イベントは情報伝達が9割。
開催ができなくなったイベントのオンライン化に取り組む今日この頃…。毎日考えることは「どうやって情報を伝えるか」ということです。イベントは元々実体の無いもの。それがオンラインになることでより顕著に表れてきます。僕はずっとイベントを通して「わかりやすく伝える」ことに向き合ってきたのかもしれません。
イベントで伝える相手 その1 ー仲間ー
まず、最初に大きな壁として立ちはだかるのが仲間です。自分の頭の中にあるモヤモヤをいい感じに言葉にして、共感してもらえないと先に進みません。そのクセ、いい感じの言葉は別に精度が良くないから、何度も解釈違いが起こります。それをいちいち説明していかないといずれ大きな綻びが出来てしまいます。僕らのチームはかなり成熟してきていて率直な意見を言い合えますが、それでもこのすれ違いを直すことに多くの時間を取られています。結局、毎日のようにZoomで繋ぎ、話すことになり、多くの時間を吸われます。話すと多くの考えを共有できますが、画面越しではその効果は少し薄味で、普通に会うより時間がかかります。
イベントで伝える相手 その2 ー出演者ー
参加してくれる人の中で、パフォーマンスする方です。準備が必要な方とも言えます。この人たちには詳細な情報を伝える必要がありますが、あくまで取引先でもあります。仲間の時のような文脈は使えませんし、無条件で協力してくれません。相手のメリットを提示しつつ、誰にでも分かるような言葉で書く必要があります。圧倒的情報量を、よく魅せながら書き下すにはかなりの労力が要ります。そのクセ相手の顔が見えない。オンラインなら匿名アイコン。それなのに指示を飛ばさなきゃいけないんだから、向こうもこっちも少し疑心暗鬼になってしまいます。
イベントで伝える相手 その3 ー参加者ー
当日だけ関わる参加者です。この人たちには、もう純粋なワクワク感を届ける必要があります。参加するとこんなにもいいことがあるんだと知ってもらう。それに尽きる。そのために情報の魅せ方まで工夫する必要があります。自分のイベントという材料を使ってどう調理しようと考える必要があります。
たくさんの種類の情報の伝え方が入り混じっている中を、見事に交通整理して、自分の目指したいものを見つけ出しながら、相手にあった組み立て方をしていく、その成れの果てにあるものが、きっとイベントなのです。情報整理ばかりなのです。
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