2023/10/30(月)~の日経225先物/日経平均のトレード戦略、チャート分析

■日経225先物 月足(期近)

いつも通り月足から。日米共に下落が続き売られ過ぎゾーンにいるが、徐々にそれが「心地良い」状況になりつつある。火曜日日中にズルズルと売られ30550円まで売られいよいよ安値割れへ向かうかとなった直後に、後場に一気にリバウンド。このまま節目だった30900円、31000円の大台も超え、月曜夜間の壁だった31200円も抜けた。このまま一旦リバウンドに入ると思われたが、水曜日の日中に31470円まで付けた。そのまま買いが付けばトレンド転換かと思われたが、そこから再び下落相場に転換し31000円を割れ、木曜夜間に30460円の安値を付け、2回止められた30500円台をついに突破。この時点で残り安値は直近安値の30300円のみ。金曜日中では再び31000円オーバーまで戻りを見せたが金曜夜間に30530円まで下落、30600円で引けている。30500円台で何度か踏ん張りを見せておりここを突破するか否かでリバウンドへ転換するかになると思われるが、今週は何と言っても31日(火)の日銀政策発表、11/1(水)夜半(11/2の明け方)のFOMCの声明、金曜日のISMサービス業景況感指数、雇用統計と月末、月替わりのタイミングで重要な指標が重なっている。更に30500円台、直近安値の30300円、節目の30000円が迫っており指標を使い上下振り回す大荒れの展開が予想される。

特に7月のFOMC→日銀と連続して続いた時も1000円以上の上下は当たり前の動きも見せたので、今回は今まで続いたポジションの整理、展開が(上下どちらでも)変わる新たなポジション構成が入交りカオスになる事は必須。もし30300円の直近安値を割っても戻らず30000円以下で推移になった場合は、大台を割れる事、今年一気に駆け上がって来た値幅が出る領域に入る事もありクラッシュが起きても不思議ではない。逆に30300円、30500円台で強さを見せ今までのポジション解消が起きれば31000円、先週高値31470円(31500円)を目指しそこを抜けてくる展開も考えられる。

月足はしっかりとした陰線となっており、過去3か月続いたリバウンド、底堅さは消えており、各指標でも戻りが無く、このまま陰線で引けた場合、翌月以降の印象はかなり変わって来る。

5MAは32330円付近、BB+1σが30750円付近でこれは今年5月に抜けた月足ブレイクライン。BB+1σとこのラインでの攻防となっておりここからどちらに離れるかと言う場面に来ている。月末、月初の指標はかなりのチャンスになるが、リスクもかなり大きく慎重に見極めてチャンスをしっかりと掴むスキルが求められる。

■日経225先物 週足(期近)

25MA(32060円)と5MA(31200円)がデットクロスした後に全て5MA以下での推移が続いている。またボリンジャーバンドも収縮がさらに進んでおり次の展開へのエネルギーが溜まっている事が認識できる。BB-2σが30480円付近に降り、先週強さを見せた30500円付近と重なる。もしこれ以下で推移となると週足レベルでのバンドウォークに入ることを意味しており展開は大きく変わる。またここで踏んばれば週足レベルのWボトム形成が始まる事を意味しており、現時点では分水嶺の位置で重要指標を迎えることが改めて分かる。BB-1σが31200円付近にあり、5MAとほぼ総水準。これ以上での推移になれば当然買い有利になるが31200円前にも様々な「重し」になるポイントがあり現時点では楽観視は出来ない。

いずれにせよ今年の大きな上昇後から続いている日足、週足レベルのフラグ形成から抜け出すのか否か、非常に重要な場面に来ている。

■日経225先物 日足(期近)

