快適靴生活note

株式会社トーヨーシューズが靴生活のヒントやコツなどをnoteで発信してまいります。 …

快適靴生活note

株式会社トーヨーシューズが靴生活のヒントやコツなどをnoteで発信してまいります。 https://toyoshoes.co.jp/

最近の記事

ビジネスシューズの色選び。定番色だけじゃない、おしゃれな色を取り入れる方法

はじめに:定番カラーの黒と茶色株式会社トーヨーシューズです。 4月桜の頃が終わり、目に鮮やかな緑の季節を迎えます。 年度替わりの時期も過ぎ、通勤通学も慣れてこられたころではないでしょうか。 そうした中、今まで、デザインや、素材などについてお話ししてきましたが、今回は、「色」について、お話してみたいと思います。 ビジネスシューズと、カジュアルシューズでは少し違いますが、弊社取扱い高の多いビジネスシューズにおきましては、販売足数はほぼ、約8割が黒、ブランドによって、茶色の比率が

    • 春に向けて、新しい靴に変えてみませんか。

      今回は、春を迎えて、少し気持ちを変えて、前回の最後にも記しておりましたが、新しい靴の購入について考えていきたいと思います。 それでは、ほ~ら♪「足元をみてごらん」 まず新社会人、卒入学式のための新しい1足、ご両親と購入に行ったりされて、店頭で購入ということが多いように思います。 そこで、販売員の方に、アドバイスを受けながら、自分の足を知って、試し履きをして、購入されるのがよいと思います。 最初の1足はストレートチップの牛革靴がおすすめそこで、まずは1足の「ファーストシュー

      • 革製品と環境:サステナビリティへの真実と誤解。

        前回に引き続き、もう少し革と環境について、お話をしていきたいと思います。 サステナブルな選択?革製品の環境への影響を再考する 前回、革ってサステナブルで、決して革製品のために、牛を生産しているわけではなく、食した後の副産物の再利用。つまり、アップサイクルということなので、環境にやさしいのです、と話を進めました。 それでも 革って、環境にやさしくないんじゃないの? だって、牛を育てるにも、森林を伐採したりして、森林破壊につながるし、環境への影響を換算したら、環境に相当負荷

        • 革と持続可能性:革の環境負荷とアップサイクル。

          株式会社トーヨーシューズです。 今年も、引き続きnote投稿していきます。遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします。 今回は少し視点を変えまして、靴のみならず全体を大きく俯瞰できるような話題で、2回にわたって、考えていきたいと思っています。 はじめに持続可能な開発目標とは? まず、皆さんは、「SGDs」という言葉、すでに聞きなじみおありかと思います。”サステナブル デベロップメント ゴールズ”の略ですが、17の持続可能な開発目標が示されています。 この中に、二酸化炭

        ビジネスシューズの色選び。定番色だけじゃない、おしゃれな色を取り入れる方法

          サンクスカードはじめました。

          株式会社トーヨーシューズです。 以前に新体制でスタートしています、とご案内していましたが、 9月より新社長が就任しています。これからのデジタル社会への対応、SNSの活用に向けて、社内をけん引されています。 就任後4か月が経とうとしていますが、今までの思いと、来年に向けての方針など年末のご挨拶とともに、語っていただこうと思います。 代表よりご挨拶いつもご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。 早いもので、本年も残すところ、わずかとなりました。 この1年、株式会社トーヨーシューズ並び

          サンクスカードはじめました。

          「サンクス、ありがとう」の気持ちを伝えたい

          (株)トーヨーシューズです。 前回ご案内しておりました「サンクスレター」。 担当とたくさんの情報をより目にしていただき、触れてもらえるように、どういう形がいいのか、鋭意作成中です。 楽天ショップ「快適靴生活」も皆様に高評価をいただいております。 そこでより愛される、そして支持されるショップを目指していきたいと思って頑張っています。 お客様に伝えていきたいことフィッティングの大切さ 靴は、本当に出荷前に検品をしても、お客様のお御足に合っているかどうかはわからないものです。

          「サンクス、ありがとう」の気持ちを伝えたい

          新体制でスタートしています。

          少々間遠になっていましたが、(株)トーヨーシューズです。 note投稿、再び再開します。 実は、この間、弊社の体制も代わりまして、弊社の楽天のショップ「快適靴生活」の担当も代わり、新体制で臨んでおります。 では、まずご紹介しましょう。新しく担当した牛尾です。 快適靴生活の店長、牛尾です。この度、(株)トーヨーシューズのネット販売店舗、「快適靴生活」の店長になりました牛尾と申します。今まで、卸売りの営業部門で、得意先の担当者様と顔を見ての商売をしていたのですが、ネット販売で

          新体制でスタートしています。

          お客様のご意見からわかる、販売時点での説明の大切さ。

          前回、商品情報をお客様に伝えることの難しさなどをお話ししました。 それでは、今までに弊社に寄せられた典型的なご意見の事例を紹介しつつ、販売時点での説明がいかに大切なのか、お伝えしていきたいと思います。 弊社で、長く使用している底材が「発泡ポリウレタン」という素材です。この素材がメリットがある反面「加水分解」というデメリットもあることは、何回かこの投稿にも書かせていただいているので、覚えておられる方もおられると思いますし、すでに知っていたよという方もおられることと思います。

