView以外を活用した例をご紹介します。

ちょうど先日TradingViewやPineに関して
こんな質問をいただいておりました。

今回のお話のテーマにおける例として
分かりやすそうだったのでお答えしたいと思います。


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haruming さん

【投資スタイル】
短期投資(数日~数週間のトレード)

【よく使うツール】
TradingView,マーケットスピード2RSS

【ご質問内容】
いつもお世話になっております。
早速ですが、TradingView(TV)でこんなスクリーナーはできないでしょうか。

例えば「Moving Averaged Color EMA/SMA」で
カラーが変わった銘柄のスクリーナー

TVにお聞きしたところ、「今後 検討します」で終了し続けています。

実は マーケットスピード2 RSS にて
抽出は可能なのですが、時間がかかりすぎています。
ご検討のほどよろしくお願いいたします。
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こういった質問はちょくちょくいただきます。
「何か方法はないのか?」ということですね。

(このご質問者さんはマケスピ2RSSの方なら
 上手く抽出できているようなので素晴らしいのですが!)


こちらの質問は結論から言えば、
「株式スクリーナーの機能的に難しいが、特定の条件であれば可能」
ということになります。

該当のインジケーター「Moving Average Colored EMA/SMA」は
コミュ二ティスクリプトとして配布されているものかなと思います。

※コミュニティスクリプト
⇒ 他のTradingViewユーザーが作って
 公開してくれているインジケーターやストラテジー

僕は使ったことが無いインジケーターですが、
Pineスクリプトのコードが公開されていたので見てみたところ・・

移動平均線1本をする簡単なインジケーターで
「上向いている時と下向いている時とでラインの色が変わる」
という特徴があるようです。


ご質問の内容は「カラーが変わった銘柄を抽出」とのことですが、
現在の株式スクリーナーでは過去の情報を持ってくる機能自体がないので
「本日SMAが前日SMAより大きいかどうか」といった
条件の設定ができません。

なので残念ながら抽出は難しいかと思います。


・・で、TradingViewでやれることがあるとすれば、
前提としてこの方法は「10日SMA」にしか使えないのですが、
テクニカル指標の「モメンタム(10)」を
フィルター条件として使うアイデアはあります。

モメンタムの値は

・0より大きければ移動平均線が上向き
・0より小さければ移動平均線が下向き

という性質を持っているので、フィルター条件を

【MOM モメンタム】上に交差 / 0

と設定してあげれば、
最新の足で移動平均線が上向いた銘柄のスクリーニングはできそうです。

フィルター条件で使える「モメンタム」のパラメータが
現状「10」しか用意されていないため、
「10日SMA」のみが対象となります。


ちなみに以下が、
オンライン勉強会で利用したフィルター条件(時価総額や出来高など)に
「MOM モメンタム」を追加してみた結果です。

このメルマガを書いている本日(2022年7月5日)は、
「7342ウェルスナビ」と「5727東邦チタニウム」がヒットしました。


ご質問された方の要望には合わないかもしれませんが、
このように別のテクニカル指標などの条件を使うことで
スクリーニングが可能になる場合もありますので、
各テクニカル指標の計算式や意味などを知っておくのは重要です。


そして、今回のように細かい設定をしてみようとすると
やはりTradingViewだけでは限界に感じてくることもあると思います。

そこで登場するのが、
ExcelやPythonといった別のツールやスキルを使う方法です。

まず今週はExcel編ということで、
最新のExcelや証券会社公式のExcel関連ツールなどで
どんなことができるのか?色々紹介していきますね。

それでは。


(続きはこちら)



しゅん@Trade Tech

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