【ターコイズ③種類】
今回はターコイズの
タイプバリエーションと流通の背景・加工
についてご紹介します。
1.タイプバリエーションと流通の背景
ターコイズは
産地や鉱山によって
ものすごい数のバリエーションがあります。
19世紀から20世紀にかけて
ヨーロッパやアメリカの宝石界で、
かなりブームになったんです。
その時、多くの鉱山と埋蔵量を持つ
アメリカに注目が集まりました。
当時は100箇所近くあったアメリカの鉱山は、
家内制手工業という感じの
小規模経営のところが多く
採掘が進むに従って負担が大きくなり、
経営が苦しくなって
閉山に追い込まれる鉱山も増えたそうです。
また、このターコイズブームの中で
以前は採れていた、スリーピングビューティーや
模様の少ない宝石質のターコイズの多くが、
ヨーロッパに流れてしまいました。
その代わりとして、特徴的で個性的な
スパイダーウェブのようなターコイズが
注目を浴びるようになったのです。
2.加工について
ターコイズは天然石の中でも
もっとも加工品が多い石です。
日本でもシルバージュエリーブームの時、
かなりのターコイズが流通していました。
その際、偽物や劣悪な加工品が多かったことが
ターコイズがパワーストーンやジュエリーとして
あまり人気が高まらなかった
原因かもしれませんね。
また、アメリカ産のターコイズは
多孔質で小さな穴がたくさんあるものが多く、
そのため硬度がもろく、
人工的な処理を施さないと細工ができないこと。
また耐久性にも問題が出る
といった事情もあるようです。
次にターコイズの基本的な加工方法を
紹介していきましょう。
ターコイズの人工的な加工で一番多いのが
ワックスコーティングです。
研磨して艶出しが完了したターコイズの表面に
ワックスやパラフィンを塗りつける方法です。
はっきり言って、ほとんどのターコイズに
このワックスコーティングが施されていますね。
また同じくらい多く用いられている加工方法は、
樹脂含浸処理(じゅしがんしんしょり)です。
ターコイズには多くの穴が開いているため、
その穴に樹脂を浸透させて
硬度を保つといった処理方法です。
この処理方法は
ターコイズに特別に施されているわけではなく、
多くの石の加工に使われている方法ですね。
また、樹脂含浸処理をしたターコイズに
さらに圧力を掛ける安定化処理
という加工方法もあります。
ぜひ、次の記事も見てくださいね〜
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