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サブスク・映画館で最近観てよかった作品たち【映画のアウトプット】

はじめまして、こんにちは。
始めに、私は「アウトプット」がとても苦手です。
詳しくはまた別の機会があれば、とは思いますが、アウトプットする場として、noteを価値的に活用できればと思っています。

”ここ最近”鑑賞して、観てよかったと思った映画を「アウトプット」したいなと思います。

私が映画を観る手段は、契約しているサブスク「Netflix」「Amazon prime video」「Disney+」なので、基本的にはこのサービスで視聴できる作品、または、映画館で鑑賞した作品になります。(2022年6月29日現在)



キング

2019年/監督:デヴィッド・ミショッド/Netflixオリジナル
Netflixにて配信中

ストーリー
ハル王子はイングランドの王位継承者であるにも拘わらず、自由気ままな生活を送っていた。そんなある日、父親であるヘンリー4世が急死してしまい、ハルがヘンリー5世として即位することになった。当時のイングランドは国内外に深刻な対立を抱えており、宮廷内の権力闘争も複雑怪奇な状態に陥っていた。若きヘンリー5世はそれらに対処していく中で、立派な王へと成長していくのだった。

今をときめくティモシー・シャラメ主演のNetflixオリジナル映画。
彼が出演する映画って彼目当てだけでも観る価値あるくらい、素晴らしい俳優さんだと思います。
あまり詳しくはないのですが、シェイクスピアの戯曲を原作としている作品。
自由奔放に生きていたハル王子が、自分の意志とは反して王に即位。
見るからにヒョロヒョロだし、こんな王がどうのように成長していくのか、約2時間10分の映画の中でしっかり描かれています。
しかし、この王位、また、国をかけての戦いがいかなる価値があるものなのか、最終シーンで考えさせられます。最終、ハルはどのような王となるのか、最後までお見逃しなく。
軍対軍の戦いのシーンがある映画って数えきれないほどあると思いますが、この作品の戦闘シーン、「そうだよね!やっぱりそうなるよね!」っていう、個人的な一種の今まで引っかかってた疑問を晴らしてくれました。派手ではないですが、リアルな戦闘シーンも見所の一つだと思います。


AKIRA

1988年/監督:大友克洋/東宝
Netflixにて配信中

ストーリー
第3次世界大戦勃発後の「ネオ東京」では、軍の指揮下で超能力の研究が進められていた。そんな中、不良グループがオートバイで高速道を疾走していたところ、突然現れた奇妙な小男を避けきれずにメンバーの1人が転倒。そこに現れた軍部のヘリコプターが小男と彼を連れ去る。残されたメンバーは、彼を探すうちに、最高機密「アキラ」を取り巻く軍やゲリラの戦いに巻き込まれていく。

言わずと知れた日本が世界に誇る漫画「AKIRA」のアニメ映画版。
原作漫画が連載中での制作だったこともあり、原作とは設定が異なる部分は多々あります。
しかし完成度は高い評価で、世界中で公開されました。
現在、今や売れっ子監督タイカ・ワイティティによるハリウッド実写映画の企画も進んでいる噂もあるが…どうなるんでしょうか。かなり気になるところです。
近年のアニメ作品に比べるとド派手な演出はありませんが、アニメーションのデティールに古臭さは一切感じません。
登場人物一人一人が非常に個性が強い。漫画版だともっと重要人物だったはずなのに…というキャラクターもいましたが、一本の映画としてうまくまとめ上げられています。
また「ネオ東京」というスチームパンク的な街の描写。個人的に大好きです。
「アキラ」と呼ばれる最高機密の正体とは、そして、少年たちの運命はどうなるのか。めっちゃ面白いです。
「AKIRA」を知らない若い世代の方は多くいらっしゃると思います。今後もずっと語り継がれるアニメ作品だと思っているので、是非一度は観てほしい一本です。
ちなみに、似たような設定等、影響を与えた映画は多く存在すると思いますが、その中でも、デイン・デハーンの出世作、2012年「クロニクル」は超面白いです。大好き。


プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵

2020年/監督:フランシス・アナン/シグネチャー・エンターテインメント
Netflixにて配信中

ストーリー
南アフリカ人のティム・ジェンキンは、白人でありながら反アパルトヘイト組織「アフリカ民族会議」の隠密作戦をおこなった罪のより、同胞のスティーブン・リーとともにプレトリア刑務所に投獄される。ティム、スティーブンたちは、自由と平等を手にするため、最高警備を誇る刑務所からの脱獄を決意する。さまざまな脱獄方法を模索した結果、ティムたちが最後に選んだ手段は木片を集めた鍵を使った脱獄だった。鍵を作っては解錠を繰り返し、徐々に出口までの鍵が完成していった。投獄から18カ月、彼らは木鍵による鉄製扉の突破を試みる。

