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REPORT①_田中隆太さん 場づくりスクールTAKE!

場づくりスクールTAKE!がはじまる!

東海村のつながるプロジェクトが今年もスタート!
2023年は、「場づくりスクールTAKE!」としてリニューアル!
計6回リアルにあってゲストをお招きし学ぶ時間と
その後オンラインで参加者同士で振り返りをする時間にわけて
自分のやりたいことを具体的にしていくプロセスをとりました。

単発受講でもいいし、気づいたタイミングでその後全部参加でもいいスタイルです。
無料ですので、ぜひ一緒に学びましょう!

今年のつながるプロジェクトの特設WEBはこちら!



会場は、歴史と未来の交流館。

さて、1回目のレポートです。
今年のTAKE!は、東海村の資源や公共空間のバージョンアップを考えるため、さまざまなところと連携し、その使い道も一緒に考えるプロセス。
その第一弾に、通常ではあまりイベント活用できない場で、TAKE!を開催させていただきました。

軒先は綺麗で、休憩に使いたくなるデザイン!


ゲスト紹介

第一回目のゲストにお呼びしたのは、群馬県前橋市職員の田中隆太さん。

公務員でありながら、自分が住む街をもっと面白くしたいと思い
サークルのような形で、まちのリノベーション推進を行っています。
いまでは本業との境目がどこにあるのか・・というオモシロ公務員の田中さんに群馬県前橋市で行われている地域資源の活かし方についてお話しいただきました。

【ゲストプロフィール】
田中隆太(たなか・りゅうた)
前橋市産業経済部にぎわい商業課
1985年新潟県三条市生まれ。前橋工科大学建築学科卒業。
2008年株式会社丹青社に入社し、商業施設等の空間づくりの現場に携わる。
2015年前橋市役所入庁。市営住宅の建設や営繕業務に携わり、2018年から現職。
市街地整備課では前橋市アーバンデザインの策定や前橋版リノベーションまちづくり、ミズベリング前橋など、まちの方々との協働による官民連携まちづくりに取り組む。他にも、自らが企画したストリートファニチャーエキシビジョンや前橋no密部などを展開。
現在にぎわい商業課に在籍。前橋版リノベーションまちづくりを「マチスタント」と改め、遊休不動産利活用による商業振興やまちづくり活動を行う。

【活動URL】
Instagram https://www.instagram.com/tanaa0820/
公共R不動産 イベントレポート
https://www.realpublicestate.jp/post/walkable06-report/


マチスタントってなに?

今回のテーマは、「まちのアシスタント」として
まちに関わるきっかけづくりと、ご自身の経験を交えて語っていただきました。

結論からお伝えすると、めちゃくちゃ活動されていて、情報がたくさんでした(笑)。そして、え、前橋に行ってみたい!と思える内容ばかり。

そのコンセプトワードが「マチスタント」

このワクワクするスライドからお話しがスタート。

前橋市はまちの将来像を共有し民間のアクションに繋げる「前橋市アーバンデザイン」を策定し、民間主体のまちづくりの推進を2019年から進めているそう。
その一つに、前橋版リノベーションまちづくりがあります。そこから一歩先に進んだのが「マチスタント」。
※くわしくはこちらを!

このまちで新たな一歩を踏み出したい。そんなあなたに、ふわりと寄り添うアシスタント。

https://www.city.maebashi.gunma.jp/soshiki/sangyokeizai/nigiwaishogyo/gyomu/03/28116.html

とあるように、まちに関わりたい人を応援する仕組みとしてマチスタントの呼び名に変わったそうです。

このコピーライティングのセンスや、まちに関わるきっかけとなるワーディングはとても大事!と思いました。

東海村もT-projectをはじめ住民参加の場をつくっていますが、
場づくりスクールらしく、場への作り方の学びとなりました!

