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替えが効かないもの

前回は生き物の奥行きについてお話しました。
今回は替えが効かないものについて。

この世界には同じものは1つとしてありません。
同じ品番の製品が並んでいたとしても「何となくこれがいい」と選ぶ時があると思います。みんな同じように見えてもその違いを感じているんですよね。

組織やチームにとって

さて、私という存在についてです。
誰もが1度は自分の必要性について考えた事があるのではないでしょうか。

職場、チーム、家族、パートナー。どこまで自分という存在に替えが効くでしょうか。考えただけで内臓がキューっと掴まれる感覚にもなりますが、究極全てに替えが効くと思います。

たった1つだけ替えが効かないもの、それはやっぱり自分であるという事です。

自分じゃない世界

以前、自分とは別の体感覚を体験した事があります。
その時「いつもならこういう動作をしたら、このスピード・タイミングで、この位の量の感覚を得れるはず。それがない。」という感覚を知りました。
そして、自分ではない感覚にとても悲しくなりました。予想外の感情でした。

何者かになりたい

いつもどこかで、自分よりも優れていると思う誰かや、今ではない自分に憧れ、何かを求めていました。それが得られない事や、理想に叶わないことに歯痒い思いもしましたが、それは自分が自分であるという絶対的な安心が前提の上に成り立っていたものだと知りました。

自分が自分であるということは、生まれた時から、1秒も欠かす事なく育まれてきた私と身体にとっては当たり前すぎるもの。
そこまで染み付いているものって、本当にその存在に気づけないんだな〜と感じました。

感じる=生きる=私

私がこの身体と“感じること“は、他の誰が代役を務めることもできません。私とこの身体だから、見えて、聞こえて、感じられる事があります。

それがいつどんな形で何に影響して、誰の役に立つかなんてわからないけど、自分が感じたことに蓋をする、嘘をつく、繕う、他の何かに合わせるということは、自分じゃなくてもできる事です。

何をしてても自分で居られる条件は、自分に嘘をつかない、誤魔化さない、繕わない、そのままの自分を見る事。自分と正面から丁寧にコミュニケーションを重ねることだと思います。

偉い?凄い?優れている?

どんなに高位の立場とされても、誰かより誰かが偉かったり、優秀なんてありません。自分が感じた感情より優れた感情もないし、自分が起こした行動より優れた行動もないです。ジャンル分けされることも、何かと比べることもできません。

自分が感じたものから何かが育まれ、発展したもの。これは自分にとっての真実であって、他の何とも比較できない宝物です。

感じたままに受け取れること。自分が自分であること。
この世界に貢献できる形があるとしたら、みんながそのままでいられる事ではないでしょうか。

次は相互循環って面白いなぁ。。。について

豊田玲子(遊びたい、身体大好き)
理学療法士 パーソナルトレーナー
2012 IFBB World Chanpionship Body Fitness 日本代表

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