ハリー・ポッターで御馴染み、ダニエル・ラドクリフ主演。今や、彼の出演する映画は一癖も二癖もある作品が多い印象で、いつも「今度は何させられてるの!?」と言いたくなるほど、役者としての幅を広げています。
ただ、この作品は、ストーリーそのままです。刑務所から脱獄するために奔走する。今の時代ではありえないですが、出口までのいくつもの扉の鍵を自ら木片でひたすら作るに作る。
何がよかったかというと、もうそのハラハラ感です。最終クライマックスは特に。
見るからに弱弱しい木製の鍵を、厚い金属の扉に差し込み、今にも折れてしまいそうになりながら鍵穴を回す。見回る看守。当然計画通りにいかない。どうする、どうなる…
ハラハラが止まらないんです。ドキがムネムネなんです。
史実に基づく話なので、本当に心苦しい部分もありますが、ひとつの映画としての満足度は非常に高い一本だと思っています。
ちなみに、史実に基づくハラハラドキドキ映画の私の一押しは、2012年「アルゴ」です。アカデミー賞作品賞受賞作品です。


我々の父親

2022年/ルーシー・ジョーダン/Netflixオリジナル
Netflixにて配信中

ストーリー
精子提供により一人っ子として生まれ、ずっと兄弟や姉妹が欲しいと思いながら育ったジャコバ・バラード。ある時、彼女はDNA検査キットの結果から自分に異母兄弟がいることを知ります。しかし、その数は1人どころか7人と、不妊治療の掟を打ち砕く驚きの数字でした。お互いの存在を知った異母兄弟たちは、自分たちの奇妙な家系図をたどるうちに、おぞましい真実を知ることに。それは、自分たちの親の不妊治療を行った医者が、同意はおろか、事実を知らせることもなく自らの精子で受精を行っていたというものでした。しかし、それはあるまじき不正の闇の序の口にすぎず、バラードと兄弟姉妹たちが正義を求めて深掘りしていくうちに、想像だにしない身の毛もよだつ背任行為の実態が明らかになる。

信じられないことにドキュメンタリーです。信じたくないドキュメンタリーです。
何十人の知らない異母兄弟。お隣さんが異母兄弟かもしれない、恋人が異母兄弟かもしれない。そんな恐怖がありますか。
医師に治療を受けた母たち本人、またその医師を父に持つ息子・娘たち本人が出演し、事実を訴え、本人たちによる再現VTRも流れます。
録音された医師との電話の会話も流れます。「これが暴かれたら私の家族が崩壊する」と嘆く医師。ただ前例のない被害に、裁ける法がない。
久々に心からの憤りを覚えるドキュメンタリーです。
人によってはこの事実を深堀してくことが受け付けられず、途中で見るに堪えない場合もあるかもしれませんが、「見ていられない」というような映像はありません。
こういった事実が起きたことを学び、自らの物事の考え方の糧にしていこうと前向きに捉えることで、この映画の存在価値が生まれるのではないかと思い、紹介しました。


テリファー

2018年/監督:ダミアン・レオーネ/ドレッド・セントラル
Amazon prime videoにて配信中

ストーリー
ハロウィン・パーティの帰り、タラとドーンはダイナーでピエロメイクの男と出会う。すぐにタラたちは店を出るが、停めておいた車がパンクしていた。タラは妹に電話し迎えに来てもらうことにしたが、その裏でピエロ男はダイナーの店員を殺害していた。

ピエロが人を襲っていく映画ってたくさんありますよね。有名どころだと「IT」でしょうか。皆さんが想像する人を襲うピエロ、どんな風に襲ってくるでしょうか。
このピエロは、きっと皆さんが想像した10倍くらいはエグい襲い方をしてきます。
ピエロの造形は、白と黒の地味ピエロなのですが、フォルムが不気味。手足が長くてガリガリ気味。唇も口の中も真っ黒。
ピエロってきっと人を楽しませてくれるシンボルだと思うのですが、このピエロは自分が楽しんでます。明らかに殺戮を楽しんでいます。
一番象徴的な殺戮シーンがあるんですが、よくもまあそんな方法を思いついたな、と感心さえしてしまいました。
血の描写や特殊メイク、一級品です。
スプラッター映画好きの方からすると、どういう評価なのか気になりますが、久々に何も為にもならない(良い意味で)映画と出会えました。


Swallow スワロウ

2019年/監督:カーロ・ミラベラ=デイビス/クロックワークス
Amazon prime videoにて配信中

ストーリー
ニューヨーク郊外の邸宅で、誰もがうらやむような暮らしを手に入れたハンター。しかし、まともに話を聞いてくれない夫や、彼女を蔑ろにする義父母の存在など、彼女を取り巻く日常は孤独で息苦しいものだった。そんな中、ハンターの妊娠が発覚し、夫と義父母は待望の第一子に歓喜の声をあげるが、ハンターの孤独はこれまで以上に深くなっていった。ある日、ふとしたことからガラス玉を飲み込みたいという衝動にかられたハンターは、ガラス玉を口に入れて飲み込んでしまう。そこでハンターが痛みとともに感じたのは、得も言われぬ充足感と快楽だった。異物を飲み込むことに多幸感を抱くようになったハンターは、さらなる危険なものを飲み込みたい欲望にかられていく。

