第15回「現役学生限定“夏休みで差をつけろ!”教養強化合宿」参加者募集

【注意】7月23日24時に参加募集を締め切りました!
 募集の締切についてtwitterでしか注意を促していなかったのはこちらのミスであった。まあ、7月24日に合否の通知をすると本文中にあるのだから、少なくとも前日までには応募しとかないと選考対象からは漏れることぐらい判断できそうではあるが……。
 ただし、万が一“合格者”から参加辞退が相次いだ場合、“追加合格”を出すという可能性もまったくないではないから、ダメ元で応募してみてもよかろう。
 案の定、参加希望者が殺到(?)し、すでに受け入れ可能人数をオーバー気味である。いっそ8月7日(土)〜16日(月)の第15回合宿に続けて、同21日(土)〜30日(月)の日程で“第15.5回合宿”を開催することにした。
 下記の告知はそう決める以前のもので、全面的に書き直すのも面倒なので、追記事項は随時挿入する。
                2021.6.21

 第15回「現役学生限定“夏休みで差をつけろ!”教養強化合宿」を8月7日(土)〜16日(月)の日程で開催する。7日の夜に福岡に集合して16日の朝に解散なので、実質8日間である。

 同様に8月21日(土)〜30日(月)の実質8日間の日程で“第15.5回合宿”を開催する。

 参加希望者を募集する……のだが、実はかなり前から大変困っていることがある。
 すでに150名は超えた出身者たちが各界で活躍?しているためか、私の声望がいよいよ高まっているためか、理由はよく分からないが、ツイッター等で募集をかけると応募が殺到してしまうのである。3年ぐらい前からそうなってきたような気がする。
 しかし合宿会場となる福岡市某所のファシスト党総本部は、まあそれなりの部屋数のある一軒家とはいえ、寝泊まりできるのは15人ぐらいが限界である。感覚的には12〜13人というのが適性規模ではないかと思っている。
 これまでのところ、志願してきた諸君は基本的に全員受け入れるようにしてきた。結果、18人の参加となった回もある。はっきり云って、無理であった。
 どうも受け入れ人数過多な傾向が出てきて以降、それなりの対策として、募集開始の告知を本番約1ヶ月前ぐらいとし、それもとりあえずツイッターでは1回だけやって、しばらく様子を見るということにした。なかなか応募がなければ、すぐに2回目、3回目のツイートをやるつもりでいるのだが、たいていの場合、たった1回のツイートですぐに何人かが反応してくる。本番2週間ぐらい前の時点でもう10人に近づいている場合が多く、もうそのまま放っておいてもよさそうだが、しかし毎回ドタキャンする奴も必ずいるという経験則から不安にもなり、ついそのあたりで2回目のツイートをやってしまう。すると案の定、あっというまに15人ギリギリまで増えてしまい、「もうこれ以上増えないでくれ!」と念じつつ、ツイッター上では私は本番開始まで一切、合宿のことには触れないようにするのである。
 幸せな悩みではあるのだが、一方で深刻な悩みなのだ。ツイッターで1、2回しか告知しないということは、日常的に私の言動をチェックしている人にしか情報が行き渡りにくいということでもある。そういう、もうすでにかなりイッちゃってるんであろう人ばかりでなく、昨日今日初めて私の存在を知ったようなウブな若人も1人か2人、本当は参加してほしいのである。
 で、私はついに決意した。
 そもそも日本の大学など東大を筆頭に総Fラン大化している中、我が「教養強化合宿」は創設当初から群を抜いて唯一無比の日本の最高学府だったのである。これまでは来る者拒まずで“誰でも入れる最高学府”だったが、いっそ本当に、超難関の“狭き門”にしてしまえ、と。
 今回の第15回合宿から、ガンガン告知をかけた上で、志願してきた中から最大15人をこっちが一方的に選抜することにする。

