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【プロが教える】梅雨の紳士靴お手入れ術|事前・事後ケアで靴を守る!

株式会社トーヨーシューズです。
そろそろ梅雨の時期を迎えますね。
紳士靴にとって一番気がかりな季節となります。
特に、「天然皮革の紳士靴を!!」と、推奨している弊社にとって、やはり皆様にきちんとお伝えしないといけないと思い、今回は、この時期のお手入れに、特化したお話をしたいと思います。

梅雨は紳士靴にとって試練の季節

革は、雨、水に大変弱い素材です。最近はゲリラ豪雨や、線状降水帯による今までに経験したことのない大雨など、想像を絶する雨もございますので、いくらお手入れをしても、そうした雨は、靴の履き口などから浸入しますので、その際はゴム引きなどの雨靴を履かれることがよいと思います。

さて、今回のテーマ、お手入れの話ですが、通常の雨の場合についての場合は、以前にも少し、このnoteにてお伝えしていますが、今回は、事前ケアと事後ケアの2つに分けてお話しを進めていきたいと思います。

事前ケア:防水スプレーで雨対策を万全に

さて、事前ケアについてですが、梅雨時期に入る前、汚れなどはふき取っておいた靴、あるいは購入したばかりの新品の靴は、事前のケアをお願いしたいと思います。
革靴は、本来は雨の日は避けていただきたいのが、私たちの本音となります。奮発した靴は、履きたくないですし、その時のために2~3足持っておくと、使い勝手の良い靴を、雨用としてそろえておくとよいかもしれません、しかし、どんな革靴でも履かねばならないですものね、それなら、防水スプレーを使用してください。

防水スプレーの種類と選び方

また一口に防水スプレーといってもいろんな種類があります。大きく分けてフッ素系とシリコン系があります。シリコン系はシリコンで膜を作るので、アウトドアやレインウエアのようなものに適していて、革やスエードなどの素材には使えません。フッ素系は生地の繊維に付着して防水効果を発揮させるので、通気性を保つことができるので、衣類や革やスエードなどにも適しています。最近はハイブリッド系といいまして、フッ素系とシリコン系のいいところを調整したスプレーもあるようです。靴を購入した際や、防水スプレーの販売しているお店で、しっかり尋ねてみて、お使いください。

防水スプレー使用時の注意点

こうしてお話ししていますが私は、今まで防水スプレーを使用すると革の風合いが損なわれる気がして、スプレーを使用したことがありませんでした。
ただ、先日、雨の日にスニーカーを履く際、サイドが生地素材でしたので、防水スプレーを、初めて使用しました。その際には、換気のいい場所でと思い玄関で上がり框に腰かけて、靴を下にもって、約30cmほど離して、4~5秒スプレーしました。私の場合、スニーカーにはさほど問題もなかったのですが、ドアを開けずに使用したせいか、玄関の床がなんだか、膜が張ったようになって、光ったような気がして、違和感を感じました。鼻腔や、皮膚に症状が出たわけではありませんが、つるんとした床の感じが長く続きました。

ですので、使用方法にも気を配り、敏感な方は特に気を付けていただきたいと思いますが、そうでない方も、屋外で、風下に誰もいないことを確認して、マスクや手袋をしたほうがいいかもしれませんね。

事後ケア:濡れてしまった靴を適切に乾燥

乾燥方法と注意点

そして、次に、何もしないまま雨に合ってしまったとき、事後ケアとしては、たくさんの情報があるかと思いますが、まず、乾いた布で水気を取ってください。そして軽く丸めた新聞紙を、インクがついてしまっては、いけませんので、キッチンペーパーやティッシュで覆って、靴の中に入れて、湿気を取ってください。
型崩れを防ぐこともできますので、形を整えるように、しっかりといれましょう。中の様子を見ながら、時間があれば、中の詰め物をを変えてもいいですね。

その後、風通しの良い所で立てかけて、陰干しにするのが一番です。早く乾かしたいからとドライヤーを使ったり、ストーブの前には決して置かないでください。表面が縮んで硬くなってしまいます。

まとめ:快適な梅雨を過ごすために

 快適に、梅雨時期を過ごしていただく、ツーポイントでした。
また、弊社には、防水仕様の製品もございます。ただ、完全防水というわけではございませんが、ひとつの選択肢にはなるかと思います。



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