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夜に開く静寂は確かな音を響かせる
星の見下ろす影法師　月が見下（みくだ）す陽炎に
貴方は何を想うのでしょう
貴方はどうして願うのでしょう
夢は夢のままがいいと不安に怯えて
形づいた輪郭を手放そうとするのでしょう

ぼやけながら　確かに根付いた願い事
未来から来た確証の夢を幻と過去に流す
手の内に　今　開いた星花（ほしばな）を
見向きもせずに流るる川へ
数多の世界線に煌めく貴方の姿を
貴方自身で殺めて笑う

内側の月は涙を流して優しい勇者は星となる



人を見下ろす影法師　他人（ひと）が見下す理に
貴方は何処へ向かうのでしょう
貴方はどうして生きるのでしょう
夢は夢のままでいいと虚勢を張って
叶わない過去にしがみついているのでしょう

月が照らすのは確かに実った今なのに

滲みながら　明日に託した願い事
未来から来た現実の夢を幻想と過去に捨てる
手の内に　今　開いた星花（ほしばな）を
受け取りもせず眺めるだけで
数多の世界線に煌めく貴方の姿を
貴方自身で消し去るのは　どうして



密かに叶えた願い事　月を動かすあなたの想いの波
白銀に輝け　ツキを読め旅人たちよ
月下香の艶やかさは力を操り微笑む
榊は命を解いて祈りを受け取る



確かめながら　言葉に託したひとりごと
瞬きの間に世界を変えた現実と愛に浸る
手の内に　咲き　根付いた星花を
輝くままに受け取るだけで
数多の世界線に煌めくあなたと私を
選びながら穏やかに過ごそう

内側の月は光を放って優しい勇者よ星となれ