マチスタントのこのロゴも前橋の中心市街地にある看板から文字を一文字ずつ集めてデザインをしたとか。
その発想や、前橋に行った時に答え合わせをしに行きたくなりますよね。
デザインひとつにしても遊び心が満載です。


16個のプロジェクト

田中さんは民間企業にいた経験から、
さまざまなプロジェクトを仕掛けていきます。

前橋市アーバンデザインの策定だけでなく、その動き方も
・民間と行政の間にあるまちづくりを考える
・民間が考えながら行っていく。推奨していく。
・固定されないアクションを推奨。ぼんやりつくる
・小さなリサイクルを継続して回し、徐々に広げる
といったように柔軟にトライアンドエラーを繰り返し行っていったようです。


不動産オーナー120名と事業オーナー130名 を結びつけるリノベーションの推進、
前橋工科大学と連携し、リノベマッチングファンデーションを行い、学生と設計し提案した図案から、実際にシェアハウスがはじまったり、
支援補助金制度を新しくつくり、まちが動く状態をつくったり、
と実にさまざまなプロジェクトを動かしていました。
※それぞれのプロジェクトをさらっと紹介されていましたが、一つ一つが結構すごいぞ・・と思えるものばかりでした。

上記は、仕事もふくめ個人的な活動も含めたプロジェクト。

単純にすごくないですか・・?


プライベートでの芽生えとアクション!

個人として活動を始めたのは、
3〜4年前にアーバニズムという言葉に感銘を受けたからだとか。
以前の上司がまちの人と関係を作るためにどんどん外に出ろと言われたことから、前橋市に特徴あるまちへの関わりを作りたいと、まちに飛び出していったそうです。

そうしていると、商店街のフリマイベントで自らも出店し、
「商店街で寝る体験」を実施したことをきっかけに
まちへの実験が加速していったそうです。
※ちなみにハンモックを設置し、寝かせるだけのサービス(無料)

そこから
・無人書店で2冊売れた経験
・クランピングで川沿いを楽しむ(柵に板をクランクで挟み飲み物をおく)
・チルアウトチェア
・パーソナル屋台を自作してマーケット出店

などなど、プライベートでの町でのアクションを実践。

一見くだらないようで、誰もやっていない小さなアクションの実践から仕事につながったり、その経験から共感を得る話ができるようになったりと田中さんは公私の境目を曖昧にしていきます。

自分がやりたいからやる、が何よりも勇気をもらった姿勢でした!


自分なりの整理

こちらの図。田中さんがご自身の活動の整理のためにつくったオリジナルの活動マップ。このほかにも整理されたものがありましたが、「仕事も遊びも、どちらもやる」というスタンスから領域が拡大していったことが印象的でした。

活動を可視化することで、足りない部分や強みの理解に繋がり言語化につながります。そうすると自分の自信にもなったり、他者からみてプロジェクトの価値がわかりやすくなったりします。

参加者からもどうやってまとめたの?と質問が相次ぎました。
※詳しく知りたい方は前橋へGO!

同僚やプロジェクトの仲間にも手伝ってもらったそう。
田中さんの活動を聞いて、自分のやりたいことを照らし合わせる参加者。
参加者同士で、どの話が印象的だったか振り返りトーク。その後質疑応答へ。
集合写真。金夜おつかれさまでした!

最後に田中さんからいただいたメッセージは

誰とやるか

・仕事は主に民間とやる
・強い関係性があってこそ成り立つ仕事がある
・誰でもない自分だからこそできることを

のポリシーに立って、泥臭いこともつながると信じ
日々業務とやりたいことを前橋で実現されていました。


東海村でやりたいことをやるための一歩を踏み出す勇気をいただいた気がします!
場づくりスクールTAKE!でそのアクションを起こさねば!

田中隆太さん、東海村でご講演ありがとうございました!



次回のTAKE!は8/18(金)
ほしいもを生産する株式会社テルズの代表取締役 照沼勝将さんのお話です!ご参加お待ちしています!

株式会社テルズの代表取締役 照沼勝将さん


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