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SEE Learningを学ぶ

今日は、私もまだ勉強中のSEE Learningについてお話ししたいと思います。
SEE Learningとは
Social (社会性)Emotional and (情動)Ethic (倫理的)なLearning(学び)です。

幸せに生きるとはどういうこと?

子ども達を育てながら彼らに対して思うこと
彼らと一緒に考えること
また、そんな自分自身に対しても日々思い、
浮かんでくる問いが私にはあります。
それは、私たちはどう生きたいか?というもの。

その問いについて考える時、私はいつも
せっかく生きているのだから、幸せに生きていたいなと思います。
でも、それではその「幸せ」とは一体なんでしょう?
と、問いが続いていくのです。

「幸せに生きる」という意味は十人十色だと思っています。
それに「幸せ」に形がない以上、
他の誰かと共有することも難しいとは思います。

そうはいっても「幸せ」ということについて考えてみたい。
そう考えた時に、幸せという状態を言い表すのに私が思い浮かぶ一つの形は
Well-being(ウェルビーイング)です。

まずWell-beingとはどういう状態なのかというと
体も心もどちらもWell(良い)Being(状態)であるということです。
体の健康、心の健康どちら一方でもバランスが悪くなっても
幸せを感じにくくなりますもんね。

Well-beingであるために

では、Well-beingであるために必要なこととは何なのでしょう?
必要だと言われていることは大きく分けて2つあると言われています。

まず、1つ目に必要だといわれているのは衣食住を支える物理的な存在。
確かにそれらが整ってこそ、体の健康維持され、
日々の生活が保障され、心までも健やかでいられると感じますね。

2つ目は、社会性や情動に関わるものと言われています。
少し難しいように聞こえますが、それはつまり、
安心や生きがい、友情や感情の理解とその舵取りができる状態だということです。

ではさて、Well-beingであるために、ひいては幸せであるために
この2つの要素が必要なことは分かったとしても
一体それらをどのように手にいれたらいいのでしょう?

必要なスキルとその素質とは

Well-beingでいるために様々なアプローチがあるとは思いますが
私の心にフックした方法の1つがSEE Learningでした。

Well-beingでいられるためにはまず、
コミュニティの中で、心地よく、のびのびと
健やかに生きていけるスキルが必要である
と、SEE Learningではいわれています。

そしてまた、そのスキルを身につけるために私たちは
以下の4つの素質を開花させていく必要があるというのです。

1. 優しさ(Kindness)
2. 思いやり(Compassion)
3. 感情の調整 (Emotional regulation)
4. システム思考 (System thinking)

この4つの素質は私たちがもともと持っているものです。
新しく何か方法を取得しなくてもいいのです。
今持っているもの、自分の中にあるもの、自分が感じていること
それらと向き合い、自分を知り、
心地よくいられるように自分自身をコントロールし、
社会とつながる方法を手に入れていくことができるのです。

感覚を味わうということ

社会の中で暮らす中で、人には様々な感情が湧き起こります。
躁に近い状態であることもあれば、
真逆の鬱に近い状態になることもあります。
SEE Learningを学ぶ上では、そのどちらの状態も否定する必要ありません。
大切なのはそれらに「気づく」ことだと学びます。

「気づく」ことができるようになると、自分の行動を選べるようになります。
すると、自分を苦しめる心や感情の反応に囚われることがなくなります。
その「気づく」ために必要なことが「感覚を味わう」ということなのです。

一つずつ丁寧に自分の感覚に向き合う作業を繰り返すことが
SEE Learningの中には詰め込まれているのです。

SEE Learningの深め方

さらりと学んで、実践できるような方法ではないというのが現時点での印象です。
1つずつのトレーニングをまさに味わいながらゆっくりと丁寧に
時間をかけて向き合っていくことで、自分の中の自分を知ることができます。

感覚というのは反応であり、自分でコントロールすることなどできない
と、今までの私は考えていましたが、その反応に気づき、
その反応している対象を把握する意識を働かせることができれば、
その反応を起こしている対象から逃れる、または、対象から注意を逸らす、
もしくは、同時に自分自身に絶対的な安心感を持つことができればその対象を
見守ることさえも可能になり、逃れる、逸らす、見守るなどの選択は
自分の意思でできることなのだ、と、いうことを学びました。

とはいえ、まだ、私自身道半ばです。
今まで使ってきたことのない能力、感覚を目覚めさせ、のばしていくには
忍耐に近い感情、感覚をも伴うという状態です。

しかし、このように自分自身の感情をメタ認知し社会と関わることこそ
これからの世の中をしなやかに生きていくために必要な能力だと考えているので
私自身、また子ども達とも一緒にSEE Learningのワークを通して
引き続き学んでいきたいと思うと同時にこのような学びが、
日本の公立の小中学校でも導入されることを願ってやみません。

参考情報

SEE Learningホームページ

こちらから、SEE LearningのPlay Bookも購入することができます。

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