          お客様のご意見からわかる、販売時点での説明の大切さ。

          企業から伝えることの大切さ 〜消費生活アドバイザーの視点から〜

          それでは、前回の最後にも、書いていましたが、「消費生活アドバイザー」について、少しお話ししてみたいと思います。 私は、株式会社トーヨーシューズにて、20年ほどお客様対応など担当しておりまして、それより前には、「消費生活アドバイザー」という資格で仕事もしておりました。 消費生活アドバイザーという資格が生まれた背景そもそも「消費生活アドバイザー」というのは1980年に創設された資格で、キャッチコピーは「消費者と企業や行政の架け橋」というものでした。その当時は、ちょうど消費者問

          企業から伝えることの大切さ 〜消費生活アドバイザーの視点から〜

          note掲載、再開します。

          ご無沙汰しています。(株)トーヨーシューズです。 前回2月から3月にかけて、noteに投稿させていただいておりました。 その時は、弊社のこだわり、一般的な靴の素材や選び方などを、順次発信して参りました。 少し時間をいただきましたが、今回から、ちょっとだけ視点を変えて、お話を進めていきたいと考え、あらためて投稿、発信をすることにしました。 これからnoteで発信していくこと。といいますのも、私は、消費生活アドバイザーという資格で仕事をしておりました。 ですので、その立場も踏

          note掲載、再開します。

          「歩きやすさで選んでもらえるシューズ」を目指して。

          歩きやすさで選んでもらえる靴をめざして、私たちはアルクランやボブソンといったカジュアルウォーキングラインの靴と、コストパフォーマンスの良い、そしてお手入れも比較的しやすいタイムパフォーマンスのよいビジネスシューズをお客様に提供してまいりました。 過去3年の桜のこの季節は出歩くことがはばかられました。しかし、今年は周りをみると、ようやくコロナから解放されつつあるのが感じられます。 軽やかにウォーキングを楽しみ、ビジネスでも外回りも増えてくることと思います。 また、入社式、入学

          「歩きやすさで選んでもらえるシューズ」を目指して。

          わたしたちからお伝えする、靴を履くときの注意ポイント。

          それでは、靴を履く時の注意ポイントをお話しておきましょう。 靴を履く時の注意ポイント色落ち まず、天然皮革の靴は、薄い色の靴下やズボンを履かれたときに、甲革や内側の革から、雨や汗によって、また擦れたりして、色落ちする場合がございますので、注意してください。 かゆみかぶれ また、もし、かゆみやかぶれ等を感じたら、直ちにご使用は控えましょう。アレルギーのおそれもございますので、専門医にご相談ください。 以前素足で靴を履く有名人もおられましたが、 靴はたくさんのパーツを、様

          わたしたちからお伝えする、靴を履くときの注意ポイント。

          わたしたちからお伝えする、靴選びのポイント。

          それでは、履く場所、甲革や底材の素材、お手入れの方法、などお話してきましたが、今回は視点を変えて、靴選びの1つのポイントとなる「デザイン」のお話をしましょう。 靴のデザインを大別すると2種類。靴のデザインも多種多様、どれを選べばいいのかと、悩まれる方が多いのではないでしょうか。 まず、簡単にいいますと、記事の2回目にもありましたように紐付きか、紐なしかで大きく分かれます。 紐付き靴のデザイン。 紐付き、かっこよく言いますとレースアップシューズでしたね。それは、また、デザ

          わたしたちからお伝えする、靴選びのポイント。

          わたしたちがこだわる、靴の「底材」について。

          それでは、今回は、わたしたちがこだわる靴の「底材」について、少し深堀りしてお話ししたいと思います。 靴の底材に求められるもの 靴の底材は、地面と直に接するので、足裏の保護、歩きやすさ、耐久性などが求められます。 一般的に、紳士靴の底材は、革が伝統的で、主流でした。現在でも、吸湿性や弾力性があって、歩きやすいともいわれますが、耐久性に劣りますし、雨に弱く、底が平らなので滑りやすく、なにより、高価格となります。 履くと気持ちが上がりますけど(笑) その後、合成ゴムと合成樹脂

          わたしたちがこだわる、靴の「底材」について。

          わたしたちがこだわる、「靴の製法」について(後編)。

          前回に続き、わたしたちトーヨーシューズが、ずっと作り続けている「アルクラン」「ボブソン」の靴のこだわりについて、後編をお話ししたいと思います。 他にも製法はいろいろありますが、ここで、私たちがこだわるのが「ダイレクトウレタン製法」です。「アルクラン」はもちろん、一部の「ボブソン」を除いて、この製法で作り続けています。 わたしたちがこだわる「ダイレクトウレタン製法」 前回お話した通り、靴の製法には重厚感のある英国で主流となる「グッドイヤーウエルト製法」、エレガントなイタリ

          わたしたちがこだわる、「靴の製法」について(後編)。

          わたしたちがこだわる、「靴の製法」について(前編)。

          今回は、弊社が、ずっと作り続けている「アルクラン」「ボブソン」の靴のこだわりについて、前編・後編の2回に分けてお話ししたいと思います。 まずは「靴の製法」の種類についてお話します。 まず、靴の製法というのは甲を覆う甲革(アッパー)と足裏を保護する底をつなげる底付け方法のことです。伝統的に縫い付けるという方法が用いられてきましたが、機械化が進み、また接着剤の進歩により、接着剤で貼りつける製法も多く採用されています。 「グッドイヤー・ウェルト製法」と「マッケイ製法」について

          わたしたちがこだわる、「靴の製法」について(前編)。