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飲食店の電気代削減マニュアル 【2022年 完全版】〜1万円分の節電をする方法〜

コロナショックで大きく影響を受けた飲食店ですが、感染症の次は戦争の影響が待ち受けていました。ロシアのウクライナ侵攻によってエネルギーの供給に大きな影響が出て、さらに円安が拍車をかけたため電気代の高騰はこの数十年では経験のないレベルになってきています。これからの飲食店にとって電気代の削減は最重要課題であり、この状況は1、2年続くことも考えると電気代の増大で飲食店が潰れるようなことも決して大袈裟な話ではありません。

飲食店の電気代削減チェックポイント5

それでは、飲食店で電気代をしっかりと削減するためにやるべき大事なポイントを大きく分けて5つあげます。

今回の記事で取り上げたことを全て実施し、全店舗20% 電気代削減を狙いたい

ちょっと長文になりますが、さまざまな角度から電気代の削減方法を提案していきますので、しっかり読んで理解して即実行に移してみましょう。成果はすぐに出てくるはずです。

エアコンの使い方を深く理解してみる
みんなナメている吸気口の重要性
基本中の基本 LEDへの変更
.再エネチェンジをしてみる
全て清掃は電気代の削減につながる

一部アフィリエイトとなっていますが、ご容赦ください。
また、機材の購入の際は、ご自身の使用環境を確認の上、ご購入してください。

1. エアコンの使い方を深く理解してみる!

毎月の飲食店の電気代の中で一番多くを占めるのは、当然のことながらエアコン電気代です。
夏は33℃を25℃にして、冬は3℃を25℃にするなど、その必要なエネルギーが飲食店の経費をたっぷり虫歯んでいます。

このエアコンの使い方の把握することと小学生レベルの理科の知識をしっかり持っておくことが電気代の削減につながります。いちばん重要なところですので、少し時間をかけて確認してみてください。

① ずっと急速運転というアホな飲食店

最初にお店に出勤してきたキッチンのスタッフが、店内のあまりの暑さにエアコンをすぐにつけ、設定温度を18℃にして急速運転とかパワーモードにするお店は多いと思います。もちろん、本当に蒸し風呂状態なのであれば、それは仕方がないことかもしれません。

しかし問題は、ある程度お店が冷えてきて快適になってからです。

電気代を気にしている人は、急速運転をやめて通常の冷房運転にしていると思います。でも、そのまま急速運転にしっぱなしたり、急速運転をやめたとしても温度設定を18℃のままにしていたのでは全く意味がありません。

ベストの状態は、適温にセットし直して、風量は自動にすることです。

もし設定温度が19℃のままならば、常に19℃になるまでエアコンは頑張り続けるので、全く電気代の節約に結びつかないのです。もちろん、キッチンの中にあるエアコンで、そんなに冷やし続けても全く涼しくなる瞬間はないので、いろいろ考えた上で、エアコンは常にマックスのパワーで運転し、お店のスタッフの労働環境をよくするという結論が出たのなら、それで構いません。

ただ、かなり多くのお店があまりちゃんと考えずに、急速運転やパワーモードを営業時間中に続けています。

これは改めるべきです。

とにかく、温めたり冷やしたりする飲食店の機材・設備は、温度設定という命令によって、動くものです。そのことも頭に入れることで、電気代の大きな節約になることを覚えておいてください。

② 空気の流れを操ってみる

誰でも知っている常識だと思いますが、理解を深めてもらうために今一度ここで確認します。

「暖かい空気は上に昇り、冷たい空気は下に降ります。」
これはお分かりですよね。
さらに、この上と下、
天井付近と床付近の温度差は、5ある』と考えてください。

もう一つ覚えて欲しいのは、
『人が快適な温度と感じるのは、頭が冷えていて、体が適温な状態だ』
ということです。

これらの常識を踏まえて、さらに意外とみなさんが考えられていない点があるので、ここで明記しておきます。
エアコンの温度センサーは、エアコン自体についています。要するに人がいる位置よりも高い位置に温度センサーはあり、その高い位置の温度を測って認識します。(一部のエアコンの機種では、人がいる低い位置の温度を推測しているものがあります。)
ということは、真冬の場合エアコンの設定温度を24℃に設定しても、暖かい空気は上に行くので、エアコンから出た暖かい空気は上に上がって、天井付近の温度をエアコンが測り24度になります。

