見出し画像

日経225先物・オプション戦略〜統計学でSQを攻略する〜(2.オプションの重要性)

2.オプションの重要性


 日経225の値動きを把握するには、オプションについて理解することが重要です。個別株を売買したことがある方なら、先物の売買については比較的理解しやすいでしょうが、オプションになると仕組みがよく分からないという方もいらっしゃるかも知れません。オプションが重要である理由は、先物よりもレバレッジが高い銘柄が多く、銘柄数も多いのでそのポジションに値動きが左右されやすいためです。

 オプションは大きく分けると4種類の取引があります。
  call買い:〇〇円より上がれば儲かる。(厳密には〇〇円+権利行使価格)
  call売り:〇〇円まで上がらなければ儲かる。(厳密には〇〇○−権利行使価格)
  put買い:〇〇円より下がれば儲かる。(厳密には〇〇円−権利行使価格)
  put売り:〇〇円より下がらなければ儲かる。(厳密には〇〇円+権利行使価格)

 これら4種類の特徴は以下の通りです。
  call買い:損失限定、利益無限大。勝ちにくい。
  call売り:利益限定、損失無限大。勝ちやすい。
  put買い:損失限定、利益無限大。勝ちにくい。
  put売り:利益限定、損失無限大。勝ちやすい。

 日経225が個別銘柄と違って独特な値動きをするのは、オプション取引参加者の思惑が大きいことが影響していると考えます。上記4種類の特徴を見てもらうと分かりますが、オプションは売りポジション(call売りもしくはput売り)の方が勝率が高いです。そのため、多くの機関投資家はオプション売りを上手く利用して利益を重ねます。個別銘柄と同じように、SQまで一方的に上がったり下がったりすると損失が無限大に膨らみます。それを防ぐために、個別株とは一味違った力が働くことがあります。
 これがオプションへの理解が重要である理由です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?