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〈音楽ガチ分析〉ラヴェル「道化師の朝の歌」

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今回は、モーリス・ラヴェル(Maurice Ravel)の「道化師の朝の歌」を分析します。
彼はフランス印象派に数えられる作曲家で、非和声音を拡張することで大変豊かな響きを生み出しました。
今回分析する「道化師の朝の歌(Alborada del gracioso)」は、ピアノ曲集「鏡(Miroirs)」の第4曲です。
スペイン風の舞曲を意識した曲で、自身の手でオケ編曲もされています。

たいへん衝撃的な不協和音から始まるこの曲ですが、ラヴェルの「解決しない装飾音」という技法がふんだんに用いられています。
曲全体を貫くフリギア旋法の強い旋法性に、「解決しない装飾音」やずれ和音によるモダンな音響が加わり、非常に掴みどころなく茫洋とした美しさがあります。
ところが、楽曲の構成には古典音楽を踏襲した部分が見られ、ラヴェルが伝統的な作風と言われるゆえんも分かります。

余談ですが、今までで最も分析に骨が折れました。
そのぶん分析の情報量もピカイチです。
かなり深い分析になっていますので、値段は高めに設定させていただきました。

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