でも、実際は、お客様がいる床付近は一向にあったまっていなくて、温度差が5℃ですので、19℃ぐらいになっているのです。それは寒いはずです。人の出入りがある飲食店は、冬場のエアコンの設定を30℃にしているお店も多いと思います。

それでもお客さんが座って過ごす客席の位置は5℃差があって25℃、もしくはそれにも満たないのでお客さんに寒いと言われることも結構あるでしょう。

このように上下で温度の差があることは、やっぱり無駄で、必要以上に店内を温めているわりに、快適さは手に入れられていないことになります。

この対策としては、空気の循環をしっかりさせるために、お店の中の空気の流れをこちらでコントロールするためにサーキュレーターを使うことをお勧めします。

サーキュレーターはそんなに高価なものではありません。 
小規模のお店なら8畳用を一台置いておくだけでも全く違います。

10坪以上のお店ならこのサイズ。2台使うと完璧です。
クライアントさんが使用して好評のものです。

真冬の寒い時期を例に挙げてみますが、最適な使用イメージは以下のようになります。

エアコンの風向はできるだけ下に向けて、その先にサーキュレーターをおいて真上の天井に強風を送る形がベストです。これにより、サーキュレーターの風の勢いで天井に溜まった暖かい空気は下に流れますので、お店全体の室温にムラがなく温まることになり、大きな電気代削減の一手となります。

また、夏の場合は、26℃の設定でエアコンをつけていて、エアコンが設置されている天井付近の高い位置で温度は26℃になりますが、人がいる床に近いの所は、もっと低い温度になっています。

同じように天井の温度と客席のある床付近の温度差が5℃あると考えると、26℃設定の場合は、お客さんがいる位置は、21℃ぐらいになってしまいます。

実際にそんなにしっかり冷房が効く飲食店は少ないですが、飲食店の場合、家なんかと違って冷蔵庫があったり、ビールサーバーがあったりと客席に近い場所でも天井付近を温めてしまうような電化製品が普通の家より沢山あるので、お店の環境によっては、もっと差があることがあります。

そうすると、夏の場合は、客席のある下の方がしっかり冷えていて、あったかい空気は上に行くので、効率よく冷房できるとも言えます。

でも先ほど、もう一点最初ふれた、『人が快適な温度と感じるのは、頭が冷えていて、体が適温な状態』という事実があります。
頭寒足熱ってやつです。

それが出来ていないと冷え性の女性は、
とにかく足が寒い!
なんてことになりかねません。

また、頭や顔が熱くなり汗をかいて不快に感じるので、夏の場合もサーキュレーターを使って空気の流れを作ることが大切です。夏の場合は、冬のように天井にガンガン風を当ててしまうと、あったかい空気が降りてきてしまうので、サーキュレータを床に置いて、床に溜まっている冷たい空気を座っている人の顔の高さに当ててあげるイメージで回すと最適です。その風がお店を一周できるようなイメージで2台使って配置することもいいです。飲食店の規模に合わせてサイズを選んでみてください。比較的導入が簡単で効果が望める機器ですので、投資する価値はあると思います。

最近では、こんなレトロ調のものもあります。

③ 布っきれ1枚でも大きな差

エアコンというのは、外気、外の空気の温度とは違う、人が快適に過ごせる温度にお店の中の温度を変更する装置です。ということは、しっかりと外の空気とお店の中の空気をしっかり境界線を作って分けなければいけません。つまり、しっかりと遮断することが大切です。 

まず、お店の仕切りとなっている壁ですが、一番いいのは壁の中に断熱材がしっかり入っていることです。 
しかし、これはなかなか気軽に工事できるものでもないので、難しいでしょう。でも、もし、資金に余裕があるのならば、良質な断熱材を入れることが最高の電気代の削減の一手です。
家庭の断熱工事は、最高で120万円の補助金が出る自治体もあるぐらいですから、それだけ効果があることも立証されていますので、検討しましょう。

