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【エッセイ】赤ちゃんに求められることの喜び

まもなく生後7ヶ月を迎える次女が日中、泣くことが増えた気がする。

いままでは二人目ならではというか、お姉ちゃんのお世話である程度ほうっておかれてもぼーっとひとりで過ごしている赤ちゃんだった。

寝返り→寝返り返り→寝返りで横移動できるようになってから、視野が広くなったのかもしれない。
一緒に遊んでいた母が、さてトイレ…さて洗濯物…と遊びを切り上げて立ち上がってどこかに行くと、いままでご機嫌だった顔がくしゃっと潰れて泣き出すようになった。

それはおむつが濡れたや、お腹が減ったという生理的な欲求ではなく、確かに「さみしい」や「たいくつ」という新しい感情による涙のように感じる。

生後200日を越え、ようやく「食料(おっぱい)」から「いないと困る人」になれた気がして、呼び止められる度に家事が中断され困りつつも、嬉しくなってしまう母であった。
そして二人目だからこそ分かる、「これ、動き始めたら(ずりばい、ハイハイを始めたら)まじで何もできんやつや…」という恐怖も、しっかりと心の中に隣り合わせである。


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