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toVAINto #2-Я

夢と現実の判別ってどうしたらいいんだろう。

夢を見ている時はそこが現実なわけで、「これは夢だ」と思って夢を見ているわけじゃない。
明晰夢の話はややこしいので一旦置いておきます。

ベタながら頬をつねってみたけど痛かった。
とはいえ夢を見ている時も夢の中で『痛い』と認識するわけで、これで判別するのはなかなかどうして難しい。

痛いから現実、と判断するには違和感……というか都合が良すぎる面もある。
なにより神サマを自称する人があれこれ構ってくる時点で現実なのかっていう疑問が大きい。
現実に実体化してあまつさえコミュニケーション取ってくる神いないでしょう。
自称なので、自己の設定に忠実かつ熱心な方なのかも──と思いつつ明らかに浮いているのでやっぱり夢なんだと思う。

でもよくよく思い返せば以前、手品を見た時もあり得ないことが目の前で起きて「不思議だなぁ」と感じたので、隣で浮いてるこの自称神サマもそういった種や仕掛けや錯覚を突いた類の芸当なのかもしれない。
仕組み分かってないけどスマホの操作はできるのと、本質は似た話かもしれない。

つまりは今この瞬間が夢なのか現実なのか。
判断する方法はないんだなぁってことなのだった。

⬜︎ ⬜︎ ⬜︎  




大雨だった。

本降りだった。

土砂降りだった。


この3つの違いがいまいちよくわかってないけれど、とにかくいっぱい雨が降っていた。

傘も持たずにあれやこれやとロジカルなお話をしている2人をぼんやり眺めながら、濡れるにまかせている自分はなんなんだろう。
眠る前に傘を所持していなかったので──現実からのそんな持ち込みルールがあるかは知らないけど──当然ながら、手ぶらだった。

夢だったら脈絡もなく傘が出てきて欲しいし、なんだったら理屈度外視で濡れなくてもいいのに。
隣の自称神サマは濡れてなかったので、雨に濡れない力で有名な神なのかもしれない。

そんなこんなでほぼほぼ夢で確定なんだろうけど、前に見た明晰夢ともなんか違うな不思議だなぁってことに意識がほとんど向いていたので、あの2人の会話は耳に入っていなかった。
雨の音がすごかったのもあるし。
随分と融通の効かない夢である。



なので、少し時系列のズルにはなるけれど。

そこまで理論立てて理解できている上で。
冷静に物事が見えている上で。

消えることが結論になるのはやっぱり理解できなくて。

そこに至るなにかが大きな違いなんだなぁ、と。


それはそれとして。

自殺者数を日本の人口で割って多くないよっていうやつ。

それ、詐欺師がやるような数字の使い方っぽくないですかね。
ミナガミさん?

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