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ある剣士の話。

脳裏に焼き付く、あの瞬間。



蹲踞

先日noteでも話題に挙げましたが、昨年より僕は豊明青年会議所に所属しています。

ここは40歳までしか入ることができないので、必然的に同世代の方々との出会いがあります。

たくさん、色んな方がいて本当に勉強になります。

副理事長を務める同い年の方と、相談や近況を話す機会をいただき、そんなに堅い内容ではないのでフラッとファミリーレストランで落ち合いました。

本来なら青年会議所は結構な頻度でミーティングや顔合わせがあるのですが、僕が入会した時、新型コロナの影響でほとんどのメンバーの方とお会いする機会すらありませんでした。

今は徐々に増えてきました。

こうして会って話すのも、何か特別というか、貴重だなと思います。

副理事長との話の中で、やはり僕がスポーツの人間なのでそうした話題にも触れることに。

副理事長のスポーツ遍歴を伺ってみると、20年以上、剣道をされていたそうです。

現在は?

スッパリとされていません。

地域での指導もされていないそうです。

瞬く間

就業に伴って剣道を辞めてしまった?
もしくは怪我か持病か何かかな?

そう思っていましたが、

なんでやめてしまったのという問いに彼から、もっと辛い(僕的には)理由が返ってきました。

誤判定。


大学生の時の大会。

団体戦で先鋒、次鋒と負けが続き、後がなくなった彼の大学。

歩み寄り、蹲踞し、主審のはじめで動き出す。

ここぞと集中力が高まり、小手を打った瞬間に自身のアドレナリンが放出し、勝負は決まったと内心が大きく震えている。

相手も、これは取られてしまったなとうなだれていたそうです。

副審2人は別々の旗を上げ(たしかこんなお話だった)残るは主審の判断。

かなり悩んでいたのか、間が空いてから相手方の旗がゆっくりと上がる。

誤った判定と先に言ってしまいましたが、判定としてはハッキリとしたものが出ました。

しかし、状況を鑑みても、周囲や相手を見ても、明らかに判定に疑問が残る状況だったそうです。

今でこそ、ほとんどの競技は(高校や全国大会くらいからかな)判定がし辛い場面等で、VARが活用されて、より正確に判定がなされています。

武道など一瞬で勝負が決まるような競技については、昔から死角が生まれないように審判員も数を増やしていました。

しかしながら、彼の身に起こってしまった。

人間が行う判定なので、機械のようにハッキリと白黒つくのではなく、感情や横槍、余計な因子が判定を誤った方へ向かわせてしまう事が多々あります。

あまり大きな声で言えませんが、スポーツに於いても、学閥は存在し得ます。

審判員はまさかここが、あそこに勝たないだろうと言う先入観もあったでしょう。

公平な判断とは?


その時その時、瞬く間に決まる事ですが、それが良い意味でも悪い意味でも一生消えないものになり得ます。

その重さの自覚を今一度持って、スポーツ審判員の方はフィールドに立っていただきたいと思います🫢僕もだな。

前に進むため

その後、彼は剣を置きました。

大会後は、モヤモヤしたまま、燃え切らないまま剣道を続けていても仕方ないとやめました。

でもきっと・・・

そう、剣道を一生懸命やったことで学んだことはたくさんあって、今豊明市の地域活性や街づくりに尽力されています。

もちろん社業もしっかりと先代から継がれていて、立派な社長さんです。

一生懸命を小さいうちからやれる環境下にいた方は、諦めずに日々自己研鑽をしたり、自己分析をしてより良くなろうとする事を学びます。

そうして育った方は、多角的な考えができ、挑戦する気持ちも忘れません。そうなると、色んなスキルや人脈も自ずとついてきます。

まさに副理事長はそんな方です。

先述の通り同い年なんですが、いつもスゴいなぁと会う度に感心しています。

スポーツにおいて、スポーツのことだけを学び・考えるのではもったいないです。

スポーツ環境の中で、その競技性を上げながら、自分自身の人間的なレベルも上げられる要素が多分にある。

僕は年齢を重ねてそれに気付けて、スポーツの魅力のひとつだと思っています。

だから、みんなにスポーツをすすめます!!

学校で教えてくれるものより、深いものがあるはず。学校を否定してる訳ではないすよ!😅

僕もスキーを一生懸命やっている身です。たくさんのことを学んで、たくさんの人と出会ってきました。

まだまだ広がりそうです!


でもいつかは、遠かれ近かれ「選手」というものを脱ぎ捨てて、次のステージに行くべきだと思っています。

スキー始めたての頃は、うまくいかないことだらけでもう辞めたろかな〜って、ずーっと言ってました(笑)

やって、、、しんどいことばっかりやもん😂

そうこうしてたら、今年の冬が来ると、意を決して始めたスキーも15年目。

人生で1番長く続けているスポーツです。

もう15年?
まだ15年?

人生の半分もやってないぞ!!


スポーツに、できること。
S.A.C.ちびっ子教室
吉谷 康志

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