しかし、断熱工事までは予算が出せない人がほとんどだと思います。そこで次に考えるのは、ガラス面やドア・扉を遮熱·遮光することで室内の温度をキープする方法です。これは比較的簡単にできます。特に西日が入ってくる飲食店では、この策をとることでかなり大きな電気代の削減になります。 

遮光·遮熱に効果のあるアイテムとしては、カーテン、ロールスクリーン、ブラインドがあります。後からの簡単な工事で実施することが可能ですし、自分自身でDIYすることも可能です。意外とこれらを検討したことがないお店が多く、見落としがちですので、一度は施工可能な環境なのか確認するべきだと思います。

セミオーダーでロールスクリーンが購入できるオンラインショップです。
太田のブログに掲載しております。
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また、一番簡単な遮光·遮熱の方法はカーテンや布です。たった布切れ一枚の話ですが、これで夏も冬も室内の温度をキープする上では全く違う結果をもたらします。カーテンレールをつけるといった大掛かりなことでなくても、要所要所を画鋲で止めて布を下げるだけでも全く違いますので、やってみてほしです。見た目には気をつけないといけませんが、スタッカーでバチンとかっこいい布を壁に留めるのは10分もあれば出来ます。窓やドア、勝手口などに一枚の布を垂らすだけでも、効果があるので実行してみましょう。予算があって、取り付けるスペースが取れるのなら、ロールスクリーンやブラインドをお店の雰囲気に合わせてつけるのが一番いいです。

いくらお店の中をエアコンやサーキュレーターを使いこなして、室温を下げて快適にしても、お店の中を温めてしまうものを減らさないと意味がありません。遮熱・遮光は天敵ですので、まずは敵をできるだけ排除しましょう。

④ 加湿と除湿で大幅削減

人が寒い、暑いと感じる原因の一つに湿度があります。
これもわりと皆さんが軽くみているように思います。

冬場の加湿については、わりと多くの飲食店がケアしていますが、除湿機を入れている飲食店は本当に少ないのが現状です。

これは、エアコンでも除湿できることが原因だと思います。

しかし、エアコンの再熱除湿や冷房、普通の上質に比べても、除湿機は電気代が安く、さらに湿気をとることを目的としていることから、しっかりと除湿してくれます。
私がお勧めするのは、除湿器とエアコンの併用です。

まず湿度は、人が感じる不快感の最大の要因です。同じ26℃でも湿度が低ければ、人の汗は蒸発しやすくなり涼しく感じます。逆に湿度が高ければ、汗が蒸発しにくく、ジトジトとして不快で暑いと感じます。

試しに、一台でもいいので除湿器を購入して運転し、エアコンの温度設定を26℃程度にしてみてください。

普段は24℃に設定している飲食店でも、いつもより涼しく感じることがあります。

また、肝心の除湿機の電気代ですが、種類をしっかりと選べば安く抑えられます。除湿機は必ずコンプレッサー式のものを購入しましょう。
電気代が最も安いのは、コンプレッサー式の除湿機です。 
対してエアコンやヒーターを備えているデシカント式の除湿機は、電気代が高くなります。

コンプレッサー式の除湿機はこちら ★もっと安いものもありますし、広さによっても最適な機種は違いますが、10坪程度のお店でしたら、これ1台でも効果はあります。


さらに夜の営業が終わってから、台ふきんとかタオルを洗って、店内で干しているお店は、絶対に除湿機があったほうがいいです。
帰る時に干していったそのタオルの湿気のせいで、エアコンの内部にカビが生えたり、朝出勤した時のムシッとした湿度が強烈になったりしています。
エアコンつけて帰るわけにはいかないのなら、最低でも除湿機をつけて帰るだけでだいぶ違います。

湿度のコントロールはとても大事で、目指す湿度は、55%です。

ここまで下がっていれば、お客さんも従業員も、かなり快適に感じるので、温度を下げることよりも、湿度を55%にすることに真剣に取り組んでみてください。
湿度を計測できるものがないお店は、絶対買った方がいいと思います。
時計に付属しているものだと正確に計測していないものが多いです。

こちらは、温度と湿度の両方が測れます。

⑤ 最新技術で電気代削減!