 第15.5回合宿もやることにしたので、30人を選抜することになる。

 とはいえ、合宿の主旨からして現時点での教養の有無は考慮に入れないので、試験をするわけにもいかない。どうやって選べばいいのか手探りでしばらく回を重ねるしかないような気がする。手探りなんで、有為の人を落としてしまうこともあろうが、運が悪かったと思って諦めてほしい(というか、どうしても“合格”したい人は、トークイベントなどで私に直接声をかけて自己アピールしてくれればいい。その結果はともかく……)。
 最低限の判断材料として、参加希望のメールには「氏名、性別、大学名・学部学科専攻・学年」を必ず明記のこと。なお、性別を問うのは私がポリティカリーにコレクトだから(ジェンダー・バランスとやらに配慮している)でもインコレクトだから(単に無神経に問うている)でもなく、女子部屋の収容人数に限界があるからである。また、学部学科・専攻などで、例えば理系だと不利だとか哲学や社会科学系だと有利だとかいうようなことはなく、別に個々の参加者が何を専攻していようが構わないのだが、なるべく多彩にしたいという程度である。
 吉と出るか仇となるかは分からんが、多少の自己アピールなどあると助かる。思想傾向的には、右でも左でもノンポリでもかまわないし(これも私としては、いろいろ入り混じってたほうがいい)、活動家志向でも表現者志向でも研究者志向でも堅実志向でも享楽志向でもかまわない。度を超したポリコレ派やレイシストは拒絶するが、少々のポリコレやレイシズムなら許容する(まあ、いずれの方向であれ度を越した人はそもそも私に興味を持たないだろう)。熱く自己アピール文を書いてくれてもいいし、メンドくさければツイッターやフェイスブックのアカウントでも添えてくれればよかろう。

 なお、“発表は発送をもって代えさせていただく”形式とする。つまり“合格者”には本番開始2週間前の7月24日までにその旨、連絡する。連絡がなければ、まずは(最近よくあるようなんだが)迷惑メールに分類されてしまっていないか念のため確認した上で、それでもなければ、“今回はご縁がなかった”と思って諦めていただきたい。

 以下、肝心の内容紹介である。基本的には前回までと一緒だ。

          ※

 8月7日(土)~16日(月)
 9泊10日の全日程参加が原則である。
 7日の夕方(18時)に福岡入りしていただき、交流会。翌8日から毎日“9時5時”で、私が付きっきりで講師役を務める“詰め込み教育”的な座学三昧、16日解散、となる。打ち上げ的な交流会を15日夜におこなう。

 合宿期間中の食費は基本的に外山側で負担する。
 朝食は米・パンおよび納豆・卵・レトルトカレーその他を買い置きしておくのでそれらを各自消費、昼食・夕食はスタッフの山本桜子が調理する。
 もちろん宿泊費などは徴収しないので、参加学生諸君側での最小限負担は福岡までの往復交通費のみとなる。

 山本桜子は通常、合宿の時期に2週間程度しか福岡に滞在しないので、「第15回合宿」と「第15.5回合宿」に分ける今回は、いずれかにしか参加しないか、あるいは双方に半々ぐらいずつ参加となる可能性大である。その場合、山本桜子がいない期間は、米だけ炊いてスーパーなどで惣菜を買ってくるなど、食事の質はちょっと(劇的に?)落ちると思われる。

 そんなわけで、参加希望者はwarewaredan@mail.goo.ne.jpまで、「氏名、性別、大学名・学部学科専攻・学年」を必ず明記してメールを。上記のとおり、多少の自己アピールなりツイッターやフェイスブックのアカウントを添えるなりしてくれると、なお助かる。

 加えて、7〜16日の第15回合宿と21〜30日の第15.5回合宿の、どちらに参加を希望するかも明記のこと。むろん後者の場合は21日夕方集合、30日朝解散である。

 あと過去の例でとくに高校生などが参加する場合は、親に「こういう合宿に参加したいんだけど」などと正直に相談すると「ダメ!」となって参加を阻止されたりするので、「ちょっと1人で旅行してみたい」とかテキトーにごまかすなり、仮に鈍行とかで往復するとしてもどうせ2週間かそこらで戻るんだし、いっそのこと「○月○日までには戻ります」とか書き置きして“プチ家出”するとか、各自工夫のこと。
 参考までに、かつて私が書いた「ヒッチハイク・マニュアル」コチラ。過去には「親が交通費を出してくれなかった」と、家出して、これを参考に実際ヒッチハイクでやってきた高校生もいる。

