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0歳児に役立つ育児哲学

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0歳児のお子さまの育児に役立つ、育児哲学の記事をまとめたマガジンです。
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#パパの子育て

仕事ができる夫が良いパートナーになれないのは自己肯定感の損失【育児哲学#37】

「仕事ができるのに家庭では何もしてくれない」 「子どもの面倒はみてくれるけどタバコはやめてくれない」 僕も耳が痛い部分がありますが、そういったママの不満に答えられないパパがいる家庭は多いかと思います。 家では感情的に子供っぽい、妻に対してきびしい…など、仕事と家庭で態度が変わるパパは「家庭では自己肯定感を得られない」と思う心理からくることが多いです。 そういったパパを家庭でも頼れるパパにするには、やってほしい家事・育児を決めてしまいましょう。 団塊ジュニアくらいまでの

”おもちゃをねだる”子どもの心理は「所有物」と「親の愛情」の確認【育児哲学#36】

公園の砂場で遊んでいる他の子のおもちゃを欲しがったり、きょうだいのおもちゃをうばい取ったり。 子どもが少し大きくなると、今度はおもちゃ屋さんで買って買って!とダダをこねる・・・。 他の子のママや、周りの目が厳しくなってストレスを感じることがあるかと思います。 年齢による差もありますが「おもちゃをねだる」子どもは「所有物」や「親からの愛情」を確認したい、という心理からおこることがあります。 他人のおもちゃや、お店のおもちゃをねだったりするときは、子どもの本当の欲求を落ち

「忙しい」とママをワンオペにさせるパパに必ずして欲しい3つのこと【育児哲学#33】

「子どもと仕事、どちらが大事!?」 「いつになったら帰ってくるの?」 在宅勤務もいつしか出社することになり、仕事と育児に悩むパパたち。 ワンオペにはしたくないけれど、ママの負担が増えるいっぽう。 仕事と育児に忙しいパパは、以下の3つのことに取り組んでみてください。 「家族」との土台を作る 「時間」の確保をする うまくできなくても「あきらめない」 厚生労働省の「仕事と育児の両立支援に係る総合的研究会報告書」によると”6歳未満の子どものいる男性のうち実に7割が育児を

”やってるつもり”育児パパがママに怒られる理由は話を聞いてないから【育児哲学#32】

世の「イクメン」パパ達に問う。 自分では「育児を頑張ってる」と思っているのになぜママに怒られるのか? それはママや子どもの話を聞いてないからだ。 夫婦のコミュニケーションは家庭円満の秘訣であり、女性としてママはとにかく話を聞いて「共感」して欲しいのです。パパは結論を急いではいけません。 そして、ママがいちばんして欲しいことは「子どもとの会話」です。 家事より、なによりも、子どもの話を聞いて欲しいのです。 一日に男性は8,000語、女性は20,000語を話すと言われて

哲学にしたがって子育ての「幸福」をかぞえあげてみる【育児哲学#30】

昨日の記事が(子どもの出産報告もあって)とても好評でした。 子育てにおいて「幸せ」を感じることはたくさんあります。 ですが、その「幸せ」は日常のなかにひそんでいて、たまにその「幸せ」の感覚があたりまえ過ぎてマヒしてしまうことがあります。 日常のなかにある「この子が生まれてきてよかった!」を思う瞬間を、この記事でまとめてご紹介したいと思います。 SNSやネットで子育てパパ・ママたちは、たくさん幸せの瞬間をつたえてくれています。 この記事をみている子育てパパ・ママたちも

子どもの「遊び=学び」、「ゲーム」も4つのルールを決めて学習に【育児哲学#25】

【哲学】 遊びによって人は(…) 自己抑制の教訓に耳を傾けるようになる ◆フランスの哲学者・批評家・編集者 ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』引用 ゲームや試合などの「遊び」は、基本的に「勝利」を目指すのが前提だが、その中で思いがけない「敗北」を味わう経験にもなる。ルールに従うこと、チームメイトを信用することはもちろん、敗因の分析、次の勝利にこだわる努力や意思・・・。私たちは、「遊び」を通してさまざまなことを学ぶことができる。ときには思い切って、気の向くままに遊ぶのもよい。

