■ トゥンチナー ■
かなり久しぶりに「エーヤマ」内の拝所を紹介、今回は「トゥンチナー」です。ちなみに、エーヤマは沖縄市大里集落の聖地となっている場所で、ここには6つの拝所が集められています。エーヤマはグスク時代の遺跡でもあることから、沖縄の歴史的にも大事な場所です。
さて…
トゥンチナーは小道を挟んで反対の場所にあります。集落のヒヌカン(火の神)が祀られています。豊作祈願、綱引き、菊酒(健康祈願)など、旧暦の行事に合わせて御願がおこわれています。
ところで…
拝所の入り口そばに「大里繁座那志」と掘られた碑があります。拝所かも?しれませんが、こちらは調べてみましたが、何もでてきませんでした。ただ、大里按司は現在の南城市や糸満市にもいたことがあり、そちらと関係が
あるのか?それとも同姓同名なのかは不明のようです。
そして…
トゥンチナーのそばには「望月按司」と掘られた石碑が建っています。こちらは悪政のため阿麻和利に滅ぼされた「望月按司」に関する碑だと思われます。不明なコトが多いのですが、勝連の按司「茂知附按司」に「望月」の字を充てて和人とする説や、後世に組織化されるノロに「もちづき」という名がみられることから、浜川按司二世の妻とする説があります。
トゥンチナーの周りには歴史を感じる碑がありますが、これらも元々の場所から移動になりエーヤマに合祀されているかもしれません。ここまで拝所が集まっている場所も珍しく、聖地と言われるのも納得です。
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