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◼︎ ザズンの殿 ◼︎

沖縄の南部をドライブしている時に見つけた拝所です。百名公民館の前にあり、かつては「ヂャチュンノ殿」・「茶屯之殿」とも呼ばれていたそうです。ザズンの殿は、御嶽の山に鎮座する祖先神を村落内にお招きし、おもてなしをする祀りの場所だそうです。殿には、火ヌ神が祀つられ、この火ヌ神から各家庭に火種を分ける行事も行われたそうです。

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かつては、旧暦2月3日の麦のウマチー、5月6月の稲のウマチーに盛大な祭祀を催し、村建ての神様に感謝をささげ、農作物の豊作を祈願していました。沖縄戦で破壊されてしまいましたが、百名区民の心を一つに結ぶ聖地として復元されました。

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また公民館の周りには「焚字炉」や「大城ガー」や「ちんたかー之御嶽」があります。

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焚字炉は文字の書かれた不用紙を焼くための炉で、19世紀中頃に中国から伝わった風習です。冊封使の林鴻年が字紙を路上に捨てずに、紙片を大切に扱わせるため炉を設置し、これに入れて焼くことから始まったとされています。百名の焚字炉は明治時代に造られ、国道沿いから現在の場所に移転されました。

以前、那覇の焚字炉を紹介したことがあります。昔の沖縄でも「もったいない精神」を大事にしていたことがわかる史跡です。

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