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地方出身マンガ家が地域の魅力を発信!マンガで生み出す「関係人口」

みなさんは「関係人口」という言葉をご存知ですか?

関係人口とは、移住した「定住人口」や観光に来た「交流人口」とは異なり、特定の地域に継続的かつ多様な形で関わる人々を指す言葉。兼業・副業など仕事を通した関わり方や、お祭り・イベント運営への参画、ファンベースの交流など、さまざまな関わり方があります。

 東京圏に一極集中する人口や産業。その一方で起きている地方の過疎化、労働力不足といった課題解決には、「関係人口」を増やし、地域にしっかり根付いてくれる存在の獲得が必要です。

 当社では広告マンガを中心とした制作を行っていますが、マンガというコンテンツは「関係人口」獲得の手段としても有効といえるでしょう。地方出身マンガ家による地域の魅力の発信が、地方創生のカギのひとつになると考えています。

 本記事では、マンガで生みだす「関係人口」について、さまざまな事例とともにご紹介していきます。 

■マンガ活用で関係人口を創出

 近年、地域活性化の足がかりとして増えているマンガ活用。その背景には、ストーリーを通して読者に届けることができるマンガ独自のPR効果に期待する自治体や企業の存在があります。 

行政も期待するマンガの力

 地域の情報発信における地方出身マンガ家の起用や、観光PR・災害復興・企業紹介を目的としたマンガの活用に注目が集まっているなか、マンガがもつ独自の強みを活かすことができれば、地域を知らなかった層への認知拡大につなげられるのではないでしょうか。

 そしてそのような理由から、行政の間でも「地域振興」「観光PR」といった効果をマンガに期待する傾向が強まっており、町おこしの一環で地方公共団体やNPOが主体となる「マンガ賞」の開催も増えています。

 

引用:https://iwatemangagp.com/ 

■いま地方に住むマンガ家が増えている

 デジタル化が急速に進んだことで、マンガ家の活動拠点は必ずしも首都圏である必要がなくなってきています。

マンガ家の活動は時代と共に地方メインに

 少し前までのマンガ家の活動拠点は、多くの出版社が首都圏に集中しているために都市がメインでした。しかし近年は、制作活動で使用するツールのデジタル化が進み、さらに感染症の拡大も受け、地方に拠点を置くマンガ家が増えています。 

「魔女」「海獣の子供」などの著者である五十嵐大介さんは、岩手県での移住生活体験をもとにしたマンガを制作したことをきっかけに、地方移住の魅力を語るイベントに登壇。こういったイベントに参加した人々は、地域の魅力を知るだけでなくマンガ家との交流も楽しむことができます。

 

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000043822.html

また、有名マンガ家の出身地やゆかりのある地域では、マンガ家志望者を受け入れる「漫画寮」「漫画塾」がつくられるなど、後生の育成や雇用創出が期待されています。

ここからは、より具体的な施策の参考となるよう、地方にルーツをもつマンガ家を活かしたPR事例をご紹介していきます。

事例1:広島出身マンガ家とのユニークコラボ!西日本豪雨復興PR

2018年夏、広島市北部に甚大な被害をもたらした西日本豪雨。連日の報道で直接的な被害のない地域にも風評被害が拡がり、県全体で観光需要が回復しない状態でした。

そこで打ち出されたのが、西日本豪雨復興施策『顔出しんさい!広島県」。地元民が手がけた作品や広島県の特産品をモチーフにしたさまざまな作品を、県内の商業施設などで展示したPR施策です。

コンセプトは「あなたが顔を出すと、広島が元気になる」

施策の見どころは、広島出身のマンガ家・田中宏さんをはじめとするクリエイターたちとのコラボ。田中宏さんといえば“ヤンキー”漫画ですが、おもわずクスッと笑ってしまうようなユニークな顔出しパネルが制作され、空港や商業施設に設置されました。

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000288.000013653.html

 反響は上々で、SNSでは「#顔出しんさい広島」 のハッシュタグとともに、たくさんの写真が拡散されました。マンガのファンでなくても、思わず記念写真を撮りたくなるユニークなPR事例です。

事例2:出身マンガ家による酒蔵見学レポ!山形の美味しい日本酒をPR

 次にご紹介するのは、山形県出身のマンガ家 フーカ・コバヤシさんと、山形の老舗酒蔵である楯の川酒造のコラボ事例。

マンガ独自の表現でより魅力的なPRを実現

フーカ・コバヤシさんが楯の川酒造に実際に足を運び、そこで見聞きした日本酒造りの工程や美味しさの秘訣などを、4ページのマンガにわかりやすくまとめられています。

引用:https://twitter.com/trendpro_pr/status/1607549449424838657

 楯の川酒造のPRマンガでは、フーカ・コバヤシさんの提案により、あえてカラーとモノクロを組み合わせた表現を取り入れたのだとか。親しみとストーリー性のあるタッチが、長い歴史を紡ぎながらも挑戦を続ける楯の川酒造のブランディングと見事にマッチしています。
マンガだからこそできる印象的な見せ方とわかりやすい解説で、酒蔵の取り組みや日本酒の美味しさを存分にアピールできた事例といえるでしょう。

事例3:47人のイラストレーターが参加!日本全国の”はたらく”を応援

 印刷機器の製造やデジタルサービスなどを事業とするリコーが、勤労感謝の日にあわせて行った『#47都道府県のはたらく姿』を描いたキャンペーン。 

伝統文化の継承や採用にもマンガの力を

 なんと総勢47人ものイラストレーターによって、岐阜なら鵜匠、宮崎なら地鶏の養鶏という風に、各都道府県の風景とともに多種多様な“はたらく姿”が描かれています。

引用:https://twitter.com/i/events/1593225678673281024

こちらは地方出身マンガ家を起用した取り組みではありませんが、地域の魅力を発信するツールとしてマンガ・イラストが非常に効果的であることがわかります。興味を持ってもらう第一歩として、マンガやイラストを活用すれば、テキストよりも強く印象を残すことができ、見る側の想像力によって無限大の表現が叶います。

このような事例をヒントにすれば、地方企業の採用マンガにも発展させていけるのではないでしょうか。

■地方出身マンガ家の協力で地域課題を解決

地域の魅力をより多くの人に知ってもらい、「関係人口」を増やす。地方出身マンガ家と協力することで、多くの地域が抱える課題を少しでも解決することができるかもしれません。

無限大の可能性を持つ、マンガというツール

今回ご紹介した3つの事例から、地方出身マンガ家の協力や地域を題材としたマンガの活用が、地方創生にとっていかに効果的かおわかりいただけたのではないでしょうか?

なんてことないように思えるあなたの故郷や住んでいる街も、マンガ家それぞれの個性あふれるタッチで描かれれば、その数の分だけ違う世界が見えてきます。さらに、写真とも動画とも違う、無限大の切り取り方・見せ方が実現できるのもマンガならではの力といえるでしょう。

地方出身のマンガ家とつながるには

本記事をきっかけに、地方出身のマンガ家にPRの協力をお願いをしようとお考えの方もいるかもしれません。しかし、インスタグラムやTwitterなど、SNSで活躍しているインフルエンサー的マンガ家も多いなか、出身地まで公開しているマンガ家は意外と少ないものです。

そんなときこそがトレンド・プロがお役に立ちます!当社には、現在2,000名を超える登録マンガ家がいます。官公庁や自治体からのご依頼も多く、その地方出身のマンガ家を起用した制作実績も多数。

マンガはいまや地域の活性化に必要不可欠なツールです。地方自治体や地方企業のPRをより効果的に行いたいという方は、ぜひトレンド・プロへご相談ください!

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