5MA(30900円)を抜け出せない状況が続いており下はBB-2σ(30330円付近)で止まっておりギリギリの状況。ボリンジャーバンド見る限り週足ほど収縮はしておらずこのままバンドウォークに入るか否かは、そこだけを見れば疑問も多い。だが長期間続いたレンジを突破する動きになり、フェイズが変わればそれらのセオリーは後付けでどうにでもなる。とにかく30500円台のサポートが続くのか否か、直近安値の30300円を守れるか否かに注視する場面。30300円や30000円の大台を割ってもそのまま走れば、長期間空いている以下の窓などが意識されることが考えられる。

30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円

売るにしても、買うにしてもどちらでも、指標直後の動きに惑わされず流れが出来る場面まで機会を待てば大きな利益になり得る

■日経225先物(日足チャート:日中)(期近)

以下は窓の領域 (以下は期近基準と混同あり)

33180円←→33040円(333140円までしか埋まらず)
32780円←→32730円
31860円←→31670円
31090円←→31190円
30370円←→30140円
29770円←→29670円
29470円←→29430円(週足窓)
28930円←→28770円
28490円←→28460円
28240円←→28210円(僅かに埋まっていない)
27850円←→27740円
27830円←→27710円(二空:下落時)
27780円←→27660円
26180円←→26170円
25220円←→25200円
24540円←→24390円(週足窓でもある)
23860円←→23850円
23530円←→23350円(日本が休場明けに空いた窓)

■日経VI 週足

■日経VI 日足

■日経225先物(4時間足)

■日経225先物(1時間足)

■今後節目となり得る価格帯


32000円

31850円付近
(31750円附近からゾーンとして意識されており、10/17~10/18に掛けて時間足等で綺麗にWトップを付けた際のネックライン。31860円←→31670円窓埋めあり。)

31730円
(先々週のパウエル発言時の高値。ここから30500円台まで向かった切っ掛けの価格ライン。)

31650円付近
(先々週のパウエル発言前後に意識されたライン。31860円←→31670円窓埋め開始ライン。)

31550円
(31350円付近からゾーンとして意識されている。)

31500円

31470円
(先週の高値、日足25MA付近。)

31350円付近
(ここから31550円付近までゾーンとして意識されている。)

31200円付近
(先週はこれ上でサポートが出来事はなく、先週の月曜日以降の日足を見てもこれ以上は全て上髭となっている。週足5MAもあり、ここを抜ければ展開は大きく変わる。31090円←→31190円窓埋めあり。)

31000円
(31090円←→31190円窓埋めあり。)

30900円付近
(日足5MAで30650円附近からのゾーンの上限。これ以上で推移し31000円、31200円抜ければ先週高値の31470円へ向かう。)

30800円付近

30650円付近
(ここから30900円付近まえゾーンとして意識されている。ここを抜け最低限30800円以上で推移しないと買い有利な展開には向かわない。)

■30600円
(先週金曜日夜間引け)

30530円
(10/24に30550円、10/26に30540円、先週金曜夜間に30530円と三度止められてるライン。30300円の直近安値ラインの手前で踏んばっているラインでここでのリバが無くなれば直近安値、大台の三万円割れへ向かう。)

30470円
(先週木曜夜間の安値。)

30300円
(直近安値。30370円←→30140円の窓埋めライン開始ラインあり。日足BB-2σが30330円付近にあり。)

30140円
(30370円←→30140円の窓埋めライン)

30000円

29750円付近
(今年5/16に形成したレンジ底値付近の節目。30000円割れから伏し目らしい所はここまで無し。29770円←→29670円窓埋めあり。日足BB-3σ付近。)

29670円
(29770円←→29670円窓埋め。週足BB-3σ付近。)

29500円

29470円
(今年の上昇時に付けた週足窓、29470円←→29430円あり。また29430円は5/15に付けた大陽線30920円→29430円の始値となっている。)

29470円

29300円附近から29230円
(CFDや限月の違いで誤差があるが昨年の8/15に高値でここを今年このラインをブレイクしたことで大きく値が伸びたライン。30000円を割れ、リバが無く、クラッシュした場合この辺りまで下落する可能性は十分にある。)

29000円

28900円
(28930円←→28770円の窓埋めあり。週足75MA付近。)


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