外山恒一&藤村修の時事放談2019.6.9(その4)

外山恒一&藤村修の時事放談2019.6.9(その4)

外山恒一

 【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】

  〈第1部(無料)・第2部第3部からつづく〉

 第4部は原稿用紙換算22枚分、うち冒頭6枚分は無料でも読めます。ただし料金設定(原稿用紙1枚分10円)はその6枚分も含みます。

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  「HEY!HEY!HEY!」の“政治家バージョン”!?

藤村 しかし「リテラ」はなんで、芸能人のちょっとした言動までいちいちフォローするのか、不思議でならん。どーでもいいじゃないか(笑)。いやまあオレもさっきから芸能ネタをさんざん云ってるけど、それこそ紳介とか……って全然〝時事放談〟じゃないよね(笑)。
外山 まあ、いいですよ。いつものことだ。
藤村 紳介が「サンデープロジェクト」の司会をやることになった時、向いてないだろうってさんざん云われたじゃん。だけど、まあ番組そのものがどうだったかはともかく、紳介個人にとっては、あの番組はものすごく勉強になったと思うよ。だって大物政治家とかの発言を日常的に、ナマで間近に聞ける機会を持てたわけでしょ。紳助の番組には、まだそれほど横着ではなかった頃の麻生さんとか(笑)、ゲストで何度か登場したけど、それをうまいことあしらってみせたり、すごく訓練になったでしょう。紳介にはそんなふうに、〝勉強〟というか、〝苦労〟をする機会があったわけです。しかしその紳介をリスペクトしてる松本には、そんなものはなかった。そういう過程も持ってないくせに、〝オレにもできる〟と思ってしまったのが最大の間違いだよ。
外山 「HEY!HEY!HEY!」の〝政治家バージョン〟みたいな番組がまず必要だったんだな。
藤村 あ、そういうことだね、まさに。
外山 そういう番組は成立しうるだろう。毎週いろんな政治家をゲストに呼んで……桑田や長渕や陽水クラスの〝大物ミュージシャン〟を「HEY!HEY!HEY!」のゲストに呼んだ時と同じぐらいの配慮を伴いつつ、イジり倒すような番組は可能だったと思う。〝ミュージシャン〟どもの化けの皮を剥がしていったように、そうやって政治家の化けの皮も剥がす。それでもミュージシャンと違って政治家には、ダウンタウンでもなかなか手強いと思わせるような人も少しはいるだろうし、いろんな社会的問題についての〝見識〟とかの面も含めて、だいぶ鍛えられたんじゃないかな。そういう〝訓練期間〟もなしにいきなり社会的な発言をするのは、『ゴーマニズム宣言』がそうだったように、どうせロクなことにならん。
藤村 まあ、政治家は出たがらないだろうけどね、そんな番組。
外山 自分がどれほどのタマであるか、露わにされちゃうんだもんね。
藤村 しかもダウンタウンの2人は、〝ミュージシャン〟同様〝政治家〟にもまったく敬意がないんだから(笑)。実際、ミュージシャンたちも「HEY!HEY!HEY!」には出たくなかったんじゃない?
外山 新人でとにかく名前を売らなきゃいけない人たちは別だけど、すでに売れてるミュージシャンにとっては、9割方、マイナスの作用しかなかったはずだからなあ。まさに〝強い者いじめ〟だった。〝お笑い〟の力で、〝カリスマ・ミュージシャン〟たちが単なる俗物のレベルまで引きずりおろされるんだもん。
藤村 逆にあれでブレイクした人もいるけどさ、西川貴教とか。
外山 あれはカン違いでしかないだろう。クソ面白くもないのをバカにされて、それが笑いになってただけなのに、本人が〝オレは面白い奴だったんだ〟とカン違いして……。もちろんそれこそデーモン閣下ぐらいの知性があれば、ダウンタウンにいじられたところでビクともしない。
藤村 ともかく喋りも上手い人は、「HEY!HEY!HEY!」に出ても得をしたわけだ。
外山 〝喋りが上手い〟とはちょっと違うけど、陽水も堂々たるもんだった。
藤村 〝天然〟系の人ね。キロロもそうだったと思う。……今日は〝演芸評論〟?(笑)
外山 ちょっとだけ話の方向を修正すると、鹿島君(鹿島拾市=加藤直樹)が昔云ってたことを思い出すよ。まさに〝関西の笑い〟に典型的な、あるいは〝関西人そのものの気質〟というか、とにかく〝本音〟をぶっちゃけてしまうのが〝面白い〟し〝正しい〟っていう、そういう感覚の蔓延が世の中をどんどんマズい方向に引っ張ってる気がするっていう、それを鹿島君はもう90年代のうちに云ってた。その鹿島君の危惧が見事に当たって、今やもうすっかり、こうなってるわけでしょう。

  予備校で「野間易通」を教える

藤村 こないだ神戸に行く新幹線の中でラジオを聴いてて……最近は神戸でも(予備校で)教えてるから、しょっちゅう通ってるんです。神戸って、野間さんのとこ(出身地)じゃん。神戸にいる時は、〝ここは野間の土地だ〟〝野間の領土だ〟って……。
外山 シマ?(笑)
藤村 常に意識してますよ。
外山 そんなの藤村君だけだよ(笑)。
藤村 〝オレは今、敵地にいる〟って思いながら働いてる(笑)。
外山 どうなの、生徒たちは。野間っちを知ってたりする?
藤村 いやあ、まず知らない。
外山 そういう〝調査〟はしてるの?
藤村 それぐらいはわざわざ訊いてみなくても分かるじゃん。知ってる生徒なんかいませんよ。あ、でも、こないだ「シールズって知ってる? 奥田(愛基)君は知ってる?」って訊いたら、福岡校よりは知ってる生徒がいたね。……ちなみにオレ、授業でちゃんと野間さんの名前は出してるよ(藤村氏の担当教科は「公民」だか「倫理・政経」だか)。だって「ヘイトスピーチ規制法」の説明をしなきゃいけないからね。
外山 なるほど! 〝受験と関係ない話〟をしてるわけじゃないのか。
藤村 実際にはまだ入試には出題されてないんだけど……。
外山 出題される可能性は充分にあるもんなあ。まあ「野間易通」は出ないだろうけど(笑)。

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外山恒一
革命家。マルクス主義、アナキズムを経て03年よりファシスト。福岡市在住。九州ファシスト党〈我々団〉総統。サイト「外山恒一と我々団」(link: http://bit.ly/1wp0Ggi)