諸刃の剣(「同期のサクラ」に思うこと)

今月で秋スタートのドラマが終盤を迎える。

その中でも日テレの水曜ドラマ「同期のサクラ」は、社会人である私たちに投げかける問題は根深いものがある。

主人公は新潟の美咲島(ロケ地は粟島)で生まれ育った北野サクラ(高畑充希)。両親を早く亡くし、祖父の元で育てられた。母親は病気で亡くなったのだが、島から本土の病院に渡ることなく亡くなっている。島に橋がかからなかったから母親は亡くなったと考えるサクラは花村建設に入社し、土木課の仕事を考えた。

しかし、忖度を一切許さないサクラの性格は会社にとっては厄介者でしか映らない、それでも同じ年に入社した4人の仲間の危機を救っていった。しかし、官僚の父を持つ同僚を救うため、父親に意見したのが災いし、子会社への出向を命じられてしまう。

それでも、橋をかけ、祖父と渡るのを夢に見ていたサクラ。ところが、あろうことか自ら橋がかからないと説明会で口にしてしまう。さらに、最愛の祖父の死が彼女の精神を追い詰めていった。

その後は病に倒れるも、奇跡的に回復していくサクラ。そこで、私たちが考えなくてはいけないのは夢は叶うということがいかに難しいかを示すものであるからだ。

遊川和彦氏はその点を上手く描いている。

「わたしには夢があります」

頑なな態度を崩さなかったサクラが本当にやりたかったことは何だろうか? そして、自らの道をどう切り開くのか? その答えはきっとあるはずである。

#コラム #同期のサクラ

#水曜ドラマ #日テレ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?