スコアを忘れる病はどう治す？

「すみません、今カウントいくつでしたっけ？」

対戦相手とのこういう会話、よくありますよね

どこか、それが皆さん当たり前になってないですか？

たまに、なら良いんですけどこれはやっぱり直したいですよね

ではどうすれば、直るのか

私はもはや病気だと思っているので、どうやれば治せるのか

この病気を治すことで、実はメリットもたくさんあるんです

テニスの試合に強くなる、試合運びにメリハリが作れる

きっと読者のみなさんにも、良い影響があるはずです

ポイントシチュエーション別作戦を

30-30 さぁどうする？

テニスのポイントシチュエーション、そんなに多くないですよね

0-0からスタートして、デュース有りならアドバンテージ⚪︎⚪︎まで

これらのシチュエーション、例えば30-30ならみなさんはどういう作戦で挑みますか？

そもそも、この30-30ってサーバー側が優位でしょうか？それともリターン側？

相手によるでしょうが、大事なのは普段からこういうポイントシチュエーションについて考えておくということ

30-30ということは、間違いなくそこまでに4ポイントは終えて、2回ずつ取り合っているということ

そうなる過程では、どういうことが起きやすいのか？

そして、自分は次にどういう作戦がスタンダードなのか？

考える癖がついていると、まずカウントを忘れるなんてことはありません

習慣から変えていくことで、この病気は治せます

そして治ったと同時に、試合に強くなるはずなんです

30-30でのプレーは「その人らしさ」が出る

あくまで私の経験と主観ですが、この傾向はあると思います

30-30の次、絶対に自分が欲しい

そして相手も同じことを考えているし、相手にゲームポイントを与えたくない

無理しないで攻めたいし、かといって甘い返球でやられたくもない

自分らしい、自分の実力が反映されやすいポイントシチュエーション

ですので、大事なのはしっかりラリーをして相手の情報を得ること

それくらいの余裕を持って、精神的に楽に30-30をプレーすることを私は意識しています

そうすると、もしそのポイントを落としても次に慌てない

自分がサーブで30-40の状況になっても、相手の情報は得ているし自分は戦えるんだと考える

テニスでは必ずポイントは進んでいきますので、減ることはない

どう積み上げるかを考えていけば、試合全体をコントロールして掌握することができるはずです

技術があるのに試合に勝てない人

私は、技術はあるのに試合に勝てない人こそ、こういう意識が大事だと思います

こういう方って、スコア忘れがちなんですよ

もっと言えば、スコアに興味がない、自分のプレーにしか関心がないとも言えます

言うまでもなく、試合には勝てないです

読者のみなさんは、ポイントシチュエーションによって作戦やプレーの何かを変えてますか？

漠然と、どんな場面でも一本調子なテニスになってませんか？

アナタ自身の調子はともかく、テニスの試合はどんどんスコアは進行していきます

その場面、場面でのファーストチョイスは何か、プランBはあるのか？

こういう話って、誰も教えてはくれないですよ

今みなさんが勝ちたいライバルは、きっとこういうことを綿密に考えている

想定通りじゃないことも起きますが、まず想定してイメージして試合に臨んでいるはず

この差は大きいですよ

みなさんもぜひ、意識してみるところから始めてみて下さい

そこに正解は無いんです

不正解があるとすれば、この準備をしない、ということだけです