新米パパは「新入社員」なので先輩ママの指導と謙虚さを忘れずに【育児哲学#24】

【哲学】 自分の商売や出世のためなら、 誰でも大いに努力する。 しかし、自分の家で 幸福になるためには、 何もしないのが普通である。 ◆フランスの哲学者 アラン『幸福論』引用 たいていの人は、ビジネスで成功するための努力を惜しまない。けれどもビジネスと同じように、パートナーや家族との関係を良くするために努力を惜しまない、という発想ができる人は少ない。家族では何もせずに幸せでいられることが理想とされるが、そう簡単な話ではない。「親しき仲にも礼儀あり」と言われるが、幸福な家

「子育てに疲れたママ」にさせない「支え合う」パパの子育て【育児哲学#19】

・ママは身体の疲れではなく、精神の疲れがいちばんのストレス ・「支える」のではなく「支え合う」ことがパパの役目 ・完全に育児を交代してママがひとりになる時間をつくってあげましょう 疲れには多くの種類がある。 そのうちのあるものは、 幸福にとって ほかの疲れよりもはるかに 深刻なじゃまになる。 ◆イギリスの数学者・哲学者 B.ラッセル『ラッセル幸福論』引用 肉体の疲れは、適度であれば幸福感をもたらしてくれる。深い眠りは健全な食欲をもたらしてくれるからだ。けれども神経の疲れ

はじめてのママ&パパに知ってほしい子育ての心得【育児哲学#14】

・スマホの情報や身近な人の意見を鵜呑みにしない ・自分で考えなければ、知識は上辺だけのものになる 他人から学んだだけにすぎない真理は、 整形でつくった鼻のようなものにすぎない。 ◆ドイツの思想家 ショウペンハウエル 『読書について他二篇』引用 読書や見聞によって得ただけの知識は、整形で取りつけた鼻のような「飾り」にすぎない。しかし、自分で考えて得た知識は、自分の手足のように機能させることができる。これは、テクニックのみで描かれた美しい絵と、画家がメッセージ性を込めて描か

ワンオペ育児でもストレスに負けない考え方【育児哲学#13】

コロナ禍が落ち着き始め、年末に向けて忙しくなり、ほとんど家にパパが仕事で帰ってこないワンオペ育児の家庭も多くなってきているようです。 日々の子育てのストレスをすべてかかえて暮らす皆様に、少しでもストレスに負けない考え方について、参考になる言葉をご紹介したいと思います。 陰気な人間は 十の計画のうち 九までが成功しても、 この九を喜ばずに、 一の失敗に腹を立てる。 ◆ドイツの思想家 ショーペンハウアー 『幸福についてーー人生論』引用 結果が幸・不幸、どちらにも転ぶ可能

イライラするのがあたりまえな子育てを楽しむためには【育児哲学#4】

・予定通りにいかないのが子どもで、いちばんのストレス ・心の余裕をもつにためには人に頼って余裕をつくる ・心の余裕をもって偶然を楽しめる親になろう われわれは心を柔軟にし、 予定したことに過度に 執着し過ぎないようにしなければならない。 ◆古代ローマの哲学者 セネカ『生の短さについて他二篇』引用 「これこそが正解である!」「これ以外はあり得ない!」と、ひとつの答えに執着しすぎることは、心の平静を奪い去ってしまう。予定したことに執着しすぎると、偶然というものに対応できなく

育児は「善い」も「悪い」もない、つねに「最善」を想像するだけ【育児哲学#2】

・昔は「善い」とされていた育児方法でも現代では「悪い」とされることがある ・時代や環境によって「善悪」の基準は左右される ・つねに「想像力」を持って「最善」の育児をこころがけよう 何がよくて、何がわるいのか。 それは、まだ誰も知らないのだ。 ◆ドイツの詩人、哲学者 ニーチェ 『ツァラトゥストラ(下)』引用 何が「善い」ことで、何が「悪い」ことかはわからない。戦時中は「善い」とされていたことでも、現代では「悪い」とされる常識など、多々ある。「善悪」の基準は時代によって左右