「デジタル化が進んでない」という記事に感じる違和感

よくある「経営者の危機感が足りない」的な論評

最近、こんな感じの記事をよく見かけるようになりました。

まあ、間違っちゃいないとは思いますが、この手の方やサービスを提供する会社に対する違和感がすっごくあります。

失礼を承知で言えば「高いところから物を見すぎ」だと感じています。

現時点でデジタル化に危機感を感じている経営者は、おそらくこの方々が思っているより多いはずです。

なぜそう言い切れるかと言うと、この方々はデジタルツールそのものを使用したことがない方がこういった話を受けて何を思っているかがわかってないからです。

デジタルツールを使用したほうが効率化になる?そんなことわかってますよ。

ところが、デジタル化に踏み切れない会社は、デジタルツールの経験値が0なんです。

CRMを例にとってもそうですが、元々顧客管理システムすら導入できなかった会社がCRMやSFAを入れてマーケティングしろって言われても、スライムがやっとのレベルなのにキングスライム倒せって言ってるようなもんですよ。

まず顧客管理機能を使用して、データベースのありがたみを感じて、ステップメールを使用して、メールマーケティングの必要性を感じて、それでもってようやくCRMかSFAか、という話です。

一足飛びになりすぎなんです。

そう考えると、このような方々はデジタルディバイドの度合いに関して認識が不足しているとしか言えません。

もし顧客管理のみのプランを付けたCRMがあればもっと売れてると思いますよ。

デジタルディバイドの下層にアプローチするのであれば、むしろ機能限定版からステップアップさせるべきです。

逆に、その層は切り捨てるならば現行の形で良いと思います。

社内にそういったことが好きそうな人間がいたとしても、社内の人間全体にに経験値を積ませないと社内での認可が下りる訳ありません。

個人的な経験から言っても、この記事は実情を知らない人だと思います。

昔社内のデジタル化に苦心した立場から、ちょっとイラっとしたんで書きました。

ちなみに、もし大分県の小規模事業者様でこの手のデジタル化に悩んでいたらご連絡ください。状況によりますが、相談に乗ることはできると思うので。




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