全集中!『個別最適な学びの呼吸』○○の型!!
近年の教育界のトレンドワードである「個別最適な学び」。
「どうせ消える」みたいなご指摘も多々あることを知り、これらについて勉強中の僕の頬には涙が伝いました。でも自分自身はこれらのモデルに納得しているし、実現できたらいいなあって思っているので、いつか消えるとしても勉強を続けていきたいと思います。
というわけで、「個別最適な学び」をキーワードに、まずは先行研究をインプットしてきます!
ーーーーーーーーインプット中(ピピピっ)ーーーーーーーーーーーーーーーー
インプット完了!✅(ピコーん)
🚨ブーブーブー🚨
「??????」
⚠️容量オーバー
ぼかーーーーーん💥🌋💨
さて、まず大前提ですが「個別最適な学び」というのは「協働的な学び」とは切り離せるものではないようです。ただこの記事では便宜上、「個別最適な学び」を視点として記事を進めていきます。
また、「個別最適な学び」というのは「自習進度学習」「ジグゾー法」のような具体的な授業方法を指すものではなく、大まかな方向性を示す概念的なものであるということでした。
ということはですよ、「個別最適な学び」=「自由進度学習」とかいう単純な構造ではないってことです。「個別最適な学び」を実現するためには一斉授業も含め、たくさんのアプローチがあるということです。
今回の記事では「個別最適な学び」に迫るアプローチを整理していく記事にしていきたいと思います!頭がオーバーヒートしている自分のためにも!
また、僕が書いていることには解釈違いもたくさんあると思うので「ん?」と思うところがあったら教えてくださいね!
それではよろしくお願いします!!
20XX年。日本は超変化の炎に包まれた!!(!?)
平均年齢は加齢 経済は下げ下げ
あらゆる者が日本には未来はないと思っているかのように見えた
だが・・・
竈門○次郎はあきらめていなかった!!(!???)
炭を売る心優しき少年・竈門○次郎はある日S N Sに家族を皆殺しにされてしまう。さらに唯一生き残った妹の禰󠄀○子は日の本に出られない引きこもりに変貌してしまった。
※○次郎の家族は○次郎以外、オリンピック選手でした。
絶望的な現実に打ちのめされる○次郎だったが、妹を社会に戻し、家族を殺した日本国民(一部)を変えるため”教師”の道を進む決意をする。
色々あって(このテンションが面倒になってきた)○次郎は、鱗○に出会う。そこで、『個別最適な学びの呼吸』を学ぶのであった。
鱗○「○次郎!今から『個別最適な学びの呼吸』を口頭で教える!いろんな授業構成パターン(型)があるが、頑張れよ!」
○次郎「はい!鱗○さん!」
鱗○「○次郎!『個別最適な学び』には2つの側面があることを知っておるか?」
○次郎「はい!鱗○さん!『指導の個別化』と『学習の個性化』ですよね!」
鱗○「そうじゃ!だから、口頭で説明する際にはどちらの視点で授業が構成されているかを示すぞ!」
○次郎「はい!鱗○さん!」
鱗○「また、それぞれの型を説明する際には、『型の名前』『どちらの側面か』『導入難易度』『向いている教科』『引用書籍』『型のイメージ図』『型の説明』『問題点』の順に行うこととします。」
○次郎「鱗○さん??」
鱗○「また、それぞれの型を説明する時にはどうしても僕・・・いや私の解釈が入ります・・・ぞ。なので、正確じゃないところだらけだと思います。さらに、型の詳細までは説明できないので、『実践したい事例が書かれた本に繋げる記事』だと捉えていただければ幸いです。あっ」
○次郎「き、貴様っ!鱗○さんじゃないな!!名を名乗れっ!に、逃げるな、卑怯者!!卑怯者〜〜!!」
※これ以降、○次郎も鱗○も出てきません。めんどくさくなりました。
壱ノ型 「練習問題で個性化!」<学習の個性化> 導入難易度★ (算数)
「教えて考える授業」の考え方に基づいて、まとめまでを児童と確認しながら行います。
そして、練習問題の段階になったら<学習の個性化>を試みます。ここでは、
・教科書問題の理解が不十分な児童はその問題を完全理解する時間に当てる
・練習問題を解いたり、ドリルやキュビナなどのAIドリルを進める。
・教科書問題をもとに問題を作ってみて、それを解く
・分からない友達に教える
など、さまざまな学習を認めます。
△問題点
・概念的知識の習得過程として授業をとらえたときに、自力解決→練りあいの時間を取らないで大丈夫なのか?
・まとめの後、誰がどのような学びをしているのか見取りをするのが困難。
弍ノ型 「自力解決で個別化!」<指導の個別化> 導入難易度★ (全教科) 個人的にやりたい!!
