『距骨下関節の回内・回外』を使うの止めません?
私は長年、距骨下関節という関節を見て見ぬふりしてきました。わけがわかんなかったから。
最近やっと、それではいかんと思ってちょっと勉強してみました。
そして、わかりました。「距骨下関節の回内・回外」という言い方が良くないということがわかりました。
「距骨下関節が回内すると〜」とかって言ってる人はただカッコつけてるだけじゃないですか。知らんけど。
距骨下関節の解説動画を見ました。そこではこのように説明していました。
そもそも「距骨下関節の回内」という言い方がおかしいです。関節が回内するってどういうことでしょうか?
一番わかりやすいのは、前腕の回内ですよね。手の平が下を向く動きを前腕の回内と言います。
足部の回内もわかりやすいかな。足の裏が下または小指側を向くような動きですよね。
じゃあ、距骨下関節の回内って何ですか?何が下を向いてるんですか?関節が下を向いてるんですか?関節面が下を向いてるんですか?わけがわかんない。
関節が回内するっていう表現がおかしいですよね。関節って2つの骨で作られた空間のことですよね。つまり関節って実体の無い空間を指して関節って呼んでるので、実体の無い空間が回内してるって言ってるんですよね。
「ドーナツの穴を食べる」みたいなものですよ。ドーナツには確かに穴があるけど、穴を食べるのは不可能ですよね。言ってることわかります?
屈曲・伸展とか外転・内転ならまだわかります。距骨下関節の屈曲と言われれば、距骨に対して踵骨が矢状面上で動いているのかなと想像できます。これは肩の屈曲とかと考え方は一緒ですよね。
でも回内・回外……こいつらは駄目だ。こいつらだけは実体として動いている「もの」が必要な運動だと思うんですよね。何度も言いますが関節は空間であって「もの」では無いので、関節が回内・回外しているという表現はわけがわからんのです。
ではどう考えればいいのか?さっきのYouTuberも言ってました。距骨下関節の回内=踵骨の回内+距骨の内旋・底屈だと。
それで良いじゃないか。
「踵骨が回内したら、距骨が内旋して底屈する」これで良いじゃないか。「距骨下関節が〜」とかカッコつけずに、こうやって一つずつ言えば良いじゃないか。こっちの方がよっぽど分かりやすいわ。
ていうかわざわざ踵骨と距骨の運動に分解して説明しないといけないってことは、「距骨下関節の回内」っていう表現がそれだけでは実態を説明あるいは理解するのに不十分だということでしょう。
知ってる人同士では通じるかもしれないですが知らない人や初学者の人にとっては混乱を招くだけだと思います。
最初に『距骨下関節の回内・回外』って言い出したのは誰なんでしょうか?何かしら理由があってこのように言い始めたのでしょうか?
わざわざ「距骨下関節の回内」と一言で呼ぶことのメリットが何かあるのならどなたか是非教えてください。
何もメリットが無いのであれば、私の辞書からは距骨下関節の運動は抹消します。
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