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三浦春馬と沖雅也

 7月18日、俳優の三浦春馬さんが30歳の若さで亡くなった。彼の死は沖雅也さんの時の衝撃と重なった。
 37年前の昭和58年6月、沖さんは新宿プラザホテルの屋上から飛び降りたが、残った遺書が衝撃的だった。
「親父、涅槃で待ってる」
 当時私は小学6年生だったが、子供心に遺書の中身に驚かされた記憶がある。当時の沖さんも三浦さん同様、人気作に多く出演した。「必殺仕置人」や「必殺仕事屋稼業」の陰を帯びた役柄から「太陽にほえろ!」の刑事役、「俺たちは天使だ!」の明るい役までそつなくこなしてくれた。
 もちろん、三浦さんも「ごくせん」や「恋空」の不良役、「ブラッティマンディ」や「サムライハイスクール」の現在の青年役、そして月9に平成世代として初主演(戸田恵梨香とWで)となる「大切なことはすべて君が教えてくれた」での教師役と様々な役をこなした。
 沖さんも三浦さんも役にストイックに打ち込んだのだろう。しかし、心の中では葛藤を抱え込んでいたに違いない。
 今になって思うが、一人で抱え込まずに周りに相談して欲しかった。30代になって年齢を重ねるのが怖かったと思う。私もそうならないように心の葛藤を抱え込まずにまずは誰かに相談してみようと考えている。

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