外山恒一&藤村修の時事放談2016.12.03「“総しばき隊化”するリベラル派」(もくじ)

 【外山恒一の「note」コンテンツ一覧】

 大手出版社が粗製濫造している軟弱ヘナチョコ文化人どもの順列組み合わせ的な対談本などすべてかすんでしまう「外山恒一×藤村修」の時事放談シリーズの第3回である。
 例によって古いもので、2016年12月3日におこなわれた対談のテープ起こし(紙版『人民の敵』第27号に掲載)だが、古くなっても面白いのがあらゆる外山コンテンツの強みである(すでに8年前の『デルクイ』創刊号とかに載ってる対談・座談会だって引き続き面白いんだから、たかだか2、3年で古びてしまうわけがない)。
 参考までに当時の状況を簡単におさらいしておくと、対談の約1ヶ月前、2016年11月8日にトランプが米大統領選に勝利という衝撃の展開が起きている。他にこの年の国際的な事件としては、1月に台湾の総統選挙で民進党の蔡英文が当選、4月にパナマ文書の流出、6月にイギリスの国民投票でEU離脱決定などがあり、さらに同月、フィリピンにドゥテルテ大統領が誕生し、ちょうど対談の頃は、その麻薬犯罪への強圧的な姿勢が物議を醸していた。この対談の数日後には韓国の朴槿恵大統領が弾劾裁判で職務停止となり、つまり韓国では「朴ヤメロ!」運動が最高潮に達している時期でもある。10月にはボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したというニュースもあった。キューバのカストロ先輩が亡くなったのも対談直前の11月末である。イスラム国はまだ元気に暴れていた。
 国内では、4月に熊本で大地震が起こり、7月には相模原の障害者施設「やまゆり園」での大量殺傷事件、8月に天皇の「生前退位」に関するビデオメッセージ(天皇の意向の表面化は7月半ば)、5月にオバマが広島を訪れたりもした。プーチンが安倍ちゃんの地元・山口などで安倍ちゃんと単に会ってあげたのは対談後の12月半ばのことだ。他に夏に参院選があったりしたが、特別なことは何も起きていない(18歳選挙権もこの時からだが、実にどーでもいい)。舛添サンが都知事を辞めさせられて、またまた都知事選がおこなわれ、小池百合子が当選したのも7月のことである。日本の首相が何をしようが誰が議員や知事に当選しようが国際的には何の意味もないし、世間でも、そんなことより何とかってミュージシャンとベッキーとの不倫だとか、清原が覚醒剤で逮捕されたとか、SMAP解散がどうこう、ポケモンGOがどうこうと騒いでいたようである。 
 対談では、これまた例によって「しばき隊」とか「野間易通」とかに話題が偏りがちだが、いつものことなので覚悟して読みなさい。もちろんフツーに時事的な話も結構している。

 その1(原稿用紙換算17枚・冒頭5枚分は無料で読めます)
 日本にポピュリズム政治家が本格登場しない理由
 「オトナになる」=「利権共同体の一員になる」
 “しばき隊”にはだんだん興味がなくなってきた
 原発が止まらないのは民進党のせい
 トランプがどれくらいロクでもないか楽しみだ
 野間易通にはポピュリストへの評価眼がある?

 その2(原稿用紙換算26枚・冒頭7枚分は無料で読めます)
 カストロ先輩の名言「もし私が死んだら……」
 日本以外は激動している
 安倍ちゃんはつくづく外交運の悪い政治家
 “戦後レジームからの脱却”って……要するに何?
 シールズは共産党に入るなり新党を作るなりすべき
 3・11以降の活動家は決して“学ぶ”ことがない

 その3(原稿用紙換算23枚・冒頭6枚分は無料で読めます)
 もはや“野党の「しばき隊」化”が起きている
 佐藤悟志こそが最も筋の通ったリベラル派
 しばき隊は選挙応援より選挙妨害をやるべきだった
 桜井誠のほうがしばき隊よりずっと上手くやっている
 野間易通の云う「クラウド」とは要は無責任体制
 他人を萎縮させるのに一番便利な“加担の論理”
 むしろ今こそ相対主義が必要とされている

 その4(原稿用紙換算24枚・冒頭8枚分は無料で読めます)
 野間易通と加藤典洋のロジックの相似性
 80年代の“共同体派vs外部派”論争
 加藤典洋の批評のお決まりのパターン
 『オルガン』派に引き寄せられる東浩紀の同世代性
 “共同体派”とパヨク、“外部派”とヘサヨの親和性
 昨今の主要活動家たちはすぐネットで揉めて決裂

 その5(原稿用紙換算22枚・冒頭7枚分は無料で読めます)
 野間易通の“相対主義批判”は数周回遅れ
 島宇宙化した社会では冷笑主義が必然的に蔓延する
 野間易通は“ナチュラル・ボーン・サブカル”!?
 結局また“しばき隊の話”に終始する


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革命家。マルクス主義、アナキズムを経て03年よりファシスト。福岡市在住。九州ファシスト党〈我々団〉総統。サイト「外山恒一と我々団」(link: http://bit.ly/1wp0Ggi)
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