これは、タブレットの最も大きな強みである「クラウドを使えること」を前提とした授業構成です。また、自力解決の際にクラウドを活用した「指導の個別化」を行うというだけなので、大まかな授業構成は従来のものと変わりません。
※算数だったら、問題提示→めあて設定→自力解決(ここで指導の個別化)→集団思考→まとめ→練習問題という基本的な流れは変わらないということです。
これは、自分が実際に実践したものです。(全然うまく実践できてませんが、イメージをもってもらうために恥を晒して共有します笑)
この場面は確か、「1000という数はいろんな見方ができる」ことが理解できることを狙いとした場面でした。
この画面上で、児童達はリアルタイムで自分の考えを書き込めます。「リアルタイムで書き込める」というところがポイントで、つまり児童は「他の児童の思考過程をも共有できる」ということです。
なので見通しをもてない児童は友達の思考を見ながら「まねぶ」ことができます。若手教員だった頃、皆さんも授業の進め方がわからない時に隣の教室見に行ったりしませんでした?あのイメージです。あれが机から動かずにできます。
また、できる児童も他の児童の思考過程を除けることでさまざまな問題へのアプローチの存在を知ることができます。これまで、発表という過程を挟まなくてはできなかったことが一瞬でできるのです。
さらにさらに、友達の思考過程を見て「何これ?」と思ったら席をたって聞きに行ってもいいわけです。質問をする、説明をするという高度なやり取りが行われることで「協働的な学び」にも繋がります。
もちろん、友達の意見を見ずに黙々と進めたい児童はタブレットを見ずに従来通りノートに書くこともできます。中には、ノートに書いた上で写真を撮り、共有している児童もいますね。
これは、児童にタブレットを使う際のマナーさえ身につけば2年生でもすぐに取り入れられるという点でおすすめです✨
△問題点
・共有ノートの使い方をしっかりと指導しないと、大混乱になる
参ノ型 「個別学習」<指導の個別化><学びの個性化> 導入難易度★★★ (算数)
この実践は・・・実際に書籍読んでもらったほうがいいかもしれません笑 うまく説明できる自信がないです。けど、頑張ります!
本実践は単元全体での授業デザインが前提ですので、単元構成から説明していきますね。
単元計画を「一斉授業」と「個別学習」に分けます。「一斉授業」の役割としては、その単元を貫く一般化法則(概念的知識)を児童に身につけさせることです。その一般化法則がなければ、その後に続く「個別学習」は成立しないからです。
また「一斉授業」にはもう一つ役割があります。「個別学習」でそれぞれの児童が身につけてきた一般化法則を共有し、確認していく時間です。この時間にそれぞれが導き出してきた法則を照らし合わせることで更なる学びの深まりにつながると言います。協働的な学びにも繋がりますね!
では本題の「個別学習」に話題を移していきましょう。
「個別学習」では何をするかというと、前半に教科書問題(指導の個別化)、後半に教科書問題を基にした問題づくり(学びの個性化)を行います。
授業前半では「一斉授業」で得た一般化法則を適用して、教科書の問題に挑みます。この時は解決方法を指定するのではなく、「一人でやったり」「友達とやったり」「チャットに書き込んだり」「チャットを見てヒントを掴んだり」、自分で学びを調節していき、解決を目指します。
授業後半では前半に行った教科書問題を基に、問題づくりを行い、それを共有し、相互にときあったりします。問題作りの際には教科書問題の「数値を変える」「個数を変える」「場面を変える」など視点を示して取り組ませます。これによって、「数値(個数)(場面)が変わってもこの法則は使えるんだ!」という法則の良さに気付くことができます。良さに気づけば、これからも「法則を見つけよう!」という態度に繋がりますよね!
筆者はこの実践を6年生と3年生で行っていました。この記事ではこの実践の全てを伝え切ることは全くできてないので、興味があればぜひ読んでみてください!
いろんな気づきがあります!
