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未解決事件を終わらせた【ゲーム制作日記】

こんにちはtozicaです。
今日は日曜日!

この記事は、エロゲーとか作ってるクリエイターの制作日記です。
noteなので直接的なエロ表現はありませんが、えっちな話が苦手な人は気をつけてね。

注意書き

ゲーム制作

かみさまのカクテル

昨日は「かみさまのカクテル」のゲームシステムの改良案を整理する作業をしました。

一応説明しておくと、このゲームは去年のデジゲー博で展示したデッキ構築型のアクションゲームです。
バトル中にゲームルールを切り替えながら戦うというところをウリにしてた。
横スクロールアクションだったり、ベルトスクロールアクションだったり、ターン制コマンドRPGだったり…といった具合にいくつかのルールが存在していて、それをバトル中に切り替えていくような感じ。

こんな感じのゲーム画面でした。

んで、そんな感じのゲームを作ってデジゲー博にも展示したわけなんですけど、これが、うーん、正直いってあんまり面白くならなかったんですよね。
制作自体もだいぶバタバタしてたのでゲームバランスとか演出とかの調整が不十分だったのももちろんあるんですけど、それを抜きにしても、このまま仕上げてちゃんと面白くなるようなビジョンがあんまり見えなかった。

このシステムの元々の構想としては「技自体は同じでもゲームジャンルが変わると性能評価って変わるよね」ってところからスタートしています。
例えば「波動拳」っていう前方に弾を飛ばす技があったとして、それがどのくらい有用な技であるかどうかはそれが使われるゲームのシステムにも依存するのではないか、ということですね。
格闘ゲームで使うのと、TPSで使うのと、横スクロール2Dアクションで使うのと、シミュレーションRPGで使うのと…という感じで、同じ技であってもそれがゲーム上で表す"意味"は大きく変わってくるんじゃないかな、と。

そういったアイデアをデッキ構築要素と組み合わせることで「ジャンルを跨いで戦えるデッキを作っていく」楽しさを提供したい、というのが今作の大まかな軸になっています。
ここの基本方針自体は今でもそんなに悪いアイデアだとは思ってなくて、料理の仕方次第ではいくらでも美味しくできると思ってる。

それでまぁ、ここしばらくゲームシステムの改良案を主にお風呂場とかで考えたりしてたわけです。
昨日はその方向性がだいぶ定まってきたので、メモアプリで一旦整理をしてみていました。

細かい仕様を省くと、ざっくり以下のようなことを考えてた。

  • スペル自体はいつでも発動できるようにして、フォーカス(時間の流れを遅くする)機能は別個のアクションとして独立させる。マナが満タンにならないとスペルを使えないのはゲームテンポがあんまり良くなかった。

  • フォーカス状態の切り替えは「ボタンを押すたびにOn/Off切り替え」じゃなくて「ボタンを押してる間だけ発動」にする。

  • バトル中のゲームルールの切り替えをシステムの軸に置くのはやめる。たぶんあんまり面白くならない。戦闘ごと、あるいは戦闘の中のWAVEごとにゲームルールが変わるぐらいの塩梅がちょうどよさそう。

  • 各ゲームルールにもっと際立った個性を付ける。固有のアクションが行えるようにするとか、ゲームルールごとにUIをガラッと変えるとか。

そんなこんなでなかなか難産してますけど、思えば今まで作ってきたゲームもこうやってゲームシステムを二転三転させながら完成形に近づけていったような気もするので、いつもこんなものなのかも知れない。
がんばるぞ~~~~。

未解決事件を終わらせた

一部のゲーマー界隈で話題になってる「未解決事件は終わらせないといけないから」を遊びました。
おもしろかった〜

3時間くらいで終わる短めのアドベンチャーゲームなんですけど、ゲームシステムに対してUIがめちゃくちゃ練られていたのが個人的に良かった。
他のゲームあまり見たことのないUIでありながら、このゲームにはこのUIしか考えられないなってくらい洗練されていて、ゲームを作る側としてすごくインスピレーションを刺激される作品だったなーって思う。

ストーリーというか、アドベンチャー部分のトリックもなかなか面白かったですね。
ネタバレは伏せますけど、読み進めていって真相がわかった時の「あ~~~なるほど!」ってなった時の快感はかなり大きかった。

一個気になったのは、ところどころプレイヤーの理解度とゲーム側の進行が乖離してる部分があったところですかね。
わたしの理解力が低かっただけの可能性も大いにあるんですけど、ゲーム上で「XXXさんが●●したと思われる証拠を提示してください」って言われて「え!?XXXさんが●●したの!?」ってなることが2回くらいあった。
ゲーム側にネタバレされている。

でも、定価800円で遊べるゲームとしては非常に上質な体験で、とても楽しかった。
おすすめです。

おしまい。


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