主演のヘイリー・ベネット、本当に素晴らしい演技です。異食症によって満たされる演技なんて、どうやったらできるんでしょうか。
Swallow(スワロウ)とは、動詞で「飲み込む」という意味です。映画のテーマそのもののタイトルではあるのですが、孤独な日常に飲み込まれる、充足感を得るために異物を飲み込む、作品の中で多くの意味を持つタイトルだったと思います。
共感はしにくいテーマではありますし、ストーリーだけ見るとみるに堪えないシーンが続くようなイメージをするかもしれません。
しかし全く違います。暗いシーンは少なく、明るいシーンで物語は進み、見事な演技と、素晴らしい演出で、どこか爽やかさも感じられるような作品となっています。
最終的に彼女が導き出した生き方は、何かに飲み込まれる人生なのか、はたまた…
最後まで見届ける価値がある映画です。


最後の決闘裁判

2021年/監督:リドリー・スコット/20世紀スタジオ
Disney+にて配信中

ストーリー
1386年、ノルマンディーの騎士ジャン・ド・カルージュの妻マルグリットは、従騎士で夫の親友でもあるジャック・ル・グリに強姦されたと訴える。カルージュはル・グリを重罪犯として処刑することを望むが、ル・グリは無罪を主張し、さらに領主のピエール伯もル・グリに肩入れしたため、彼を裁判で追い込むことは不可能だった。そこでカルージュは国王シャルル6世に決闘での決着を直訴し、カルージュとル・グリは決闘裁判に臨む。

超豪華な茶番劇。といったら怒られてしまうかもしれません。しかし、こんなにも滑稽な決闘があるでしょうか。
法で裁けない事情から、決闘で真実を決める。勝った方が真実となる。
その争いは、強姦をしたのか、してないのか。
びっくりしました。その決闘が、一種のエンタメとしてショーとなっているように見えます。
誰の為の決闘で、何のための決闘で、裁判とは一体なんだったのか。
念のためですが、コメディ要素は一切ないです。むしろずっとシリアスだし重い。
一つの事件を3人の登場人物それぞれの主観で描かれます。それも自分の都合の良いように。
それが滑稽な決闘裁判で結論が決まる。
マット・デイモンとベン・アフレックの共同脚本に加え、監督はリドリー・スコット。
どんな映画なんだ、どんなおもしろ映画なんだ、と思って観たら約2時間半最後まで観れないかもしれません。
ただ、最後まで観た時、結局誰かが救われたのかどうか、しばらく重い余韻に浸り、考えさせられる映画体験ができます。


トップガン マーヴェリック

2022年/監督:ジョセフ・コシンスキー/パラマウント・ピクチャーズ
劇場公開中

ストーリー
トム・クルーズを一躍スターダムに押し上げた1986年公開の世界的ヒット作「トップガン」の続編。アメリカ海軍のエリートパイロット養成学校トップガンに、伝説のパイロット、マーヴェリックが教官として帰ってきた。空の厳しさと美しさを誰よりも知る彼は、守ることの難しさと戦うことの厳しさを教えるが、訓練生たちはそんな彼の型破りな指導に戸惑い反発する。その中には、かつてマーヴェリックとの訓練飛行中に命を落とした相棒グースの息子ルースターの姿もあった。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。

2010年に「トップガン」の続編製作の企画が始動して、12年。コロナの影響も受けて公開延期もあり、長い年月を経てやっと待望の公開。
現在世界的にもとてつもない勢いで興行成績を伸ばしている本作品。
昨今、劇場公開終了後、「もう配信!?」と言ってしまうほどのスピード感でネット配信が決まることも多く、私は映画館で鑑賞する作品を選ぶようになってしまっているのが正直なところ。
「これは映画館じゃなくてもいいか」と思う映画も正直あるのですが、この作品は映画館で観てください。なんとか時間を調整して映画館に足を運ぶことをお勧めします。
いい意味でも悪い意味でも、観ていない方は前作「トップガン」を観ておくこともお勧めします。
ストーリー上の楽しみ方はもちろんですが、「迫力度、何倍マシマシするの!?」と驚くと思います。
ここ最近では一、二を争う映画体験が待っています。
あまり多くを語りたくないので、映画館に行っていただきたいです。


長々と大変失礼いたしました。
次に観る映画の参考になれば幸いです。
折を見て、また「アウトプット」していければな、と思っています。
ありがとうございました。

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