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家庭教師は何を教えるのか?

 20日に始まった日テレの水曜ドラマ「家庭教師のトラコ」。「女王の教室」の遊川和彦脚本によるドラマである。主人公の根津寅子を演じるのは、橋本愛。「同期のサクラ」(2019・水曜ドラマ)では故郷に橋を架ける夢を持つ北野桜(高畑充希)を心配する同期社員、「35歳の少女」(2020・土曜ドラマ)では35歳でありながら10歳のまま生きる主人公、時岡望美(柴咲コウ)の妹役をそれぞれ演じた。私なりの推測だが、この二つを演じたことにより、主役に抜擢されたのだろう。
 トラコは、家庭教師でありながら一切勉強は教えない。教えるのはお金の使い方というシンプルなものだ。
 そんなトラコに家庭教師を依頼したのが、一人娘の合格を目指す中村真希(美村里江)、富裕層の後妻である上原里美(鈴木保奈美)、そして定食屋を営むシングルマザーの下山智代(板谷由夏)の3人。トラコはそれぞれの事情に合わせた服装で子供たちに近づくのである。
 初回は、正しいお金の使い方を学ばせようと幼稚園児を大人の社交場へと連れていく。その行為には賛否両論が分かれた。
 トラコは秘書の福田福多(中村蒼)に親子のやり取りを任せて無愛想を貫く。家族環境はこれから明らかになるが、どんな過去があるのだろうか? 親子を幸せに導く家庭教師の過程と共に見守っていこう。

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