△問題点
・この実践を行うためには教師の授業観、児童の授業観の転換が必要なため、粘り強く長期的な視点で行う必要がある。
・学問的領域な意味での「数学」への深い理解がなければ、あまり旨味を感じない実践かもしれません。(算数で働かせる見方・考え方は他の教科とどう違うのかという視点が必要。)
→ちなみに僕は数学が大の苦手なので、実践しても子供の潜在能力を生かしきれないかなって思ってます😢 子どもが面白い発想していても気づかない可能性大笑
肆ノ型 「テぶけれ!」
<指導の個別化><学びの個性化>
導入難易度★★ (全教科の章末問題やテスト返し)
これは、「けテぶれ」の考え方を応用した、自由進度学習です。1冊目の参考書籍も、本質的には「けテぶれ」と同じかなと思い、一括りにしました(違ってたら引っ叩いてください)。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、「けテぶれ」ではなく「テぶけれ」です。無理やり二つの書籍を一括りにした結果とも言えますが、自分も実践してみて、「テぶけれ」の方が現状の学校の仕組みにおいては実践しやすいと思いました。
その詳細を語るために、また恥を晒します。これは児童が立てた学習計画及びその振り返りです。
これを基に「テぶけれ」の流れを確認していきます。
「テ〜〜!」・・・確認テストを準備して、制限時間内に解いてもらい、点数を出してもらいます。テスト返の時は、もうすでにテストに点数がついていますのでそれらをもとに「け 計画」を立てます。
「ぶ〜け〜!」・・・テストの結果を分析し、目標及び、学習計画を立てます。僕は最後に確認テストをするという流れでやっていたのでそこで何点取りたいかを目標とし、そこに至るまでの方法を学習計画として立てます。
「れ〜〜!」・・・学習計画を進めます。ここで「指導の個別化」「学習の個性化」が起こります。(中には前年度の内容にまで戻る児童もいました)。
「てぶけれ」のサイクルが一周まわりました。ここからは2周目です。
「テ〜〜!」・・・確認テストをします。
「ぶ〜!」・・・確認テストの結果を踏まえて、「学習法略」の振り返りをします。自分が立てた計画は妥当だったか、自分が行った学習方法は妥当だったかを確認していきます。
△問題点
・あくまで「知識の定着」場面でしか使えない型であること。このやり方では教科特有の見方・考え方は身につきません。
→あと・・・これは僕の指導力不足が原因なのですが、しっかりと児童と目的を共有しないと学級がガチャガチャしてきます。もし行うなら、しっかりと意図を伝え、最初のうちは細かなフィードバックを行なっていくことが必要だなと感じました。
力のある先生なら、確実に実践できる型にはなっていると思います!!
伍ノ型 「単元内自由進度学習」
<指導の個別化><学びの個性化>
導入難易度★★★★★ (全教科)
?????
説明不能です。本一冊分かかります。
緒川小学校が元祖となる、単元内自由進度学習。「1時間の授業の型」では捉えきれるものではありません。学校全体で教育課程を工夫しながら行なっていく必要があります。つまり、担任一人で「やってみよう!!」ができない実践です。学校全体で行う必要がある実践です。
敢えて緒川小学校「単元内自由進度学習の型」を極めて矮小化して、一部分だけ切り取って、図化するとしたら以下のようになります。
授業時間が全部で20時間あるとします。超簡単に言うと
「その20時間、国語・算数・社会どれやってもいいよ!それぞれの教科に設定されている課題をクリアできさえすれば、極端な話2・2・16とかでやってもいいよ!しかも、その課題に至るまでのルートも選んでいいよ!」
っていう実践です笑(詳しくは本を読んでみてください☺️)。
僕が児童だったらもう最高ですね。超熱中すると思います。
でも僕が先生でこれやろうとしたら超大変です。まず、3教科あるので前提として教室が三つ、先生が最低三人いる必要があります(三人じゃ絶対足りないけど😢)。また、学年単位で行うことが前提なので、4月の段階から計画的に話し合っておかなくてはいけません。また、毎時の教材準備も大変です。「学習の手引き」やら「児童の興味関心をひく掲示物」やら、準備しなきゃいけないものがたくさんあります。
しかもこれが「緒川小学校の実践を極めて矮小化したしかも一部分」だときた。
・・・。厳しいですね笑
△問題点
・学校そのものの仕組みを変えないと実践不可能
まとめ
「個別最適な学び」と聞いて、伍の型「単元ない自由進度学習」みたいなのを実践しなきゃいけない・・・と思ってた方も多いのではないでしょうか??僕はそうでした。
でもこうやってまとめてみると、今までの一斉授業を基にするものや、その延長線上にあるものも多いことに気づき、安心したところでした。
一方で、安心したのと同時に「僕はどこから始めればいいんだ」という気持ちにもなりました。その答えが僕が読んだいずれの本にも書かれていました。それは、
「子ども観の転換」
「子どもは怠け者で、管理してあげないと学ばない性質をもっている」
という子ども観から、
「子どもは有能な学び手である。適切な環境や授業構成をデザインさえすれば」
といった子ども観へと転換することだと言います。
子ども観が変われば授業観が変わります。授業観が変われば子どもが変わります。子どもが変われば社会が変わります。僕はこの意識をもって、これからも実践できたらなって思ってます!!
まだまだ力のないペーペーですが、たくさんチャレンジして、失敗して、また学んでチャレンジしていきたいと思います。その過程を子どもと楽しんでいきたいです!
教師が試行錯誤して先に進もうとする姿は、子どもにも良い影響を与えると信じてます!
クソ長い記事に最後までお付き合いいただきありがとうございました☺️
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