お店の経営年数も長くなり、古いエアコンを使い続けていたり、前のお店の残置物を使っていることから、スペック自体があまり省エネになっていないものを使用している飲食店がたくさんあります。お店の設備の中でも、エアコンかなり高額なものですので買い換えるのは、かなりの出費になります。

なかなか決断できないと思いますが、ここは思い切って英断してください。
私自身も、10年使っているエアコンを断腸の思いで買い替えて、ものすごい電気代の削減をできた経験があります。

本当に『なんで早く買い替えなかったんだろう?」という思いでした。

単純に消費電力だけを比べると、省エネのエアコンの技術がものすごく進んだのは、25年ほど前なので、10年前のエアコンを最新型に変えても、17%程度の電気代の削減にしかなりません。(まぁ17%でも大きいですが)

しかし、この数字はあくまでも消費電力の比較から算出された数字であって、フィルター周りの消耗やコンプレッサーの能力低下なんかは考慮された数字ではありません。

実際のところは、もっと差が出てきており10坪の飲食店でさえも、10年前のエアコンを使用していたのを最新型に変えて、エアコンの電気代だけでも月に5000円安くなるケースもかなりあります。 

あなたのお店の店舗環境や今使っているエアコンのスペックによっては、借金してでも最新型に買い換えることを検討してみましょう。しかし、ただ単に最新型ならいいというものでもありませんので、どの程度の省エネレベルの製品なのかはきちんと精査しましょう。

現在は、エアコンの購入はオンラインショップが一番安く入手できます。工事費は含まれませんが、電気工事業社もオンラインショップのような安値でエアコンは提供できないので、ほとんどの業者は心よく、他で買ったエアコンを取り付けてくれますので、相談してみてください。僕がよく利用しているエアコン購入先を太田のブログで紹介しています。

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一度、電気工事業社に購入を検討しているメーカーと機種をしっかり伝えて、その設置工事が可能かどうか?いくらかかるか?を確認の上、エアコンの購入をしてください。

よくある失敗として、エアコンが割とすぐ到着したのに、工事が2週間先で保管場所にすごく困ってしまうというパターンがあります。しっかり納期も確認してから、スケージュールを組みましょう。

3. みんなナメている吸気口の重要性

飲食店の電気代の節約に関わってくることとして、意外と見落としがちなのがキッチンの換気状態です。ほとんどの人は換気扇がちゃんと回っていて煙や油を吸ってくれているかという点は気にしています。しかし、吸い出してくれた空気の分、新しい空気が入ってきているか?ということには意外にも無関心なのです。そうです。換気というのは排気があって吸気があるから成立するものなのです。キッチン内で換気扇はあるけど、吸気ができていない店では何が起こるかというと

・お店の出入り口のドアがものすごく重く、開けた瞬間に一気に空気が流れ込む
・すきま風がすごく入ってくる状態になり、いつまで経っても客席が寒い、暑い
・煙が客席の方まで行ってしまう

こんなことが起こります。

吸気口がないという状態は、言い換えれば、タピオカが先っちょに詰まっているストローを一生懸命、吸い続けている状態と同じです。いつまでたっても飲むことができません。なので、吸気ができていない換気扇は空気を吸えないのに吸い続けているのでモーターにものすごい負担がかかります。

吸気口がないことで空気が循環しないので、入口のドアが開いた時に、客席の空気まで吸ってしまいエアコンが効かず、ずっと運転し続けることになってしまっているお店が多いのです。
特に10坪以下のお店ではよく見かけます。

この吸気口の設置工事はそんなに大掛かりではありません。
キッチンで使っている熱器具(グリラーやガスコンロ)のできるだけ近くで、その器具より下の位置に穴を開けて網を貼ることで最大の効果を引き出せるます。

また、店舗の環境上どうしても壁に穴を開けることができなければ、キッチンの扉や窓に網戸をつけて、営業中だけでも少し開けておくだけで、店内のエアコンの効き具合はだいぶ変わってきます。キッチンで使った熱器具で熱くなった空気が他のところに行ってしまう前に、換気扇に吸い込んでもらうために、その熱器具のそばから空気を外から取り込んで、キッチンの中だけで空気を入れ替えてしまうのがポイントです。店舗環境によっては例外もありますので、店舗設備業者にしっかり相談してみてください。

4. 基本中の基本、LEDへの切り替え

お店の照明器具は、すべて LED に切り替わっているでしょうか?

