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東海村つどえるサロン3期第4回「公務員プレゼンピッチ」(3月4日開催)ーゲスト講師:榊田大輔さん(一般社団法人佐倉家守舎)ー

みなさんこんにちは。T-projectです。

3月4日に開催されたつどえるサロン第3期 も最終回となりました。今回は、千葉県佐倉市の職員にして、まちづくり会社・一般社団法人佐倉家守舎代表の榊田大輔さんをゲスト講師に迎え、周りを巻き込むデザインと民間の立場からのまちづくりについてお話を伺いました。 

ゲスト講師:榊田大輔さん(佐倉市職員/一般社団法人佐倉家守舎)

元々は建築事務所で建築士として活躍されていた榊田さん。現在、公務員として佐倉市役所で働く傍ら、一般社団法人佐倉家守舎で民間の立場からも市のまちづくりに関わっています。

榊田さんがまちづくりに関わりを持つようになったのは、結婚を機に出身地佐倉市に戻ったことがきっかけ。まちにかつての元気がなくなっていたことに衝撃を受け、公務員への転身を決意。佐倉市役所に入庁後、建築士としての強みを活かし、公共施設の設計に多数従事してきました。

榊田さんが構想から携わった新佐倉図書館(2023年春にオープン予定)は、図書館機能の他に、子育て支援施設、展示機能、カフェ等を含む公共の複合施設として注目を集めています。またコロナ禍を機に企画された移動図書館のプロジェクトは、民間のコンテンツを公共空間として拡張する取り組みとして話題です。

そんな公の立場での活動の傍ら、2020年に立ち上げたのがまちづくり会社佐倉家守舎。一般に行政が主導することが多いまちづくりの分野で、公務員である榊田さんがあえて民間として動いた理由のひとつは、中長期的にまちづくりへ取り組み続けるためだったそう。

榊田さん
「公務員によるまちづくりのリスクは、人事異動で担当者が変わってしまうこと。まったく違う部署に異動すると、まちの人との関係を保つことが難しい。行政から独立してまちづくりに関わることで、中長期的なプランでまちづくりに取り組むことができると立ち上げたのが佐倉家守舎です。
民間として動くことで、スピード感や柔軟性のある対応ができ、時に『特定の誰か』の為の戦略も立てやすくなります。実は公務員の立場だと公共性や公平性が重要視されるのでマーケティングに基づく(=ターゲットを絞った)プランは実行しにくくなるのです」

佐倉家守舎がすすめる取り組みを「リノベーションまちづくり」と榊田さんは話します。

今まちにある資源を活用し、半径200mのエリアでまちを小さなひとつの会社と見立てて経営しているそう。民間の立場からビジネスとしてまちづくりを実践し、まちの中で稼いだお金はまちの中に再投資し循環させます。

榊田さん
「経営の観点での『あたまりまえ』を実行するには民間の稼ぐ力が必要でした。それを最大限に活用しながら地域の課題を複合的に解決してゆくのが佐倉家守舎の役割です。このまちづくりにおいては、行政は支援の立場。補助金が切れたタイミングで事業が終わってしまうのは避けたいので、補助金にもできる限り頼らない体制作りをしています」

佐倉家守舎の取り組みの例

mochiyoru(モチヨル)
京成佐倉駅南口駅前につながる道路の片側車線に自由に使用していい椅子やテーブルを設置したイベント。そこへ仕事、野菜、店、学問、食事、なんでも持ち寄ることができる。ヒトやコトを持ち寄ることで普段気づかなかった地元のコンテンツを公共エリアに発現させるしくみ。
イベントで、近くに居合わせた人同士の口コミが広がり、普段の売上がアップした飲食店の事例も。

最後に、公務員が兼業するメリットを語ってくれた榊田さん。

まず、承認や予算の可決を待たずに、今必要なことにすぐに取り組めること、そして通常業務では得られない人脈が得られること。また公務員であることの信用も地域と連携するのには役に立つのだそう。

加えて、佐倉家守舎でまちづくりをしたことで、市民と交流や信頼関係が生まれ、現在では、市役所職員としての仕事に対しても「榊田さんが担当なら関わりたい!」と地域の住民が積極的に協力してくれるようになったのだとか。兼業は職務への好循環をも生むと語ってくださいました。


感想

同じ公務員として、同じくまちづくりに関わる立場として、参加した東海村職員からも、榊田さんのお話しがまちづくりの一歩を踏み出す刺激になったとの感想も多かった今回のサロン。参加者から上がった声をいくつか抜粋してお届けします。

榊田さんは佐倉市が本当に好きなのだなと思った。東海村も、村が好きな人がいっぱいになるといいなと思った。

どうしても役所の仕事は、住民に対して「してはダメなこと」を周知する立場になることが多いので、住民ができることを増やしていくという榊田さんの取り組みが新鮮で面白く刺激になった。

榊田さんのように住民とつながっている職員は、東海村にどれだけいるのだろうか?これからの職員の役割はきっとそこなんだろうと思う。

今まで、やらねばならないことに引っ張られて、アイデアを形にできていなかったと反省。そのどちらも我々の仕事なので一歩を踏み出したい。


T-project 東海村つながるプロジェクト

T-project 東海村つながるプロジェクトhttps://www.facebook.com/tokaimuraproject

【予告】つながるトークvol.4は、2022年 3月11日に開催予定!
イベントページ(FB内)
https://www.facebook.com/events/650908092863744

お申し込みはこちら!
https://passmarket.yahoo.co.jp/.../detail/02j5eqkqy6821.html

皆様の参加をお待ちしております。


主催:東海村役場



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