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スマホはカメラを超えたか. Pixel 6 カメラレビュー

Oneplus8とiPhoneSE というスマホをこれまで使っていたのですが,カメラ性能に限界を感じ,GoogleのPixel6に機種変更しました.Oneplus8とiPhoneSEのリセールバリューがだいたい合計で5万強.Pixel6はGoogleストアで74800円.ちょうど19000円分のストアクレジットが戻ってくるキャンペーンをしてたので,お得だったのでは?

Oneplus8の写真写りも悪くなかったんですけど,最新のiPhoneやGalaxy,Xperiaと比べるとどうしても見劣りするものでした.そこでPixel6の発売です.1/1.31インチのセンサーに,Googleのコンピューティングフォトグラフィー技術搭載.それでいて74800円.やっすい.買うしかない.1/1.31インチって...PENTAX Q7のセンサーサイズが1/1.7インチですからね.わけがわかんないよ.

SoCがGoogle独自のTensorになっただとか,ベンチマークがどうだとかという議論は他に任せるとして,ここでは写真写りについて考えましょう.


紅葉
Google Pixel6
福岡伊都 杉能舎さん前

ポートレートモードを使用して撮った写真です.ちょっとこれがスマホで撮った写真とは考えにくいですね.よく写ってます.
しかしながら,ポートレートモードはあくまでもAI処理なので,シーンによっては不自然なボケを生み出すときもある印象です.

伊都の青
Google Pixel6
九州大学伊都キャンパスセンターゾーン

九大伊都キャンパスで撮った写真.このカメラ,驚くほどダイナミックレンジが広いんです.少し前のスマホだったら右側の紅葉や,左の建物が潰れてしまいそうですが,よく写ってます.スマホやパソコンの画面で見る分にはとってもきれいです.
ただ,結構彩度は強めに出る印象です.空の青とか,iPhoneのほうが淡いながらも自然な現像な気がしますね.これは好みの問題かもしれませんが,Pixelの色は時々不自然に思うときもあります.

選挙選挙,明るい選挙
Google Pixel6
福岡天神岩田屋前

Pixel6は広角レンズと超広角レンズの2レンズ構成です.超広角レンズの作例も一つ.衆議院選の選挙活動最終日,岩田屋の前に高市さんがいらっしゃったときの街頭演説の写真です.さすがに”SOLARIA PLAZA”の赤とかに破綻があったり,若干歪みを感じたりはしますが,これだけ写れば十分ではないでしょうか.

喧騒
Google Pixel6
大阪難波

ローカルコントラスト,明瞭度が少し強めのように思いますが,大阪難波の忙しさをよく表現してくれたと思っています.実は,この写真はクロップされた後なんですよね.もともとはこういう写真でした.

人が写り込んじゃった!

こういうこと,よくありますよね.でも大丈夫!Pixelの消しゴムマジック機能を使えば,かんたんに消せます.

消しゴムマジックの後,うーん

かんたんに消せるのは,確かに事実です.でもちょっと違和感がありますよね.私はAdobe製品ではなくAffinityという安い買い切りソフトで画像編集をやっているのですが,AffinityPhotoのほうが自然に消してくれそうです.

AffinityPhotoで通行人を消した写真

ゆうでもどっこいどっこいか.やっぱりAdobe税を納めるべきなのかもしれませんね.

お花
Google Pixel6
九州大学伊都キャンパスウエストゾーン

Pixel6のカメラには欠点もあります.このレンズ,フレアがひどいです.点光源が写り込むとちょっと見たことないようなフレアが出ます.うーん,さすがにここまで大きいとソフトでどうこうも難しそうですね.

夕凪
Google Pixel6
福岡 波多江
糸島富士
Google Pixel6
福岡伊都

それでもスナップシューターとしては最適なカメラです.日常のなかで綺麗だな,美しいと感じた景色,物体を残すためには,いいカメラを常時持ち歩かなければなりません.Pixel6が一緒なら,いつ感動させられる景色を見つけても平気です.こいつが来てから,しばらく一眼を持ち歩くのが億劫になりましたからね.

福岡タワー
Google Pixel6
福岡 姪浜 マリナタウン

私の導入した無印のPixel6には,望遠レンズはついておらず,広角レンズのデジタルズームで望遠側を賄うことになります.デジタルズームといっても,うまく画像処理が効いていて実用的な印象です.

Google Pixel6のrawをAffinityでそのまま現像

Pixel6,RAWも撮れます.でも正直,スマホのカメラというのは,各メーカーがレンズやセンサーのことを知り尽くして,それに合った現像をスマホにやらせているように思うので,こちらでraw現像をするのもナンセンスかなあとも思います.一眼のようにこちらに編集の余地を残してくれるような余裕がないように感じるんです.
PixelのRAWの絵はニコンのそれ以上にのっぺりです.故に編集がめんどくさい.あんまりやりたくないですね.

愛すべき伊都 A
九州大学伊都キャンパスセンター2号館
愛すべき伊都 B
九州大学伊都キャンパスセンター2号館

最後に,下手な写真あてクイズを.若干条件が違うのはお許しください.一方はGoogle Pixel6,他方はSONY RX1で撮ったものです.両方JPEGとって出し.さあどちらがスマホで,どちらがフルサイズセンサーの絵でしょうか.まあ,わかりやすいですよね.
やはりさすがフルサイズセンサー.RX1のほうが写真に立体感と余裕が感じられます.しかしながら,Pixel6も十分作品作りに耐えうるクオリティに思います.

次回は,RX1のレビューをやってみたいと思います.他のレビューは小学生のころから付き添ってくれたK10D,数少ないミノルタのデシタル機,α-sweet digitalのレビューをやって,一段落としたいところです.どこに需要があるんだって話ですけどね.

正解ですか?1枚目がPixel.2枚目がRX1です.

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