茄子の揚げ浸し、下北産万願寺と
いつもいつも松江から野菜を送ってもらうけど
今年は試しに植えてみようかと、
玄関横の小さな花壇に万願寺とうがらしを植えてみた。
まあまあ出来てるので、さっそく先日届いた松江の茄子とおつまみに。
茄子と万願寺の揚げ浸し
めんつゆをお好みの濃度で用意、
鷹の爪は半分に千切ってタネを取り入れておく
茄子はナナメに飾り切り、
万願寺は割いてタネを取る
強火でさっと素揚げしてつゆに投入
当日はおつまみで美味しくて、
次の日はご飯に乗せて食べれちゃうくらい、
おかずとして美味しい
松江の長茄子を使うと、1本が東京で売ってる長茄子の3本分くらいだからたくさん作れるから嬉しい。大事に食べたいけどすぐなくなる。
美味しくて夏だけの特別な食材だなあとしみじみ。
でも実は子供の頃、私は茄子が大嫌いだった。
お父さんが焼き茄子が好きで頻繁に食卓に出るんだけど、焼き茄子でどうやってご飯を食べたら良いかわからなかったし、べちょっとした感じ、あれが最高にダメだった。
今では恋しい、お母さんが煮てくれるちょっと硬めで再仕込み醤油でさっと煮た、味が濃いめの茄子。今はそれだけでもあればたくさんご飯食べちゃいそうだけどその当時は本当にダメで、同じくらいいつも食卓に出てた塩サバとの組み合わせはハズレの日で辛かった。
今では両方とも好きだし、むしろ茄子を触るとあの夏のなんて事ない食卓の風景を何度も夢にみたり思い出したりする。
花柄の白い器に入った茄子の煮物が真ん中にあって、ターコイズの器の中に漬物があって。家族のお茶碗の色、ほかのおかずの並び方、少し焦げて崩れてお父さんが文句を言う塩サバや。ごちゃごちゃと色々な調味料や梅干しなどの瓶詰が、いつもいつもたくさん乗っているテーブルや。
懐かしくて遠くて切なくてもう一度見たい。
茄子は思い出を引っ張り出す食材だから好きになったのかもしれない。
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