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プロセスマネジメントを学ぶ

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定型業務の業務改善、工程可視化などです。
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#ビジネスプロセス

『プロセス思考でビジネスが変わる』日常業務にプロセスの概念を持ち込もう!

ずっと読みたいと思っていて読めていなかった本を読むことができた。 『プロセス思考でビジネスが変わる』 土方 雅之 「プロセスマネジメント」を極めたいと思って日々業務をこなしている僕ではあるが、実はこの分野、意外とお手本となる教科書が少なかったりする。 IT向けの書籍はたくさんあるのだけれど、僕が求めているのはどちらかというとユーザー部門、オペレーション部署への指南書だった。 そんな中で出会った本が2冊。一冊目は、以前このnoteでも紹介したことがある『ビジネスプロセス

ビジネスプロセスを『天才を殺す凡人』から考える

遅ればせながら、北野唯我 氏の『天才を殺す凡人』を読了した。 『天才を殺す凡人』北野唯我 本書の内容については、既に多くのビジネスYoutuberやビジネスBloggerに紹介されているので、とりわけ詳細に説明するつもりはない。 僕は僕自身の観点から本書を語るために、 ビジネスプロセス × 天才・秀才・凡人のフレームワーク でnote記事を書いてみようと思う。 「天才・秀才・凡人」のフレームワーク本書を詳しく紹介しない、といってもこのフレームワークの説明は避けては通れ

プロセスマネジメント成否を分けるオペレーション管理者のおしごと

前回記事では、オペレーション管理者がプロセスマネジメント成功のために重要なポジションであることを説明しました。 前回記事: プロセスマネジメント成否を分けるオペレーション管理者の存在 オペレーション管理者の役割は、下記の3つに要約できます。 ①組織横断で業務を可視化しドキュメント管理を行う ②部署間業務の調整を行い全体最適を促す ③決められた通りに業務が実行できているかをモニタリングする 今回の記事では、その内容を具体的に確認していきます。 ①業務可視化とドキュメン

プロセスマネジメント成否を分けるオペレーション管理者の存在

組織において、知識をどのように共有していくかは一つの課題だと思います。 知識を共有化して管理していくことを形式知化とよび、そのためにたくさんの便利なツールが存在しています。 これまでの記事で紹介してきたプロセスマネジメントは、形式知化を行うための一つの方法であるといえるでしょう。 プロセスマネジメントとは 業務の結果に至るプロセスを管理することで結果の最大化を目指す。 目指すべき結果に至るプロセス可視化、標準化する。 それによって業務の全体最適と再構築を容易にする。

『社長失格』しくじり起業家の独白

人の成功談を聞くことは有意義だが、失敗談からも学べることも大いにある。 今回紹介する書籍は『社長失格』。1998年、ITバブルを背景に倒産したハイパーネット社について、その創業者である板倉雄一郎氏が語ったしくじり体験記だ。 『社長失格』板倉雄一郎 著 ニュービジネス大賞を受賞までした著者が、そのわずか2年後に倒産を経験する。本書では、起業→絶頂→崩壊の一連の流れを畳みかけるように綴られている。 読者の視点としては、倒産するという結末が最初からわかっているだけにスリルが

プロセスマップの描き方を学ぶための教材3選

前回の記事では、プロセスマップが必要な理由について説明をさせていただきました。 今回はプロセスマップを実際に描けるようになるための教材をいくつか紹介します。 プロセスマップは誰にでも感覚的にわかりやすく業務を理解できるようにすることを目的としています。そのため記述ルールはかなりシンプルです。そして、記述ルールを厳守しなくても相手に内容が伝われば目的を果たしているとも言えます。 それでもプロセスマップの目的や用途、最低限の作法は身につけておいたほうが良いでしょう。英会話に

属人化・暗黙知化を避けるためにはプロセスマップが必須なワケ

プロセスマップという言葉を初めて聞く方もいらっしゃると思うので、最初に説明します。プロセスマップとはプロセスを視覚的に表す図のこと。業務を行ううえでの全体像や分岐を図示したもの。まさに業務プロセスの地図です。 たとえばこのようなイメージです。 これはBPMNという手法をもって描かれたプロセスマップです。BPMNについては後日別の記事にて説明する予定です。 プロセスマップがあれば、チームメンバー間でのプロセスの議論が円滑になりますし、問題点の把握、改善点の洗い出し、役割分