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Blenderではじめてショートアニメ作ってみた

Blenderを始めたからにはCGアニメを作りたい!まずは30秒からはじめてみました!

▼完成した動画

きっかけ

Blenderを使って絵本などを作った先にやってみたいなと思ったのはアニメを作ることでした。ということで、高校時代に作ったプロットを引っ張ってきたり、新しいキャラクターを作ってみたりしながらアニメーションを作ろうとしてきましたが、なかなかできません。アニメーションって難しいのです。

高校時代の構想(蜘蛛とマウス)
モモンガのキャラクター。

そこで、まずは簡単に30秒くらいでわかりやすいアニメを作ろうと思いました。僕の投稿する「あめのちあれれ?」というYouTubeチャンネルは童謡のカバーが伸びる、ということで童謡を元にシンプルなキャラとシンプルな動きのアニメを作ろうと考えました。

イメージを膨らませる

選んだのは「トマト」という曲。これは、トンコハウスのAcornのように、何かに目と口だけを付けたようなキャラクターを作りたいと思っていたからです。野菜たちに顔をつけるのはやりたいことに合っていますし、「トマト」という名前を紹介する流れから、転校生がやってくるイメージがすぐに湧きました。舞台とキャラが決まり、歌詞もある、これなら簡単に作れるかもしれない。そう思いながら、メモにまとめます。

構想メモ

3Dモデルを作っていく

ということで、早速3Dモデルを作っていきます。ただの野菜を作るだけということで、YouTubeのチュートリアルも多く、サクサクと作っていきます。基本的には造形は簡単に作り、粘土シェーダー(Clay.doh)でCG感を薄れさせていくアプローチです。

キャラクターたちはシンプル野菜。トマト以外は手足も動かしません。

教室はまず、Dall-eさんでイメージを膨らませながら必要要素を絞っていきます。直接的に使わなくても、なんとなくのイメージを湧かせるためにありがたい存在です。

Dall-eで出した参考用の画像

椅子と机と黒板となるべくコピペで増やせるもので構成して作業を減らしました。以前よりカーブを使いこなせるようになってきたので、シンプルながらいい感じにモデリングできてます。

教室のモデリングの様子

ということで、お人形素材が完成しました。

野菜の仲間たちが全員揃いました

ビデオスクリプトを作ろう!

続いて、動画の絵コンテを作っていきます。本来ならまずは絵コンテを作ってから3Dモデルを作っていくのが正しいとは思いますが、手書きのイラストでアニメのイメージを描けると思えなかったので、実際にどんな画角で画像を作りたいのかをレンダリングしながら動画にまとめます。toyakunが早めに音源を作ってくれたおかげで早々イメージをまとめられました。

完成したビデオスクリプトがこちら。

このあたりで前作の絵本の読み聞かせ動画の経験が活きました。読み聞かせ動画は、物語をシーンに分けて、ナレーションとともに順番に見せていく、更にその中で各シーン一部分だけアニメーションをつけて動かすという遊びをしていました。前回の絵本の動画が4分30秒あったのに比べて今回の動画は30秒。ちょうど絵本の各シーンのアニメーションさせた部分だけを合わせるようなイメージで作りました。自分でやってみながら感じているのはアニメーションはとにかく地道に様々な要素を分解していくことがとにかく大切だということです。一つ一つのパーツを作り込んだ先にあるものがアニメなので、それを処理できる大きさに切り分けていく能力、もしくは工夫が必要なんだなと思いました。

アニメーションを作るぞ

さて、そこから、必要な部分のみにアニメーションをつけていきます。今回はこの30秒だけしか動かさないということで、各キャラにボーンを入れたりしませんでした。単純な回転と座標だけで、アニメーションを作っていきます。

特にミニチュアの粘土のように見せることには意識を巡らせました。まだ、3D感はあってしまうのですが、ライティングやシェーディングでなるべく減らしています。とは言いつつ、ほぼClay.dohのおかげです、ありがたい。

クレイアニメ風を目指して

また、わかりやすくコミカルな表現をしたい!と思ったので、照れや決めポーズのシーンにはそれにあった背景を追加したりしました。こういう素材もiPadとProcreateで簡単に作れてしまえるのはありがたいですね。

トマトが照れてほわほわしてるシーン。

更に物足りないところは、動画ソフトの方のエフェクトで追加をしていきました。例えば、赤ちゃんトマトを移すときはそれがトマトの小さい頃であることを示すためにセピアなエフェクトを追加したりとか。更に最後のシーンにはカメラで撮影するエフェクトを入れてBlenderでレンダリングするものを静止画1枚にしました。誰かに見てもらうという意味では前半を動かすことに力を入れたほうが良いということで、サボれるところはサボることで完成させています。

セピアのエフェクトを使った幼少期の写真

最後に、toyakunに歌を歌ってもらい完成しました。ありがと〜。

まとめ

想像よりもかなり素早く一本のアニメを作ることができました。絵本を作ってみたことがアニメを作ってみることにも役立ったのは繋がってる感があって良かったです。簡単なものでも完成まで持っていけると自信がつくのでよきですね。この調子で、物語のあるミニアニメの制作を一度はしたいなと思っています。きっかけのところに載せたやつ完成させたい。

今回作ったことで気づいた課題点もあって、まず一番は3D感をいかに消すかというところですね。まだミニチュアで作ったように錯覚させるほどにはなっていないので、そのあたりの質は上げる工夫を見つけていきたいです。また、Blenderのオブジェクトとカメラの干渉具合などにわかっていないところがありかなり変わったカメラワークになってしまったところも多いので、そういう不自然さを解消していきたいなと思っています。

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