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尿酸は悪者じゃないんだよ

栄養学と生化学が大好きな豊田浩史です。
普段はパーソナルトレーナーやサプリメント開発に携わっています。

多くの人は尿酸=痛風というイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、尿酸は強力な抗酸化物質でもあるのです。

スーパーオキサイドや過酸化水素はSODやグルタチオンなどの生体抗酸化酵素によって消去できます。

しかし、ヒドロキシラジカルや一重項酸素を消去できる生体抗酸化酵素は存在しません。

尿酸は血液や細胞内に存在して、水溶性の活性酸素を除去してくれます。
特にヒドロキシラジカルを除去してくれるのは嬉しい限りです。

加えて、尿酸は二価鉄イオンと結合して活性を失わせ、フェントン反応を防いでくれます。

また、尿酸はビタミンCの酸化を抑え、ビタミンCは尿酸ラジカルを尿酸に戻してくれる相補的な関係もあります。

人間はビタミンCを生成する酵素を失った代わりに尿酸を生成できるようになったという説もあります。

脂溶性で同じような性質を持つものにビリルビンがありますが、メインの作用となるのはビタミンAやリノール酸の安定化&吸収向上であり、活性酸素除去としての機能は二次的なものと言えます。

尿酸値が低いと安心する人もいますが、長期的に見たら低すぎるのは決して良くはないことが分かるでしょう。

僕に学ばせてください。