世界的名著のエッセンスを凝縮!今こそ読みたいケインズ『一般理論』
本日は、東洋経済新報社創立125周年記念出版「超訳 ケインズ『一般理論』」をご紹介します。
第二次世界大戦後の世界の経済政策を一変させ、そして社会における政府の役割も徹底的に変えた『一般理論』。本書のエッセンスを凝縮し、現代的な意義をわかりやすく解説します。
著者に聞きました!
超訳『一般理論』のめざすもの
まず本書は、「超訳」と銘打ってはいるのだけれど、実は通常の「デタラメな書き換え」という意味での超訳にはなっていない。かなりケインズの元の文を残している。
というのも……ケインズをわかりやすくする、というのも狙いだけれど、一方でケインズがなぜわかりにくいかも理解してもらいたいからだ。彼のいささかスノッブで嫌みで反語まみれな書きぶりを見てもらいたい。
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『一般理論』が書かれた時代背景は?
それまでの経済学は基本的に、市場が何でも解決する、と述べていた。何かが余っても値段が下がって自然に解決する、失業はすぐなくなる、と考えた。だが本書は失業というものが一時的な過渡期のあだ花などではなく、定常的に存在し得ることを説明した。
『一般理論』に対する評価が時代と共に180度変わるのはなぜ?
本書が基本的には正しく、おかげで経済学が現実的な有効性を取り戻し、世界は救われたと考える人もいる。一方、本書によって、第二次世界大戦後の「大きな政府」が正当化されたと考える人にとって、ケインズと本書こそが諸悪の根源となる。
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