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戦略論を学ぶ

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組織・企業における戦略
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#ジムコリンズ

『ビジョナリーカンパニー 弾み車の法則』シリーズの総集編・入門編としてはgood

2020年に「ビジョナリー・カンパニーシリーズ」の最新作が登場した。 その名も『ビジョナリーカンパニー 弾み車の法則』。 『ビジョナリーカンパニー 弾み車の法則』 ジム・コリンズ 著、土方 奈美 訳 『ビジョナリー・カンパニー』シリーズとは『ビジョナリー・カンパニー』シリーズは、世界最高の経営思想家とも名高いJim Collinsによる名著だ。 時代を超えて生き続ける企業の法則が語られているこのシリーズからは、不変かつ普遍のビジネスにおけるビジネスの原則を学ぶことがで

『Good to Great』⑦テクノロジーとイノベーション

前回の記事 『Good to Great』/ Jim Collins イノベーションを起こす企業に必要な条件を教えてくれる本書。今回まとめるのは、テクノロジーとの向き合い方について。僕のお気に入りの章でもある。 企業文化あってのテクノロジーよくある誤解が、テクノロジーさえあればイノベーションが生まれるという考え。「AI」や「機械学習」といったワードが世間を騒がせているのを目の当たりにすると、一見これらは万能的にイノベーションをおこしてしまうかのように錯覚してしまう。

『Good to Great』⑥自律された企業文化

前回の記事 『Good to Great』/ Jim Collins ビジネスマン必読の書として名高い本書『Good to Great』。 これまで、Greatな企業にとって必要な人材と価値観について取り上げてきた。本書の要約もいよいよ終盤戦。ここからは、イノベーションを迎えるためになすべきことを考える段階である。 本章はこれまでの総集編とでもいうべき内容。Greatな会社に必要な要素を今一度整理したうえで、そこから生まれるGreatな文化について学ぶ。 「企業らし

『Good to Great』⑤勝ち切るための戦略論

前回の記事 『Good to Great』/ Jim Collins 企業戦略についての教材は多くあるが、ぶっちゃけた話どの教材の内容も似通っている。おそらく、どの地域や時代でも普遍的な定石が存在するからだろう。 本章で登場する戦略論も、日本人のマーケッターなら必ず見たことがあるアレやコレと似ている。 しかし、「知っている」と「活用する」の間には天と地の差がある。むしろ、基本に忠実な戦略を立案することが価値といえる。 Greatな会社は例外なく、教科書通りに戦略を策

『Good to Great』④負けないための組織づくり

前回の記事 『Good to Great』/ Jim Collins 前回まではGreatな会社になるために必要な人材についてがテーマだった。Greatなリーダーとメンバーが揃ったら、いよいよ「何をするか」を考える段階。 事業内容がサービス業であっても、製造業であったとしても、Greatな会社には共通のプロセスがあるという。本章以降ではそれらについて学んでいく。 正しく課題認識をするために「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉がある。 勝敗の理

『Good to Great』③誰バス理論

前回の記事 『Good to Great』/ Jim Collins 今回は「誰バス理論」について。プロジェクト成功には何をするかの前に誰とするか(who before what)を重視すべきとしたこの理論。日本に与えた反響も大きかったらしく、多くのメディアや書籍で引用されている。 Greatな会社に求めらるメンバー像 少し前章のおさらい。Greatな会社に必要なのはカリスマ的なリーダーよりもむしろ、一見して地味ではあるけれど芯の備わった人物ということだった。 ではG

『Good to Great』②究極のリーダー論

前回の記事 『Good to Great』/ Jim Collins 「誰バス理論」をはじめとして、日本の経営者にも大きな反響を呼んだであろう本書『Good to Great』。 今回はリーダー論について。本書では会社の成功のために必要な要素が紹介されているが、最初に取り上げられる要素がリーダーについてであるのも特筆すべき点の一つ。 Greatな会社を目指すために必要なリーダー像 リーダーにも色々なタイプがある。高い自身の能力を示すことによって尊敬を集める「ペースセッ