可能な限りすべての照明です。

これは、意外と達成できている飲食店は少なく、途中でやめてしまっているお店が多いです。

まだ部分的に切り替えていない理由として挙げられるのは、

・調光器に対応している電球がないから
・LED電球や蛍光灯の見た目がダサいから
・LEDに対応するための工事が必要だから

といったところです。LEDでの節電が話題になった頃は、補助金を使ったLEDへの変更を促す営業の電話も多くかったのですが、今ではもう全くそんな営業の電話も来ないでしょう。そのブームから何年も経ち、今じゃ調光器に対応した電球もいくらでもあるし、デザイン面でもカッコいいLED電球がたくさん販売されています。さらに工事不要の切替が可能な器具も売っています。これらをチェックして、それでも従来の照明から変えないという結論に達していますか?

もし、その辺をきちんと検討していないのでしたら、すぐに実行しましょう。

LEDのメリットはとても大きいです。

・消費電力が、2,3割少ない
・寿命が長く、突然切れることが少ない
・低赤外線で発熱量が少ない

LEDは、電気代が安いだけではなく、電球の交換の時期が長くなるのでコストがだいぶ下がります。また、発熱量が少ないことから夏場のエアコンに与える負荷も電気代もかなり減ります。こちらのショップは、品揃えがいいので、よく利用しています。
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4. 再エネチェンジをしてみる

まずは、最も簡単な電気代の削減方法です。

いちばん安い電気を買う!
これが基本です。
多くの人は、スーパーで一番安い牛乳はどれかは確認するのに、いちばん安い電気を売っている電力会社はどこなのかを調べきっていないのです。

① 電力会社の再選考を実施しよう!

ほとんどの方がお分かりになると思いますが『エネチェンジ』という言葉が一斉を風靡したことがありました。
これは、2016年に電気の小売業への参入が全面自由化され、家庭や事業所も含む全ての利用者が電力会社や料金プランを自由に選択できるようになり、そのタイミングで電力会社を切り替えようという、その一大キャンペーンで流行った言葉です。

しかし、これは、もう6年も前のことです。 

6年前に電力会社を変更して安くなって喜んでいた時と、今現在のお店の状況が変わっていない飲食店は、ほとんどないはずです。営業時間が変わっていたり、業態転換をしていたりと電気の使い方も変わっていることでしょう。さらに新しい電力会社が増えている地域もあり選択肢も以前より増えています。その辺りを今一度チェックして、あらためて最もお得な電力会社は、どこなのかを選び直すべきです。

電力会社の変更をすることで、今回のエネルギー危機により値上がりしてしまう分をそのまま吸収できる可能性は十分にあります。

一括して見積もりを取れるサイトやエネチェンジのサイトは、太田のブログでご紹介しておりますのでご覧下さい。

これを機会にしっかりと時間をとって今一度、最適な電力会社を選べているのかを確認してみてください。

② 電力会社の見積もりをとってみる。

また、電力会社が見積もりを作成してくれたり、営業担当が最適なプランを探してくれる会社もありますので、問い合わせをし相談することも有効です。複数の会社の見積もりを取り比較検討することで、私のクライアント様の中には、特に節電対策もせずに、いつもの電気代の30%をカットすることができた店舗もあります。

各地域により、契約可能か否か変わってきますが、これまで電気代の削減につながった電力会社をご紹介しておきます。

 20%以上削減できた店が4店舗あった電力会社を太田のブログでご紹介しています。
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ここ何年も電気会社の見直しをしていないのであれば、お金をドブに捨てているのを認めるということになり、明らかな怠慢経営になってしまいます。あまりにもモッタイない話です。すぐに確認しましょう。

