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夫の借金29,035,436円と私⑳

第20話  睡眠障害

5年ほど前から、深刻な不眠症に悩まされています。
若い時は枕に頭を付けたら数分後には眠りにつけていたものです。

思い返せば眠れなくなったのは、40歳過ぎあたりから、ちょうど更年期に差し掛かったあたりからです。

眠りの質は、成長ホルモンと女性ホルモンが大きく関わっており、年齢と共にこの両方が減少するため不眠症になるのだそうです。

今では、心療内科で処方してもらっている睡眠導入剤が無ければ一睡もすることができません。
ベッドに横になるとあれこれとつまらない事で頭がフル回転してしまい、目が冴えてしまうのです。

夫は年の割に寝つきが非常に良く、思春期の少年のようにベッドに入るや否やあっというまにいびきをかいて寝てしまうのです。
借金をした当の本人が高いびきで、被害者の私は一睡もできない・・
夫の寝顔を見ながら、うらめしく思ったものです。

不眠症のツボや、ハーブティーなどありとあらゆることを試しましたが、まったく効果がありません。
不眠症外来に行こうかとも思いましたが、経済状態がひっ迫しているため余分なお金は使いたくありません。

枕もあらゆるものを試しましたが、どれも今一つで中々ぴったりくるものはありません。
テレビの通販番組で枕が紹介されている時は、食い入るようにみてしまいます。
枕を購入した女性の体験談で「首に鉄の棒が入っているように、カッチカチに凝っていて・・」と言っていましたが、私もまさにそうで、首から肩が石になったかのようにガチガチなのです。
寝る前に首のストレッチをするのですが、あまり効果がありません。
若い時にはそんな事はありませんでした。

マットレスを変えたら改善するかとも思いましたが、高価なため購入するには勇気がいります。
昔母が、「吐きそうなくらい、肩が凝る」と良く言っていましたが、その気持ちがやっとわかりました。

枕の高さが良くないのか、最近いびきをかくようになってしまいました。
いびきをかかないのが、私の数少ない長所のひとつだったのに・・・
「ンゴッ・・!」という自分のいびきで目が覚めるのは何とも情けないものです。

夜中に何度も目が覚め、開き直って「もう起きていよう」と本などを読み始めると何故かうとうとと眠気が来る・・
おっ!と思ってベッドに入ると、今度は目が冴えてくる。

寝ると起きたくなり、起きると寝たくなる・・・

まったく困ったものです。

子供の頃に読んだ「ギンギラちかちゃん」という4コマ漫画で、女子高生のちかちゃんが夜眠れず、悩んだ挙句、授業中に居眠りする時の机で突っ伏したスタイルを取ったところ熟睡できた、というエピソードがあり爆笑したものです。

私は病院の待合室などで順番を待っている時に何故か鬼のような眠気が襲ってくる習性があるので、寝室を待合室風にリフォームしたら眠れるようになるかもしれません。

借金残額 令和5年3月現在 7,476,557円












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