厨二病全盛期。オンラインゲーム「ラテール」の思い出

今日もお疲れさまです。

お題企画「心に残ったゲーム」が目に止まって、最初に思い出したのが、中2の時にハマってたオンラインゲーム「ラテール」のこと。

思い出すのも恥ずかしい黒歴史だけど、私の中では相当印象的な思い出を紐解いていこうと思います。

始めたキッカケ

私が中学2年生だった当時は、オンラインゲームがかなり盛り上がりを見せていた時期だったと思っています。
恐らくそれは、「メイプルストーリー」の影響でしょう。名前書くだけで懐かしい。
CMでもめちゃくちゃやってたし、誰でも知ってましたよね。私もちょっとやりました。
けど絵があんまり好きじゃなくてすぐ辞めた覚え。
それはさておき、もっと絵が好みで、やりやすいゲームないかな〜と探して出会ったのが「ラテール」でした。

可愛い系です。

まじ懐かしい...。

まさかの"ネナベ"プレイ

中学2年生。その時は自覚なかったけど厨二病まっさかりだったのでしょう。
特に私が通っていた中高一貫の女子校という環境においては、中2は最も退屈な1年。(個人的な意見です)
そんな退屈を紛らわしたいがためのオンラインゲーム。
もちろんリアルでは秘密です。オタクと思われていじめられたりしたくないから。悲しいかなそういう危険性が高い世代。

あの時は特に理由とか何も考えてなかったですが、なんと、私は男の子キャラクターを選んで、中身も男の子としてゲームをプレイし始めました。
差別用語的であまり使いたくない言葉ですが、
一言でいうなれば「ネナベ」というやつです。

・中学2年生の男の子
・優しい
・真面目
・大人っぽい
(恥ずかしながらその時は周りの子と比べても大人っぽい自信がありました。)

というキャラクター設定。素敵な男の子ですね。

今思えば、周りに男の子もいない中、こうなったら自分がなっちゃえという謎な発想です。。
男の子に憧れてたし、そもそも、"本当の自分とは違う何か"になってみたい気持ちがあったんだと思う。厨二病だ。仕方ない。

そんな、男の子になりきった私の、「ラテール」でのパラレルワールド生活が始まります。

「ギルド」の思い出

オンラインゲームをやったことがある人なら絶対共感得られると思うんですけど、
ギルド(グループ的なもの)に入らないとなかなか続かないですよね。

ラテールも、確かlv30くらいまでは1人でやってた記憶です。

わたしは人が少ない方のサーバーでプレイしてたので、初心者の通るマップらへんは大体過疎ってました。楽しい出会いはあまりなし。

そんな過疎マップで奇跡的に出会ったのが、おっとっとさん(仮名)でした。

おっとっとさんは1人で黙々と狩っていた私に声をかけてくれた、同じくらいのレベルのプレーヤーさんでした。2人でクエを終わらせた後、安全地帯で1時間くらいチャットをしました。
おっとっとさんはとても気の優しい方で、同じように1人で続けていくことに限界を感じていました。

「同じようなレベルの方でギルドを始めてみたいと思ってるんですけど、是非入ってくれませんか?」

と、いったようなことを言われて、二つ返事でギルドに入ったような覚えがあります。
記憶改ざんしてるかも。

そこからは、とっても楽しい生活が始まりました。

私は初期メンバーとしておっとっとさんに協力をし、ギルドの中でも割と中心的な人物でした。自分で言うなよ。愉快なメンバーの皆様方に囲まれて、毎日本当に楽しくゲームさせていただきました。

おっとっとさん ギルマス
多分リアルではSEに近い仕事をしていたであろう、寛大で優しい男性。
いつもみんなを気にかけてくれてましたね。

ぎょーさん(仮名) 副ギルマス
社会人の男性。いつもおもしろ担当。だけど多分本当はとても冷静で賢い方。
アバターに課金しない方針みたいでいつもトンチキな格好をしていました。

私がつっこむと、基本はつまらんなーまだまだだと笑うものの、たまにいいツッコミだな!と褒めてくれたりして、お笑いコンビ的にギルドを盛り上げてました。(だから自分で言うな)

⭐︎スターライト⭐︎さん(仮名)
同じ中2のリアル男子。彼と私は同い年なこともあってみんなからコンビの扱いでした。
ただキャラは全然違ってて、彼はたぶんめちゃくちゃ生意気でビッグマウスなタイプでした。
言うだけあってとにかくレベル上げとかも早くて、気づいたらギルド内でも1番強くなってた。
だけど、ある日からあっという間に来なくなってしまった、幻の存在でした。

桜川さん(仮名)
社会人の女性の方でした。とても落ち着いていて話しやすくて、ガキらしかったであっただろう私ともいつも会話してくれたギルドの良心。
こんな女性になりたいなーと思ってました。

つまるところ、リアルではとてもじゃないけど関わることのないような方ばかりでした。

私はPTに必要不可欠な回復ジョブをやっていたので、色んなギルメンのクエストを手伝ったり、その逆もあったり、強いボスをみんなで倒したり。色々な機会に呼ばれました。
毎日が刺激的で、学校よりもずっと楽しかった。ギルメンの人の仕事の話とかを聞いて、社会を知った気にもなったりしていました。

⭐︎スターライト⭐︎さんにマウント取られたりしてたけど、それでも全然楽しかった。

リアルでは立場も年齢も何もかも違う人たちと、この場所では対等なプレーヤーでいられる。

このことは、今でもゲームの素晴らしさだと思ってます。そんな場所、リアルにはないから。

それでも「辞めどき」はやってくる

それは突然でした。
「コロシアム」という、最強装備が手に入るダンジョンが実装され、皆がこぞってそこばかり行くようになりました。

このアプデ、大きな欠点がありました。
それまでは普通にプレイできていた環境の人でも、アプデ以降急に落ちたりする不具合が起こるパターンが頻発。
私もその1人でした。

ヒーラーが突然落ちて動かなくなるなんて、PTの死活問題。"不安定な回線のヒーラー"になってしまった私は、ゲームの意欲を失いました。
しかもその時期に中学3年生になって、新しいクラスがすごく楽しくて毎日うきうきしていたのでした。

そうして、リアルの充実・ゲームの不具合が重なって、あんなに仲が良かったギルドメンバーに「引退する。」と別れも告げずに、ラテールを気づいたら辞めていました。不義理だなあと今の私は思いますが、オンラインゲームではよくあることだし、中学生のわたしはその考えには及ばなかった。そんなことより、その時の毎日が楽しいことに夢中でした。

ゲームへの愛着

そんな、儚くも終わってしまったラテールのプレイヤー生活でしたが、今でもこんなに覚えているくらい、当時仲良くしてくださった方々には感謝に堪えない気持ちでおります。

中学生の時なんて、様々な世代の方と関わる機会なんてないに等しい中、ラテールというゲームを通じて色々な方と話をできたことは、私の中でもかなり稀有な思い出の一つなのです。

今はグ◯◯◯をやっていて、もう大人なので、実際にオフ会をしたりと、対面でもプレイヤーの皆様と仲良くさせていただいております。
ですが、あの時は顔も知らない大人の皆様と、実際に会うなんて発想もゼロで、ていうか男の子のふりしてるからボイチャすらも無理で、それでも本当に楽しかった。

オンラインゲームが発端で危険な思いをした子供たちのニュースをよく見かけますが、私は運良くその真逆で、本当に貴重な経験をさせてもらいました。

今でもゲームの世界が大好きです。

あの時仲良くしてくれた皆様に、今更こんな想いを伝えたいような、恥ずかしいような...。

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