助けてあげたい！は自分都合な話

前衛が上手くいかない、自信がない

そんな方に話を聞くと、こういう意識がすごく強い

「後衛を助けてあげないと！」と必死に考えているんですが…ポイント後は謝ってばかり

みなさんの周りにもいませんか？

そして、みなさん自身が試合でこんな前衛になってはいませんか？

後衛を助けるのが前衛の仕事

でもそれが重荷になって「全部自分がダメなせいで…」となっては試合で勝てる訳がないですよね

それってすごく、自分都合な話なんです

前衛の仕事は「軌道を自分向ける」こと

ペアを助けるなら「自分」に打ってもらう

ダブルスの試合で、華麗なポーチが決められる前衛

憧れますよね

後衛を助けているような雰囲気もあります

ですが、私はそれだけじゃないと思います

むしろ、本当に強い前衛ってポーチで決めるだけじゃない

「自分の方に打ってもらう」ことを意識して、実践してるんですよね

自分＝前衛の方に、相手に打ってもらう

これ、なかなか怖くて出来ませんし、相手も何もしない前衛に打つ理由はありませんよね

前衛である自分が動いて、プレッシャーをかけて、相手の気を引いて自分の方に打ってもらう

これこそ、本当に後衛を助けられる前衛だと思います

アナタが後衛だと、どう感じますか？

自分の方だけじゃなくペアの方にも相手が打っている、その時間は自分にも余裕が生まれますし、頼もしく感じるはずです

「ストレート抜かれたらどうする？」ばかりの人

「そんなことしたらストレート抜かれるんじゃ…」

という不安が先に立つ方、多いと思います

でも私は断言しますが、こういう人にはまずストレートに打ってもらえません

前衛で存在感がない、プレッシャーをかけてこない相手に打つ理由なんてないですからね

「自分の方に来ないな…」という前衛は、相手の眼中にないということ

それに自分のペアである後衛は苦しんでいる

「そうか！動かないと…」と後手になって動くから、ストレートを抜かれる

そしてまた大人しくなる…のを繰り返すのが、ほとんどの方の前衛のプレーだと思います

「助けてあげたい！」と思いながらも、自分が失敗はしたくない、リスクは冒したくない

そんな自分都合の考えから抜け出さないと、ずっと前衛のプレーは変わらないでしょう

「軌道を自分に向ける」ためにできること

前衛で自分にできることは何か？

相手の軌道を変える、ボールを呼び込むには何が必要か？

ポジショニング？もちろん大事です

フェイント？良いプレッシャーになるかも知れません

でもそれ以上に大事なのは、ハッキリとポーチに出ることです

ストレートを捨てて、クロスの軌道に先回りすることです

そして更に、それを続けることです

そこまでして初めて、相手は「ストレートにも打っておかないとな」となる訳です

ちょこちょこ動いたり、少しセンターに寄るくらいでは甘い

それで自分の方に軌道を向けるなんて甘いんです

自分都合ではなく、相手都合

相手の立場に立って「もう前衛に打つしかない」と思わせることができたら

アナタが本当に、後衛を助けることができるでしょう