製造業社会人におススメドラマ『華麗なる一族(2007年)』
『華麗なる一族』がWOWOWでまたドラマ化しているみたいですね。
僕はWOWOWに加入していないので見ることはないと思います。何より、2007年版ドラマのインパクトが強すぎて上書きできる気もしないです。
木村拓哉も北大路欣也もカッコよかったなあ... そしてまたBGMが素晴らしいんですよ。
さて、このnoteは僕の趣味を語るものではないのでそろそろ本題に入りたいと思います。『華麗なる一族(2007年)』は個人的に超オススメドラマです。その理由を二つ挙げさせていただきます。
この先は『華麗なる一族』のネタバレを含みます。
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『華麗なる一族』オススメの理由①
倍返しがない半沢直樹だから
銀行が舞台、北大路欣也が頭取、人気ドラマという三点で共通するのが『半沢直樹』です。
しかし『半沢』と『華麗なる一族』の展開は真逆と言ってもよいです。
どれだけ理不尽な事態になっても、「倍返し」で勧善懲悪することが保証されているのが『半沢』。
理不尽に対して希望の光が見えても、なすすべもなく潰されていく『華麗なる一族』。
『半沢』だけ見ていると「正義は勝つ」「理不尽には立ち向かえる」と思えてきます。
しかし、社会は甘くありません。
ドラマチックな逆転劇が起きることなんてほとんどありません。
暗いと思われるかもしれませんが、社会人生活なんてそんなものです。
『半沢』の見過ぎで「巨悪に立ち向かわなければ!」と正義感持ちすぎるのもよろしくないでしょう。
『華麗なる一族』オススメの理由②
製銑と製鋼の違いを学べる
これは完全に製造業ネタです。
『華麗なる一族』を始めてみたときの僕は、製銑と製鋼の違いが分かりませんでした。今ではちゃんと理解しています。
鉄鉱石や石炭から銑鉄を作り出すのが製銑。
銑鉄から規格にあった鋼材をつくるのが製鋼です。
主人公の鉄平(木村拓哉)が専務として指揮しているのは阪神特殊鋼という会社。帝国製鉄から銑鉄を購入し、ベアリングなどに使われる鋼材を製造・販売していました。
しかし、帝国製鉄からの意図的な銑鉄供給停止もあり、自ら銑鉄を作るべく高炉建設を進めることに邁進します。
『華麗なる一族』では、専門的な知識を深く追求せず、鉄を作るための流れや基礎用語を学ぶことができます。
余談 小説版はどう?
『華麗なる一族』は山崎豊子の小説を原作にしています。僕は小説版も読みました。
時間を忘れて引き込まれたあたり、やはり名作と言われるだけのことはありました。しかし、読んでいてとにかくキツい。
倍返しのない『半沢』を長編小説として追っていくと、メンタルがゴリゴリ削られていきます。ドラマ版のほうがかなり気が楽に見られるというのは言うまでもありません。
原作を読む場合でも、先にドラマを見てからのほうが世界観もわかりやすくてよいかなと思いました。
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