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【本紹介】「ザ・ゴール」 メーカー・製造業の方必読の名著

こんにちは。ベーコンです。


この記事では、メーカー、製造業の方必読のザ・ゴールという本の紹介をします。


この本は、工場の収益向上のためにやるべきことが書かれています。

何十年と読み継がれている名著ですので、もはや製造業の人であれば必読の本といっても過言ではありません。

メーカーや製造業の方はもちろん、それ以外の仕事をされている方でも応用できるテクニックが詰まった本となっていますので、ぜひ一度手に取ってみることをオススメします。

また、メーカーへの就職、転職を考えている方にとっても勉強になりますので、事前に何か勉強しておきたい、といった方にもオススメです。

ザ・ゴールの概要

まず、本の内容を軽く紹介します。

この本はエリヤフ・ゴールドラットさんという物理学者の方が書いた著書で、ストーリー仕立てのビジネス小説です。

ザ・ゴールは1984年に出版された本なのですが、2001年まで日本語訳が許可されなかったという、いわくつきの本となっています。

なぜ日本語訳が許可されていなかったかというと、出版当時は日本の製造業の競争力が非常に高く、これ以上日本の競争力を上げるのはまずいと判断したからだそうです。

とはいえ、海外で本を買って、英語ができる人が翻訳すれば内容を理解できちゃうような気がするのですが実際はどうだったのでしょうかね。。。

物語の中にも日本というワードが出てくるのですが、強敵のような扱いをしていることから当時の競争力の高さがうかがえます。

あらすじ

物語は主人公のアレックスが所長を務める工場が舞台となっています。

アレックスの工場は、いつも納期が遅れており、思うように生産ができていません。

本部からのプレッシャーも強く、このままだと3ヵ月後に工場を閉鎖することになる、と告げられてしまいます。

思い悩むアレックスですが、偶然大学時代の恩師であるジョナに出会い、そこからジョナの助言に従いながら工場の収益向上をしていくというストーリーです。

また、工場のことだけでなく、アレックスの妻ジュリーとのやりとりも面白く、楽しく読み進めることができます。

ザ・ゴールで学ぶべき点

私が思う、ザ・ゴールで最も大事なポイントは、制約条件という概念を理解することです。

制約条件とは、工場内でいうボトルネック(生産速度が最も遅い工程)のことです。

ボトルネックのスピードが工場全体のスピードになるため、ボトルネックを見つけ、対策をするということがこの本には書いてあります。

また、ボトルネックに対する考え方やアプローチについても具体的に解説されています。

これは工場で使えるのはもちろん、製造系以外の仕事にも活用できることではないかと思います。

例えばお客さんのレスポンス待ちや発注の決済承認待ち等、仕事をする上で、何らかの制約条件があるはずです。

そこに対して対策を打つことで、円滑に仕事が回せる可能性もあるのではないでしょうか。

ちなみに作中では、アレックスが息子のボーイスカウトを率いる中でボトルネックに気づく描写があるのですが、これがとても分かりやすかったです。

上記以外にも、制約条件に対する考え方、テクニックが書かれていますので、気になった方はぜひ本を読んでみて下さい。

まとめ

以上、ザ・ゴールの紹介でした。

本屋で手に取ると分かるのですが、この本はそこそこボリュームがあり、普段読書をしない人にとっては少しハードルが高いかもしれません。

そんな方にはザ・ゴールのエッセンスを漫画にしたコミック版もありますので、まずはコミック版からチャレンジしてみるのもよいかと思います。



最後までご覧いただきありがとうございました。


ではまた!


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