③ 料金プランを選び直す

電力会社を変えることでキャンペーンなども利用して、大幅に経費の削減をできることが一番ですが、同じ電力会社でもプランを変えるだけで、電気代がだいぶ削減できるケースもあります。

特にコロナショックで、飲食店の営業時間帯やピークタイムが変化し、電気の使用パターンは大きく変わっているはずです。この1年の間、利用プランさえも見直していないのなら恐ろしい怠慢なので、すぐに確認すべきでしょう。もっとも成果が出てくるのは、朝まで営業を取りやめたり、閉店の時間が深夜2時頃だったのを22時までに短縮した飲食店です。バーや居酒屋などは、深夜の消費電力が多いプランを選んでいること多いですが、営業時間が変わってもそのままにしている経営者がとても多いです。必ず再確認しすぐに変更しましょう。

5. 清掃は全て電気代の削減につながる


飲食店を経営している人は、確実に普通の人より掃除することに意識がいっていると思います。しかし、包丁やまな板にしても冷蔵庫にしても毎日長時間営業して、普通の家庭の何倍もの負荷をかけていることを忘れてはいけません。つまり、普通の人の何倍も冷蔵庫、エアコンなどの設備、備品を愛して、しっかりケアしてあげることが肝心だと思います。

毎日の営業に追われて、開店し閉店したらクタクタになるのですから本当にキツいですが、しっかりと清掃することは当然のことながら電気代の節約につながります。

もし、コーヒーメーカーの加熱部分にコーヒーが垂れてしまって汚れているのであれば、ドリップしたコーヒーに加えて、垂れたコーヒーの汚れ自体も一緒に温め続けることになります。
もし、電子レンジの内部にカスが残っているのなら、その必要のないカスも毎回温めています。
もし、冷蔵庫のフィルターが油で汚れてホコリがついているのなら、冷蔵庫は息が吸えない状態になっています。

エアコンもビールサーバーも何もかも、ホコリと汚れで余計に電気代を使っていることを改めて認識しておきましょう。エアコンのフィルターに関しては、一般家庭でさえも、2週間に一度フィルター清掃をするのと2ヶ月に一回しかしないのでは5%の電気代の差が出てきます。

まさに『すべての清掃は、電気代の削減につながるのです!』

ちなみに、冷蔵庫などのアルミフィンの清掃は、かなりの電気代の削減になります。厨房機器のメンテナンス契約できるようなある程度、規模の大きい飲食店でしたらプロにメンテナンスをお願いすることが一番いいのですが、もし、その経費を出すのが難しいようなら、自力でアルミフィンの清掃をすることも可能です。
冷蔵庫のコンデンサーとアルミフィンをしっかり機能させることが、大きな電気代の削減となります。

ちなみに私は、エアコンや冷蔵庫のアルミフィンの清掃は、業者に頼んだことがありません。
必要な道具は以下になります。

・噴霧器(ストレートにできるもの)
・ガラスクリーナー
・水を受けるトレー

下の噴霧器は、何かと便利でエアコンの洗浄にも使えます。
僕自身も長く愛用していますが、クライアントさんも使っていただいています。

清掃方法は、いろんな方がYouTubeに動画を投稿されていますので、ご覧になってください!
僕が10年ほど前から、参考にしていた動画です。
画質は良くないですが、きちんと解説されており、わかりやすいです。

★アルミフィンの洗浄に洗剤を使った場合は、本当にしっかり水で流してください。

まとめ

かなりの長文になりましたが、これらを全て実施することで、かなり電気代の削減につながります。飲食店だけでなく、実店舗でビジネスされている方、事務所を構えている方も全ての方が当てはまりますので、一つ一つチェックして電気代20%をカットしましょう。僕のクライアントさんの中には、普段、夏場に5万円以上の電気代を払っていたのに、4万円まで抑えることができたお店が多くあります。最近のエネルギー高が落ち着けば、さらに大きな経費削減になるはずです。
ぜひ、この機会にしっかりと取り組んでみてください。

飲食業は最高に幸せなしごと。