 座学では、過去14回のほとんどの場合、左翼思想の入門書1冊、左翼運動史の入門書1冊、そしてポストモダン思想の入門書1冊の計3冊をひたすら読み進めた。
 左翼思想を理解しておかなければ左翼運動史は理解できず、左翼運動史を理解しておかなければポストモダン思想のモチベーションが理解できず、ポストモダン思想を理解しておかなければとくに人文系の学生としてはお話にならない。この脈絡を、大ざっぱにでも把握している学生が、現在そんなに多いとは思えない。むしろほぼ皆無に近いはずである(なにせ昨今の大学には、この基本もよく分かっていないFラン教員すら多数存在するほどだ)。したがって、当然たったの9泊10日では“基礎中の基礎”しか伝授しえないとはいえ、それだけでも現在の学生の平均的水準からは圧倒的に抜きん出ることが可能なのだ(教授さえ超えられるかもしれない)。
 もちろん私は“左翼学生”を育成しようというのではない。そもそも私はファシストであり、左翼を敵視している。当然ながら左翼思想・左翼運動史そしてポストモダン思想に関する私のレクチャーは批判的な視点からのものとなる。左翼になってもらうのではなく(なってもらってもかまわないが)、左翼を知ってもらうための合宿である。世の中がどれほど“右傾化”しようとも、インテリ層においては今も昔も左翼が主流である。左翼にならずとも、左翼を知ってはおかなければ、とくに学生はどうにもならない。
 私の究極的な(といっても中期的な)目標は、常々公言しているとおり「(左右混淆の)学生運動の再建」である。合宿参加者の中からその担い手が出てきてくれればもちろん嬉しいが、私もいきなりそんなことまで期待してはいない。たった9泊10日で伝えられることは基本的には表層的な知識のみである。これを踏み台として単に“優秀な学生”になってもらうだけで現段階では充分だ。優秀な学生があちこちに散在しているという「学生運動の再建」の前提条件をととのえていくことが、現在の私の短期的な目標である。

 なお過去の参加者のうち何人かが、“体験記”を公開しており、以下はその例である。
 ・一参加者による20000字メモ(2014年夏・第1回合宿)
 ・外山恒一さん主催『学生向け「教養強化合宿」』のレポートと個人的感想(2015年春・第2回合宿)
 ・外山恒一謁見記(2015年春・第2回合宿)
 ・たむろ荘のきっかけ。外山恒一合宿からのシェアハウス同盟篇(2015年夏・第3回合宿)
 ・外山恒一主催 第十四回「教養強化合宿」7000字レポート(2021年春・第14回合宿)

 事前にとくに予習などは不要だが、第9回合宿(2018年8月)までは80年代から現在に至る運動史についても口頭でそれなりに詳しく説明していたのが、その後、『全共闘以後』を書いてしまったので、それを読めば充分ということで第10回合宿(2019年3月)以降はそこらへんはざっと流しているため、事前に何か読むとすれば『全共闘以後』を勧める。3000円近い本だし買えとは云わん。図書館ででも入手するよろし。
 さらに他に何か読んでおくとすれば、このリストの中段の「文化教養」欄に並んでいるものがよかろう。本当は文化運動史も合宿でちゃんと扱いたいのだが、これまた現時点ではオザナリにしているからである。

 ※注意 当合宿は嫌煙権持込み禁止である。
 ※注意 私は「コロナはちょっとタチの悪い風邪」論者だし、しかも若い奴はまず滅多に死なんのだし、とくに感染防止に気を遣ったりしない。コロナ恐怖症蔓延状況下でおこなわれた過去3回の合宿でも、初日からマスク着用者はごく少数で、その少数派の諸君も10日間の過程で恐怖症が治癒するのか、最終日には誰もマスクなど着けちゃいなかった。べつに「マスク禁止」ではないし、着けたきゃ着けりゃいいが、10日間ぶっ通しで“3密”状態だし、着けても無駄といえば無駄である。まあ心配な人はコレでも読んで気を確かに持つとよい。

 多くの学生諸君の合宿参加決意を期待する。

 【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】
 労働者諸君やブルジョアジー諸君はどしどし購入して合宿を後方支援しよう。なお直接のカンパ振込先は「福岡銀行 春日原支店 普通 1167080 トヤマコウイチ」である。


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